Queue Lab
本日は、Queueのセクションの一つであるLabの紹介をします。
Queue Labとは
社として展開したいサービスやパートナーのもつチャレンジングな課題に対して高度なエンジニアリングを駆使した解決策を立案し、そのProof of Concept(PoC)を行うことを責務とします。
例えば、以下のようなテーマに基づくR&D業務を行なってきました。
- 機械学習を利用した眼底写真からの疾患予測
人間の眼を特殊なカメラで撮影することによって、眼の奥の血管や視神経を直接撮影することができます。様々な眼の疾患は、そうして撮影した眼底写真から直接判別することができます。写真と疾患との対応を機械学習することによってコンピュータでの疾患予測を実現し、今まで医師が行なっていた診断を自動化することを目指しています。
(cite from: https://www.flickr.com/photos/notbrucelee/5830942510)
- 工業図面の類似度算出エンジン開発
Queueでは、製造業の現場向けに画像による直感的な工業図面検索サービスblue assistantを開発しております。その検索エンジンをLabのメンバーが完全内製しています。
- 社会人サッカーチームの試合風景の解析
スポンシングを行なっている社会人サッカーチームであるTokyo City FCの練習をより効率的なものにすべく、アイデアソンの一環として、実際の試合の映像から各選手の位置・ポーズを再現することに挑戦しました。
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これらのテーマをご覧になって、「色々やってるな」「とりとめないな」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、我々が行なっていることは全て サードパーティとしてのR&Dであるという共通項を持っています。
技術的にchallengingな仮説検証が各業界で求められている
そもそも、Queueという会社は、様々な良いアイデアを具象化して人々に使われ続ける形に昇華させることを目指しています。
そのアイデアの出自は自他を問いません。むしろ、製造業・医療・スポーツ等の他業種の専門家の方々が持つ独自の知見や課題意識をQueueの持つソフトウェア実装や仮説検証のノウハウと組み合わせることによって、良いものができることが多くありうると考えています。
今まで実現されていなかったアイデアの具象化に技術的挑戦が伴うことはしばしばですし、業界独自の仕組みの難しさがパートナー様それぞれに存在します。それらの解決のためにQueueという会社の中にLabが存在します。
なので、R&Dの対象は自ずと多くの業種にわたることとなり、またそれぞれに特化したものとなります。
プロダクト志向
近年、機械学習をはじめとした情報処理に関わる先端技術の急激な発展により、計算機一つで実現できる技術的な可能性は日々広がっています。内容は変われど、学術面の進化はこれからも極めて急激に訪れ続け、多くの社会の革新を引き起こすでしょう。
しかし、技術的進歩を推し進める研究者や研究機関は、その成果を実際に社会実装することに責任を負うとは限りません。我々は、アイデアの実現のために必要な技術を使役することを通して、技術の進展を社会に還元することを常に意識しています。
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仕事をしていて、よく自分の仕事内容は「ドラえもん」のようだなと思います。
「こんなこと出来ない?」と聞かれ、調査して「こんなことなら出来るよ」と答えるところから大体の物事が始まります。ドラえもんとの違いは、四次元ポケットを持っていないので、2019年現在一社としてできることしかできないというところです。
実際に使役する未来道具は、日々Matureな技術へと変貌しつつある機械学習が主だっています。大学・大学院で理論と実践を勉強したメンバーが冒頭で紹介したようなプロジェクトをはじめとするR&D業務を進めており、実際に査読付き論文の投稿にまで至った成果もあります。それぞれ記事にして、その内容について詳しく紹介していきたいと思っています。
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