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YOSAGEMONO by Quest FM 001:newnue.のキャップ
※Quest FMは音声メディアを通じたものづくりに取り組むユニットです。
こちらのnoteは、Podcastの放送を書き起こして、再構成したものです。
Atsushi:DJ Atsushi
Masashi:DJ Masashi
Shota:DJ Shota
番組がリニューアルしました
DJ Shota:Quest FMがお送りする「YOSAGEMONO(=良さげもの)」。番組がリニューアルをしまして、今回1回目の放送・・・あれ、1回目なんだっけ?
DJ Masashi:1回目ですね。
DJ Shota&Atsushi:ははは。
(前週に収録した真の第1回は収録ミスで幻に終わりました…)
DJ Shota:この番組はQuest FMのメンバーが今、「良さげだな」と思っているプロダクトやアイデア、デザインについて熱くプレゼンする番組です。最近、バーベキューにハマっているDJ Shotaです。よろしくお願いします。
DJ Masashi:結構ずっとハマってません(笑)?
DJ Atsushi:子どもの授業参観に行ってきたDJ Atsushiです。
DJ Masashi:縄文の里に最近、行ってきたDJ Masashiでございます。
DJ Shota:縄文の里って、それ何ですか?
DJ Masashi:あるんですよ、長野に。最後まで弥生文化に染まらなかった場所が。あれ、聞こえますか?
DJ Shota:ちょっと電波がダメですね。
DJ Masashi:すいません。
DJ Shota:縄文の呪いかもしれないですよ。
DJ Masashi:呪わないですから(笑)
DJ Atsushiが紹介する「newnue.のキャップ」
DJ Shota:ということで、今週のプレゼンターはDJ Atsushi。今週ハマった、良さげもの。何でしょうか?
DJ Atsushi:newneu.(ニューニュー)のキャップでございます。
DJ Shota:よくかぶってるやつじゃないですか。
DJ Atsushi:そう、この前ふたりにお会いしたときにかぶっていたキャップ。週末、また夏用のメッシュのキャップを同じブランドで買いまして。
DJ Masashi:えー!
DJ Atsushi:到着待ちでございます。
DJ Shota:めっちゃ気に入ってますよね。
DJ Atsushi:newneu.さんというのは2007年頃からあるブランドさんで、そこそこ歴史があるんですけど、もともとバッグから始まったアパレルブランドなんですね。
DJ Masashi:はいはい。
DJ Atsushi:ブランド自体のコンセプトは好きだけど、バッグを買い替える需要が(自分の中で)当時はなくて。買おうかな、どうしようかなと思ってたときにキャップがあるのを見つけて買ったんです。説明しますと、カスタムできる帽子なんですよ。
DJ Shota:どっかで聞いたことある響きですね。「カスタムできる」。
DJ Atsushi:帽子の、キャップの構造自体はそのままで、そこにベルクロ(マジックテープ)を使って、ワッペンのようなものを自由に取りつけられるんです。
DJ Shota:はいはい。
DJ Atsushi:ワッペンを「アートピース」とnewneu.さんは呼んでいるんですけど、いろんなアクセサリーパーツ的なものを自由に組み合わせて、いろんな配置を試して、自分なりの帽子が作れると。
DJ Masashi:うんうん。
DJ Atsushi:もともとバッグの表面のところにベルクロを付けて、自分なりのバッグが作れるってコンセプトだったのが、キャップにも広がったって感じですね。
DJ Shota:アートピース、めっちゃ種類がありますね。
DJ Atsushi:そうなんですよ。ストリート系のものから、かわいいものから。
DJ Shota:この鋲みたいなやつ、付けてましたね。
DJ Atsushi:そうです。最近、子どもにクルマの中で失くされたんですけど。
DJ Masashi:ははは。
DJ Shota:クルマの中だったら、きっと見つかる。
DJ Atsushi:いや、場所は分かってるんですよ、シートベルトの根元みたいなところ。あそこの奥に入って、もう指が入らない。
DJ Shota:それは絶対に取られへんわ(笑)
DJ Atsushi:たぶん座席、外さないと取れないんです。
DJ Shota:しかもマジックテープやから、どっかとすごい密接にくっついているかもしれん(笑)
「これぞ」の一品がほしかった
DJ Atsushi:もともと僕は帽子がすごい好きで。今まで買った帽子50個は下らないんですけど。
DJ Shota:そんなに買ってるんですか。
DJ Atsushi:夏用、冬用、いろんなタイプの帽子を買ってきたんですけど、自分の中では帽子は「消耗品」と位置づけていたんですね。
DJ Masashi:へー。
DJ Atsushi:だからシーズンが過ぎたり、気持ちが変われば次の新しいのを買えばいいや、ぐらいの気持ちだったんですけど。
DJ Shota:まあね、汗もかきますしね。
DJ Atsushi:けど、なんか、「これぞ」という一品は欲しいなというお年頃になってきまして。
DJ Masashi:お年頃(笑)
DJ Atsushi:自分のアー写を撮るんだとしたら、アー写で常にかぶっているような。まさにQuest FMのホームページでもかぶってますけど。
DJ Shota:なるほど、これね。
DJ Atsushi:マイキャップが欲しかったわけです。
DJ Masashi:なるほど。
DJ Atsushi:で、僕はボンボンを付けるのが好きなんですよ。帽子の頭、テッペンに。
DJ Shota:確かに、ボンボンついているイメージあるわ。
DJ Atsushi:昔もよくかぶっていて、1回その帽子のボンボンが取れたときに、すごい運気が下がったんですね。
DJ Shota:ほんまかな(笑)
DJ Atsushi:えっ、ウソっぽい(笑)?
