「海のはじまり」共感ともどかしさ
こんばんは。今夜は録画していた最終回の「海のはじまり」を観てから、浸りに浸っていました。感じたことを今後に生かせるよう、noteに残しておこうと思います!
前提として、脚本家である生方美久(うぶかた みく)さんの作品が大好きです!!
ドラマのsilent、いちばんすきな花を観てから衝撃を受け、初めて脚本家は誰なのかと気になって検索しました。登場人物一人一人の今に至る背景から、心情を繊細に表現しているドラマを初めて見ました。また、登場人物と仲良くなりたいなぁ、その優しい空間に行きたいなぁ、とも思うくらいに好きです笑
今回のドラマ「海のはじまり」も生方美久さんの作品だとしり、新たな作品が観られることがとても嬉しく、毎話楽しみで仕方がなかったです。もう最終話なのがとても寂しいです、、!
〜感想〜
やはり内容や登場人物がとても繊細で、役者さんは人柄がいいオーラ出ている方ばかりで、一人一人が葛藤と向き合って前に進んでいくお話に、とても考えさせられると共に勇気をもらいました。
伝えるのが不器用ながらに自分で選択して生きていく姿が、一見弱く見えてとても強く美しいと感じました。
今回のお話は、より複雑な事情を抱えた人物が多く、ひたすらにわぁぁぁ、、と言いながら観てました。
弥生ちゃぁぁあん、海ちゃぁぁあん、、夏ぅぅぅ、、、、とか、、。特に周りのために自分の言葉を呑み込む3人へ、一人一人に何でも聞くよ人間を傍に置いて、、幸せになって、、と心から願ってやみません。
それぞれの場面で、それぞれの辛い事情が交差し、無意識に傷つけ合ってしまう事があるということを知りました。
娘を亡くした母が亡くなった後に出てきた男への苛立ちや、孫を取られるような気持ち。亡くなった元カノとの子供6歳の存在を知り、生きててよかったと思うが、頭の整理がつかない内に元カノの母や職場の人に責められる、加速する複雑な状況。ひたすらにしんどい。弥生ちゃんや海ちゃんなど、他の方々のことも考え始めるとしんどすぎる。。。
夏や弥生ちゃんは、ひたすらに相手の言葉を受け入れてて、言ったとしてもそれは相手のためで、水季の母や津野くんはどうして攻撃的な言葉をたくさん伝えてしまうのだろうって引っかかってました。まだ経験が無いのだけれど、近くにいた何よりも大切な人が居なくなるって、そうならざる得ないものだと感じました。
水季と弥生ちゃんが繋がっていないようで、産婦人科のメモや手紙で互いに背中を押し合っていたり、二人の海ちゃんに対する気持ち、好きな人とくっつく事で海ちゃんが煩わしく思えてしまうかもしれない未来を絶った行動が特に心に響きました。好きは操れないから、とても強くて美しいなと思いました。
海ちゃん、、聡子すぎやしませんか、、?泣
とっても素直で、明るくて、だけどとっても繊細で周りの人のこと良く見えてて、幼くして大人すぎます。。大人の人が壁に立ち止まったとき、いつだって明るく壁破ってくれたのは海ちゃんで、、、これからは夏くんたちにいっぱいわがまま言って甘えるんだぞ!!!
まだ触れたいことありすぎるので、つらつら書くのはここまでにします!最後に、共感したことともどかしく思ってしまったことを書いておきます。
共感した事:
登場人物一人一人の気持ちに共感しました。その後の言動は、キャラクターらしさによって異なりこんな選択もあるのだと学びました。
まるで同じような経験をしたかのように感じさせてくれて、本当に凄いドラマだなと思いました。それぞれの立場の気持ちの一部を覗かせていただきました。
また、物心ついた時から母子家庭だったため、海ちゃんと夏くんにとても共感することが多く、今後もし新たな家族ができた時は、上手くやれなくても、一緒に過ごすことを大切にしようと思いました。
もどかしかった事:
水季について、水季の母について「おいおぃ、、勝手だな、、!」と思ってしまうことがしばしばありました。
相手に強制的に責任追わせないように離れて、やはり我が子に会いたくて産んだのは共感できました。その後、何も伝えなかったのは水季で、病で居なくなったあとは子ども宜しく、、って、、?!もしかしたら見逃していて解釈違いがあるかもですが、、突然離れて何も知らせずに産んで、私居なくなったあとはパパ頑張ってねに見えて、えぇぇ、!?、
水季の母は、娘が亡くなってから孫の元に現れた夏に、何も知らなかった事情を知っていながら暴言吐いたり、どうするの??って遠回しに子どもいつから引き取るの??育てるの?みたいに聞こえて、、引き取ると決めると、次は私たちから大切な孫を奪うような事って、何に対しても不満の感情が尽きなくて、、始めに言ったのそっちじゃないか、、、って思ってしまった、、。きっと私は幼稚な頭、、
最後に:
最終回観終わると、色んな人がいて、それぞれ目に見えない事情があって、話さないと本当に何も分からないし伝わらないなって感じました。
えぇ、、?!ひどい、、って思った言動だって、その時は傷つくけど、そのアクションがなければ分からないままで寄り添うことができないし、事情知らない他人同士が絆を深めるためには、多少痛くても本音でのやりとりが不可欠なのだと学んだ気がします。
現代、人と関わることで傷つくのを恐れ、距離をとり、独り寂しくなっていくことが多いと感じました。そうならない為には、多少なりとも痛いこともありながら人に寄り添うことで、暖かな愛が、無償の関係がうまれると感じました。
今後の生方美久さんの作品も楽しみです!!!