東北芸工卒展
上野で開催された東北芸術工科大学卒業・修了展[東京選抜展]に行ってきました。
日本画、洋画、版画、彫刻、工芸、テキスタイルなどの分野に分かれており、様々な種類の作品が楽しめました。
4年間の大学生活を通して感じたことなどを作品にしている方が多かったり、自分と年が近い作家さんたちの作品ということもあり、作品の意図が読み取りやすく、解説文に共感できる点も多い展示でした。
絵画も様々な材料が使われて書かれていたり、色鮮やかなものが多かったり、美大の学生の作品という先入観のせいもあるかもしれませんが、自分の技術を最大限に活かそうとしている力強い印象を受けました。
一番心掴まれた作品がこちらです。音声付きの映像作品です。上の写真にあるキャラクターが吐息を漏らしながら筋トレをしている様子から映像が始まります。とても不気味且つ正直な作品で、これが1ブースの壁に大画面で映し出され、大きな音声が響き渡り、他の作品の鑑賞を阻害しかけているところも、タブーの塊というかんじで魅力的でした。
そしてまたこの作品の良かった点が、次のブースでこの映像に使われた彫刻が展示されていました。次のブースにもあるしつこさも作品の異様な雰囲気を際立たせていて好きでした。
様々な分野の作品がある分、展示方法にもそれぞれ特徴があり面白かったです。
展示を見ていたら自分も何か作りたくなってきて集中できませんでしたが、面白い作品にたくさん出会えました。
26.02.2024