DJ Shota:アンテナ取れたんですかね。
DJ Atsushi:そう、アンテナが取れたんですよ。
DJ Masashi:なるほど。
DJ Atsushi:それでボンボン付きの帽子を探すのって結構大変で、言うたら事務所OK、ペットOKの庭付き物件探すぐらい難しいんですよ。
DJ Shota:よく分からない(笑)
DJ Atsushi:この形で、この色で、このタイプの帽子で、しかも「ボンボンが付いている」っていうのはほとんどなくて。
DJ Shota:何? そのボンボンに対するこだわり。
DJ Atsushi:自分のアイデンティティ的なところをちょっと感じていて。
DJ Masashi:ははは。
DJ Atsushi:そこそこの年齢の男子がですよ、ボンボン付けるってあまりないじゃないですか。
DJ Masashi:ないですね。
DJ Shota:「男子」言うとるけど、おっさんですからね。
DJ Atsushi:おっさんですけどね(笑)。逆にそこがいいかなと。で、newneu.だったら、ボンボンあるわけですよ。
DJ Masashi:ありますね、アートピース。
DJ Atsushi:「これだ」と。
アートピースも、いい値段
DJ Shota:まあまあ(値段が)高いですね。
DJ Atsushi:高いんですよ。でも「買い替えていくお買い物」って楽しいけど、大量消費のマインドが自分の中でも変わってきてて。年齢なのか、時代なのか、やっぱりいい物をいい値段で買えば長いこと使えるし、そっちのほうがいいなって。
DJ Masashi:なるほど。
DJ Atsushi:なおかつカスタムもできるんで、多少飽きても気分は変えられると思ったんです。
DJ Shota:私も、DJ Masashiも現物を見てますけど、いろんなところに自由に付けれるけど、最初からそこにあったぐらいの一体感というか、ディテールがチープじゃないんですよね。ちゃんとしている。
DJ Masashi:おもちゃ感がないですよね。
DJ Atsushi:そうなんですよ。作りもすごいしっかりしているし、素材も良い。
DJ Shota:めっちゃしっかりしてる。
DJ Atsushi:遊び心はあるけど、遊びでは作っていない感じ。
DJ Masashi:うんうん。
DJ Shota:値段もしっかりしてる。アートピース3つ、4つそろえて、帽子も買ったら平気で1万、2万ぐらいいきますよね。
DJ Masashi:いくね。
DJ Atsushi:しかも、僕、さらにメッシュのやつも買いましたからね。同じ帽子を2つ。
DJ Shota:どんだけ好きやねん。
DJ Masashi:このくっつけるやつを「アートピース」って呼んでいるのがいいですよね。
DJ Atsushi:言い方ひとつですよね。
DJ Masashi:単価が高くても許せる。アートだと思えば。
DJ Atsushi:ワッペンって言っちゃうと、1個300円とかのイメージじゃないですか。
DJ Masashi:そうそう。
DJ Shota:言い方はほんまに大事やな。
DJ Masashi:「アート」も「ピース」も、かっこいいもんな。
DJ Atsushi:newneu.を気に入っているポイントが3つあって。1つがそのアートピースでカスタムできるというところ。2つ目がアートピースを「使いまわせる」んですよね。
DJ Shota:ああ。
DJ Atsushi:帽子に使っていたけど、次にバッグを買ったらバッグに使えるとか、スマホケースとかも。今度スリッパのブランドさんとコラボするみたいなんですけど、スリッパの足の甲の部分に付けたりとか。掃除機で有名なMakitaのバッテリーって、いろんな機械にバッテリーを使いまわせるじゃないですか。
DJ Atsushi:ああいう感じで、無駄にならなくて、使いまわせる。
DJ Masashi:なるほどね。しかも自分のアートピースを2~3個選んだら、それをずっとどこかに付けていたい。そういうことができるということですよね。
DJ Atsushi:それがいいんですよね。
特許取得でファンもうれしい
DJ Shota:しかも(アートピースをくっつける)本体がメス側じゃないですか。汚れそうなイメージがあるんですけど、でもそんなことないですよね。
DJ Atsushi:どうやら普通のマジックテープとは違うみたいで、あんまり汚れが付かないんですよ。
DJ Shota:普通はこの構造で考えたら、めっちゃ汚れそうとか、埃まみれになりそうなイメージですけどね。
DJ Masashi:ちゃんと、いつも真っ黒ですもんね。ちゃんとした黒。
DJ Atsushi:そうなんですよ、拭いたりしているわけでもなく。それが2つ目のポイントで、3つ目はまさにそのマジックテープ、ベルクロの部分なんですけど、特許を取得されているんですよ。
DJ Shota:へー。素材が?
