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2024年行ってよかった美術展

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします🙇

2025年も早くも10日経ちました。
それなのに今さら?と自分でも思いますが、2024年に行った美術展を振り返って、個人的に好きだった展覧会を4つご紹介します。

①「鹿児島睦まいにち」展(佐野美術館)

草花や生き物をモチーフにした、心がほっこりする器たち

4月に訪れた「鹿児島睦まいにち」展。
ガラスケースの中に飾られた「芸術品」というよりも、日々の暮らしを楽しくしてくれるような可愛らしいモチーフ&色遣いの器がたくさん。展示の仕方も「朝ごはん」「昼ごはん」「晩ごはん」をテーマに器が大きなテーブルや壁に並べられていて、「このお皿で美味しいごはんを食べたいな」と日常の幸せを感じさせてくれる空間でした☘️
鹿児島さんの作品をもとに小説家の梨木香歩さんがお話を作った絵本『蛇の棲む水たまり』の展示もとても素敵で、お二人の世界観に没入できた幸せな時間でした。


②junaida展「IMAGINARIUM」(市立伊丹ミュージアム)

幻想的でどんどん想像が広がる絵本ばかりでした

「怪物園」「みち」などの絵本を描かれたjunaidaさんの展覧会。絵が丁寧で可愛いだけでなく、見れば見るほど新たな発見があってどんどん想像が広がっていく幻想的な作品たちでした。一つ一つの作品がとても細かい上に作品数も多く、じっくり見たいのに時間と体力が足りない!!と悔しい気持ちになりました。私は「の」という絵本が好きです。


③「ひらいて、むすんで」展(岡崎市美術博物館)

手塚愛子さんの作品

現代では多様な人が暮らしやすく、またサステナブルな在り方が追求されている一方で、私たちの心は疫病や災害、国際情勢や景気変動により、寄る辺ない舟のように揺れつづけています。私たちが文化的で豊かに生きるには、改めて「心を語る」ことに向き合う必要があるのではないでしょうか。私たちが自分を語るとき、自分の全てを他者に伝えるのは不可能であるため、選択や省略、場合によっては誇張や変形といった編集作業を加えます。それは、様々な場面で振る舞いが異なる自分の断片を繋げて、ひとりの人物として一貫させるように創作することです。自分を語ることは、自分の断片を「むすぶ」と同時に、語ることで自分を「ひらく」表現であると言えるでしょう。

岡崎市美術博物館ホームページより

織物の糸をほどき、織られた時間(過去)をひらき、新しい織物につなぎなおす人。ぬいぐるみをひらく人。20年間自分の記録として毎日コンビニのコピー機で自分の顔をコピーしていたら、それが第三者からアートとして認められた人。様々な作家が自分や他の人の心と向き合い、表現した作品たち。ぜひもう一度見たい心揺さぶられる展覧会でした。

④「志村ふくみ 色と言葉のつむぎおり」展(滋賀県立美術館)
11月にnote書いた志村ふくみさんの展覧会。
数年前に東京国立博物館で開催されていた「きものKIMONO」展を見て以来、着物や刺繍の展覧会があると見に行くのですが、この展覧会の着物は派手さはないし刺繍もない。なのに目を奪われる、息を呑む、感動する。草木染の柔らかく美しい自然の色と織りで魅せる素晴らしい作品の数々でした。

他にも素敵な展覧会はたくさんあったのですが、この素晴らしさをどうしても伝えたい!!と絞った結果、以上の4つになりました。
今年も素敵な作品と出会って、豊かな1年にしたいと思います❤️

ここまでお読みいただき、ありがとうございました😊

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