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生誕130年 武井武雄展〜幻想の世界へようこそ〜

一宮市三岸節子記念美術館で開催中の「生誕130年 武井武雄展〜幻想の世界へようこそ〜」に行ってきました。

武井武雄さんは大正から昭和にかけて活躍された童画家さん。はじめは童話の挿絵のアルバイトをしていたが、子どもの心にふれる絵は手抜きではいかん!と熱い想いを持って、絵画や版画、イラスト、造本等、たくさんの作品を残した方だそうです。

【童画】
イソップ物語などの童画の数々。アリとキリギリスはキリギリスのボロボロ具合が容赦なかった(笑)
あと、逃げ出した靴が広場に集まって怒ってる絵とアイスクリームに天使が上からシロップをかけている絵が好きでした。

【版画】
銅版画、木版画が展示されていました。銅版画で作られた「地上の祭」という本はとても細かくて繊細。
木版画は色合いがとても素敵で、色のかすれ具合というか、版画の摺り具合の良さがたまらないです。

【本の宝石 刊本作品】
そして何より驚いたのが、この刊本作品と呼ばれる本造りでした。高岡螺鈿細工で人魚を描いた「人魚と嫦娥」、友禅染で作った本やパピルスを表紙に使った本などありとあらゆる方法で本造りをしていました。

「笛を吹く城」というゴブラン織りの本は、絨毯のような織物でできてました😳300冊限定のため、会員待ち、スーパー会員待ちの人が発生したとか。「本の宝石」と言われても納得です。

【木に止まりたかった木のはなし】
黒柳徹子さんのデビュー作。鳥のように木に止まりたい木もあるんじゃないか?という黒柳さんの話。
木が鳥に咥えられて空を飛んだところの絵、自由で開放感があって素晴らしかったです。黒柳さんのお話も楽しくて、るんるんしちゃいました。

こんなに童画に本造りに情熱と興味を持って生き続けた人がいたとは…この展覧会に出会えたことに感謝です💛お近くの方、ぜひ足を運んでみてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました😉

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