ストレス解消の罠に注意!
みなさんは、ストレスが溜まったとき、どうやって解消していますか?
私の場合、車の中で叫ぶ、鏡に向かって(相手だと思って)文句を言う、イライラをノートに書きなぐる、ねこの動画を観まくる、誰かを誘ってお酒を飲みながら愚痴る などでしょうか。
この中で一番スッキリするのは最後かな?
アルコールで酔うと、なんだか悩みが小さくなるというか、悩んでてもしょうがないっていう気になるから不思議ですよね。
翌日、本当に悩みが解消されていたらの話ですが・・・
この場合、愚痴を受け止めてくれる寛大な心の友人が必要ですね。
とはいえ、愚痴を聞いてもらうために呼び出すのは申し訳ないので、誘うなら楽しいお酒にしたいものです。
さて、ストレス解消法は人それぞれだと思いますが、辛い気持ちを紛らわすために行なったことが、返って体に悪影響があると、それがまた新たなストレスを招くことになりかねません。
そこで、よくないストレス解消法3つをまとめました。
お酒
アルコールには、少量なら食欲を増進させたり、気持ちを明るくさせたり、リラックスさせる効果があります。これは快楽を司る脳内ホルモンであるドーパミンの活動を抑制するGABA神経の働きが、アルコールによって弱まり、ドーパミンがたくさん放出されるためです。
しかし、注意したいのは、ストレス解消としてお酒を飲み続けると、このGAVA神経にも耐性ができて、少量では抑制が効かなくなります。その結果、飲む量が増え肝臓に負担がかかることになってしまいます。
甘いもの
「疲れたら甘い物を食べると元気になる」とはよく聞きます。そのメカニズムは、砂糖の入ったお菓子や飲み物などを飲むと、血糖値が一気に上昇するために一時的に元気になったような気分になるからです。
でも、それは一時的なことで、今度は、急上昇した血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きにより、血糖値が急降下します。これが人によっては低血糖症といってフラフラになったり意識がぼーっとしたりひどい場合はけいれんを起こしたりします。
カフェイン
コーヒーの香りにはリラックス効果があるとともに、覚醒作用があるので、仕事で疲れたから一息ついてまた集中したいときなどに飲むことが多いでしょう。
コーヒーなどの嗜好品は、現代の複雑で忙しい社会生活の中で、体は休んでいるけど頭の中ではいつも何かに不安に感じていたり、悩んでいたりという緊張状態から解き放ってくれる力があります。
しかし、コーヒーに含まれるカフェインは、摂りすぎると脳に悪影響を及ぼし、余計に疲労を感じさせたり、うつっぽい気分にさせる場合もあるようです。
まとめますと、お酒や甘い物、カフェインなどはストレス解消として摂取すると、中毒性を引き起こしたり、体を弱らせたりするデメリットもあると覚えておきましょう。
適度なストレスは生活に張りを与え、やる気を引き出すメリットもあります。解消ではなく上手に逃す自分にあった方法を見つけられるといいですね。
参考文献:「心を強くする食事術」藤川徳美著