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大学生が、生まれて初めてふんどしを巻いた時の話 ~間近で見た生きる伝統、「加賀鳶」の素晴らしさ~

 こんにちは!現役大学生、鷹端です。突然ですが皆様、「加賀鳶(かがとび)」というものをご存じでしょうか?古くは、江戸加賀藩の時代から現代に至るまで行われている伝統の一つであり、今は石川県金沢市に住む各地の消防団員が、梯子の上で演技をする「梯子登り」として受け継いでいます。ちゃんと江戸時代の技が、今に伝えられていると聞くので驚きです。僕の説明では言葉足らずな部分が多々ありますので、より詳しく知ってみたいという方は、金沢市消防局のサイトに載っておりますので、下記のリンクから是非ご覧ください。
(https://fire.city.kanazawa.ishikawa.jp/syouboudan/4kagatobi/4rekisi-1.html)

 さて、ここからが本題ですが、実は不肖私も、金沢市消防団員の一人なんです!大学在学期間中のみという時間的制約はあるものの、地元の団活動に、時々参加させていただいております。皆さんとても気さくで、本当にいつもよくしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです_(._.)_。「団にも参加していることだし、せっかくなら梯子登り(加賀鳶)してみたら?」なんて、冗談半分か聞いていただけるんですが、いや下から間近で見て正直、自分には無理だなと思ってしまいました。第一自分は、高いところが昔からそう得意ではないんです(汗)。しかしそれにしても、立派に演技される姿は見ていて本当にかっこよかったです。加えて、あんなに大人数で一気にやるわけですから、実に壮観でした。筆舌に尽くし難い、「歴史に彩られた何か」があの空間には確かにあったのだと、私にはどうも思えてなりません。その「歴史に彩られた何か」というのは、演技中に流れる音楽ともどこか関係している気が…。その点については、またこの記事の最後に書かせていただきますね!

(分団の方撮影)

 では、僕は梯子登りの日に何をしていたの?という話に移りますが、裸姿にふんどしを巻いて、放水活動をしていました(笑)。決して、僕一人が金沢の寒さにおかしくなって、そんなことをしたのではありません。これも立派な、行事の一つなのです。「裸放水」と呼ばれるこの行事、歴史は正直よくわかりません(調べてもでてきませんでした)。ただ、防火を誓う行事であることは確かのようです。よってこの場を借りて改めまして、読者の皆様の、火災のない安全な一年を心より祈願致します!!

裸放水の様子(分団員の方撮影)
水勢が強く、撮影者の方も容易にはも近づけません


 先ほど、音楽の話をすると書きましたが、最後にその件を少し。梯子登りの際には、演技と同時に「加賀鳶木遣(かがとびきりや)くずし」という音楽が奏でられます。昭和30年ごろに歌詞を募集したようでして、民謡会等の協力も得ながら丁寧に作曲。あかぬけした、そして大空に響くような、粋でとっても素敵な唄です。本日ラストはこの「加賀鳶木遣」一番の歌詞と、今年の出初式(消防関係の方々の、年始の集まりの総称。梯子登りもここで行われます。)の動画を貼って、終わりにさせていただいたいと思います!今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました🖋



「 1. ハァーエー 加賀の鳶だよ 百万石の
   纒振るにも 火柱こえて
   男伊達なら 命をかけて エンヤラヤ
   サノ ヨーイサ ヨイヤナ エンヤラヤレコノセ
   サノセ アレワサ エンヤラエー」

https://fire.city.kanazawa.ishikawa.jp/syouboudan/4kagatobi/4kiyari-5.html

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