見出し画像

布施知子 ORIGAMI-紙の鼓動-

ヤマザキマザック美術館で開催中の『布施知子 ORIGAMI-紙の鼓動-』展に行ってきました。

ちょうど14時からのオルゴール演奏が始まる時間帯で、100年前に作られたオルゴールの音色を聞くことができました。アンティークの大きなミュージックボックスから聞こえる、小学校の音楽室にあった鉄琴が奏でるようなキラキラした音色が可愛らしかったです。

100年前のオルゴール

さて、オルゴールの音色に癒されたところで、オリガミ展です。

日本では大変身近な存在で、幼い頃の記憶と生活の中に息づいている「折り紙」。「子供の遊び」でありながら、それにとどまらない奥深さをもっている不思議な存在です。布施知子(1951―)はこの折り紙のスペシャリストです。一枚の紙を折ったユニット(パーツ)を組み合わせて立体作品を作る「ユニット折り紙」を代表する作家として有名で、世界各地で展覧会や実演会、ワークショップを行っています。
 この展覧会では、布施が近年制作している数多くの作品の中から、「くす玉」や「アリ地獄」といった「ユニット折り」をはじめ、「スパイラル(らせん)折り」、「平折り」、「無限折り」、「ノット(結び目)による造形」など、多種多様な折り方によって無限の形と美しさを見せる折り紙の数々を展示いたします。

ヤマザキマザック美術館HPより

展覧会の紹介文はこのようになっていますが、会場の作品たちはあの『折り紙』とは全く違う芸術作品でした!!

まず出迎えてくれたのが、紙で折られたお面たち。このお面、1枚の紙で折られているそうです!信じられない!

《大黒》
目元や口元がやさしく、幸せを運んでくれそうな大黒様

続いてあらわれたのが大きな作品。

《枯山水 in葵》

枯山水と名付けられたこの作品は『無限折り』という折り方で折られており、扇子のように折りたためるそう。1枚の大きな紙をどう折っていったらこんな形になるのか……布施さんの頭の中の設計図が見てみたいです。

ヤマザキマザック美術館の素敵な木目調の床に展示されているのもあってウェディングドレスとヴェールのようにも見えました。畳の上でみたらまた印象が違うんでしょうね。

他にも色々な折り方で折られた作品が展示されていました。

『スパイラル折り』で折られた作品。
畳まれた状態も美しい。
《二重の渦折り》
和紙の色合いも素敵だし、風車と薔薇の花のような文様が可愛らしくて、家に飾りたいなーと思ってしまいました。

そして、布施さんが【ユニット折りの第一人者】と呼ばれるほど得意なユニット折りの作品。
こちらはたくさんの折り紙でパーツを作り、それを組み合わせることで出来上がった作品だそうです。

《蟻地獄》
くるんっと丸まっているところとかとても愛らしいですが、実際どうやって作っているんでしょうか…。

作品の美しさと細かさ、技術の高さにうっとりしましたが、いかんせん気になってしまうのが、これをどう折っているのか?という点。
折っているところの映像とかがあるとよかったなーと少し残念に思いました(←企業秘密だから出せないかもしれないですが💦)

最後に、ヤマザキマザック美術館といえばアール・ヌーヴォー作品も素敵なものがたくさんがありますが、その中で特に気に入った作品がこちら。

エミール・ガレ《獅子型植込鉢》

ボクのお腹に宝物を入れてね、といわんばかりの表情でお腹に手を添える獅子ちゃん。抱きしめたくなる可愛さです。

折り紙展もアール・ヌーヴォーも常設展も、素晴らしい作品ばかりでとても素敵な時間を過ごすことができました。また行きたいです。

ここまでお読みくださりありがとうございました😊

いいなと思ったら応援しよう!