
箱根旅行②(ポーラ美術館、大涌谷、箱根美術館)
箱根旅行2日目。
1日目の計画の甘さと自分のうかつさを反省し、2日目は箱根登山鉄道を使って行きたいところを目指すことに。
まずは9時オープンのポーラ美術館からスタート!
森に囲まれたとても素敵な美術館です。
早めのバスで到着しオープンを待っていると、正面玄関すぐそばの木につけられた電飾がチカッ、チカッと時折光って、イルミネーションというより蛍みたいだなぁ…と、ぼんやり思っていました。
中に入って特別展「フィリップ・パレーノこの場所、あの空」を鑑賞。
最初の部屋にはヘリウムガスで浮くお魚さんたちが。中にいるときは魚ばかり見ていましたが、こうやって写真で見ると私たち人間がミニチュアサイズになって魚と一緒の水槽にいるような錯覚を覚えます。

上の方に戻したり方向転換させたりしていました

金色の吹き出し形のバルーンが天井一面に敷き詰められた部屋もあり、そこの部屋の壁に飾られた写真には、あの正面玄関の電飾の写真が!!
解説を読むと本当に蛍をイメージした作品だったそうです。帰りに見たらもう光っていなかったので、夜間だけなのかもしれません。
映像とインスタレーションを組み合わせた作品が2つあったのですが、英語がわからない私には全く分からず😣さらっと流し見になってしまいました。

所蔵品展はモネやルソー、ルノワールなど王道の西洋絵画の他、花をテーマにしたガラス細工も展示されており、そちらも素敵でした。
もう出ようか…と思ったときチケット売り場横の部屋で開催されていた鈴木のぞみさんの個展に気づき、のぞいてみました。
不思議な作品で、望遠鏡やルーペ、古い家の窓ガラスのガラス面にモノクロの写真が焼き付けられているんです。
鈴木のぞみは写真の原理を用いて、身近な日用品や古い家屋に潜む記憶や光の痕跡を 可視化し、オブジェとイメージによってインスタレーションを生み出す作家です。
大学で絵画を専攻していた鈴木は、独学で写真技術を学び始め、2012年に自身のアトリエ であった築90年の古民家の木枠付き窓ガラスを用いて作品を制作しました。その窓から 見えたであろう風景を撮影し、感光乳剤を塗布した窓ガラスそのものに焼き付けたのです。 この邸宅のかつての住人が眺め、そして窓そのものが見つめてきた何気ない景色を、使い 込まれた窓ガラスにおぼろげな像として現出させました。鈴木は、こうした日常のありふれた ものに宿る「事物の記憶」を浮かび上がらせ、ものに直接定着させることを試みています。



いやぁ、帰り際にたまたま目に入って見に行ったんですが、もしかしたら一番の収穫だったかもしれません。この作品たちに出会えたこと、この作家さんを知れたことを嬉しく思います。
この後、美術館のバスに乗って強羅駅まで行き、次は大涌谷へ。

そして、次は日本庭園が美しい箱根美術館へ。


お庭もさることながら、美術館の展示品も見応えがありました。特別展「現代の工藝 人間国宝を中心に」は残念ながら写真NGでしたが、職人技が光る作品がたくさん展示されており、もっともっとこういう技が知れ渡ればいいのに…と強く思いました。
ここまでで2日目の午前が終了。午後から行った彫刻の森美術館についてはまた後日!
長くなりましたがここまでお読みいただき、ありがとうございました🍁