マザコン
“えいっ”
たいてい
普段から
思いっ切りが
よ過ぎる母親が
私はたまに羨ましく思う。
埼玉県川越市に母親と足を運んだ時のはなし。
古風なレトロな香りが漂い
モダンな雰囲気である
漆黒の色の建築様式の古い土蔵や商家が
立ち並ぶ町並みは
かつての江戸時代を
想像できるような
蔵造りは “ロマン” を
感じ
母と
散策していた
時の話である。
江戸時代といえば
徳川家康が関ヶ原の戦いで勝利し
江戸に幕府を開いたことで
知られている。
※これから不意な話にはなりますが
ご了承ください
m(_ _)m
私が小学6年生のときのはなし。
一緒にトイレの個室に入るまでの仲であった
Sちゃん と Cちゃん
というお友達がいた。
Sちゃん と Cちゃんは
学級委員長を務めるクラスのリーダー的存在で
不真面目な私とはまるで対照的な子たちだった。
歴史の授業で戦国三英傑のはなしをされた
日のことである。
いつも友達からイジられ、
愛されキャラのSちゃんは
織田信長を好んでいた。
あの時はな〜んにも考えていない
私だったのであるのだが
少し大人になった今
個人的な思想になるのだが
いじられキャラの真逆の印象の織田信長を
好んで選ぶということは
本当は友達からイジられるのを抵抗していて
普段は愛される程イジられているSちゃんも
友達をイジり倒すくらいのちょっかいを
かけてみたりと
友達とのやり取りの中ででもしてみたいなあ
という真相が実は
織田信長という将軍を
選んだ理由に隠れているのではないか
と勝手に思ったりする
Cちゃんは、いつもクラスのマドンナ的存在で3人の男子の気を寄せるほど異性からモテる子だ。
Cちゃんは豊臣秀吉を選んだ。
豊臣秀吉は「人たらし」で有名であるが、
Cちゃんは多くの人と仲良くなれて好かれやすいといったら
おんなじなのだろう。
私は、《あまり物には福がある》
と理由から 徳川家康 を選んだ。
戦国武将を選ぶ一つでも、
性格の裏側の「本当はこうなりたいな」
などの深層心理や
その子のキャラクターが
見えてくるのか
と今になって思うと
そんな将軍を選ぶひとつでも
面白く思えたりする。(笑)
小学生の頃の今となっては
しょうもなく思えるような
思い出が
脳裏に浮かびながら
江戸幕府を開いた徳川家康から関連した
想像の自由に
喜びを得ながら
江戸の街並みを想像できる
川越を母親とのらりくらり散歩している。
(母にはただぼーっとしているように見られているのが現実世界である)
次もまた唐突な話になるのだが、
調べ物を調べるひとつでも
スマホ一台でできる前代と
わざわざ重たい辞書を開いて調べていた江戸時代と
どちらがいいのだろう。
利便が良く、何でもスマホ一台で解決し
そんなこんなな小さなことで
クヨクヨしたり、
悩んだりする
現代なのだが、
江戸時代は、自力でやることは多いのだが
そこまでものおおきな地球、いやそれ以上の宇宙規模の出来事でも起きていたブラックホールのような大ごとに
捉えてしまう悩みは
その時代には
きっと無いのだろう。
そう思うと、江戸時代は現代より良い時代だったのではないか
と
頭によぎるが
気温が40度近くになる日に
寝室のクーラーをガンガンにかけ
1リットルのコカコーラを
がぶ飲みしながら
iPadでU-NEXTを観れるのは
現代にしか出来ないのだと思うと
どちらの良さ、
どちらの悪い面、
統計しても決められないのである。
そんなこんなな思いにふけながら
母と漫ろ歩きを
ふらふらとしていると、
ふいに小店に立ち寄ってみたくなった。
お茶碗、箸、器、茶飲み、着物
職人さんが
ひとつひとつのモノに
拘りを持ち、
丁寧に丁寧に
色付けられ
彩られ
つくられている。
代々の伝統として
ご先祖様から受け継いでいる物
伝統という常識に捉われず
新しい発想から
作り出すモノ
先ほどの現代と江戸時代の比較の話と
重なるのだが、
どちらも相応の取り柄があり
私の優柔不断な性格のせいか
脳の神経経路の迷路にハマる。
そんな脳裏の迷路とは裏腹に
なにわ男子 などの
「The 正統派アイドル?!」
と思われるような
J Kが好みそうなスイーツに
ふいに出逢った。
それが、
SNSで話題となっていた
『どんだけ〜芋プリン』
だったのである。
牛乳瓶のような瓶の中に
川越で有名である
おさつプリンの中にゴロゴロお芋が
ぎゅうぎゅうに敷き詰められており
お芋のモンブランがどっしりとのられていて
まるいお芋のチップスがてっぺんに
盛り付けられた
現代っ子は必ず立ち寄りそうである
スイーツである。
どんだけ〜☝?︎
とIKKOさんの
純欲メイク💄
派手な洋服👗に
頭の中を燻られていたら
疾っくの疾うに
賑わっていたスイーツ店は
通り越していた。
私が「少し歩き疲れたね」
というと
母が「少しお茶でもする?」
と言ってくれた。
そして
あたりを見渡すと
右手に小さな御茶屋さんがあった。
とことこと入ってみると
・いも恋
・どらやき
・最中
など様々な和菓子が店の前のメニュー表に記載されていた。
女将さんに勧められた席につき
母とちゃんとしたメニュー表の中から食べる物を選んでいく。
私は「ようかん」をお茶と一緒に呑むと決めた。
母親はというと
いちばん 大きな かき氷 を選んだ。
母はいざという時に大きな決断が出来る人だ。
普段はお菓子をくちゃくちゃと食べているのにも関わらず
外出した際に大きなものは人目を気にしてあまり食べられない私の性格に対し
母はあまり人目を気にせず
“えい” と思い切った決断のできる性格の持ち主だ。
私は三姉妹の三女なのであるが
その母の思い切った性格でなければ
そもそもこの地球に
私は生まれていなかったのであろう。
そう思うと マザコンになるほど
母親を愛し 命に感謝して
母親から 大きなかき氷を
おおきなひとくちでいただくのである
歩実