DJ Atsushi:代表の方のインタビューを読んだら、マジックテープでアートピースをくっつけるというアイデアで特許を取ったと書かれていて。
DJ Shota & Masashi:へー。
DJ Atsushi:僕の認識では特許ってアイデアは守られなくて、それを実現するための仕組みだったり、技術だったりが特許の範囲かなと思っていたんですけど、一応、代表の方はインタビューでそう答えられていて。
DJ Shota:ふーん。
DJ Atsushi:なんにせよ、確かに類似品も出ていないし。やっぱりアパレルって、文具もそうですけど、特に真似されやすいジャンルじゃないですか。
DJ Masashi:そうですね。
DJ Shota:「トレンド」って言って、真似しちゃいますから。
DJ Atsushi:なんならヨーロッパのトレンドを日本に持ってきて、「今年はこれが流行る」っていうふうに作る業界じゃないですか。
DJ Masashi:うんうん。
DJ Atsushi:だからシルエットとかも売れ筋をみんなが作るわけですよね。真似することが宿命づけられている業界なわけです。だから、このアートピースを付けていく発想って、やろうと思えばどこでもできちゃうと思うんですけど、これをしっかりと権利で保護されているところが今に繋がっているのかなと。
DJ Masashi:なるほどね。
DJ Shota:最近、権利にうるさいDJ Atsushi。
DJ Atsushi:権利を行使したり、侵害されたりね(笑)
DJ Shota & Masashi:ははは。
DJ Atsushi:まあ権利、権利ばっかり言っていてもしょうがいないんですけど、自分たちで考えた技術だったり、アイデアだったりって、やっぱり守っていきたいじゃないですか。
DJ Shota:守るというか、ちゃんと作った人に利益が還元されれば何でもいいと思うんですよ。
DJ Atsushi:そうですよね。
DJ Shota:脱線しますけど、ひろゆきのYouTubeのまとめ動画って、あるじゃないですか。あれ、半分はひろゆきに収益がいくんですよね。
DJ Atsushi:そうそう、クリエイターに紐付けられるんですよね。
DJ Masashi:へー。
DJ Shota:すごいよくできていて、ひろゆき自身も推奨していて。ダラダラしゃべっているのが長いから「まとめてくれ」っていうのを。だから、本家にちゃんとリスペクトがあっての権利を、みんなが楽しく使えるというのは本当のあるべき姿かなと思うんですけどね。
DJ Atsushi:YouTubeの「歌ってみた」のカヴァー動画も作曲者に利益がいきますもんね。あれは本当にいい仕組み。
DJ Masashi:うんうん。
DJ Shota:なかなかね、物販ではそういう仕組みって難しいけれども、newneu.の場合はいいですよね。特許で上手く守られてて。
DJ Atsushi:このブランドを好きでいてくれるお客さんにとっても、いいことだと思うんですよ。変な廉価版が出たりしたら、ちょっと悔しいじゃないですか。
DJ Masashi:世界観が壊れますよね。
DJ Atsushi:そうなんですよね。
帽子以外にも横展開?
DJ Masashi:帽子以外にはいかないんですか?
DJ Atsushi:将来的には本家のバッグはいきたいですね。リュックとかもあるんで、今のリュックがへたったら考えますね。
DJ Shota:でもリュックはSold Outですね。
DJ Atsushi:あら。代官山の直営店が3月末で閉まっちゃったんですよね。今はもう実店舗がなくなっちゃったんですけど、オンラインは引き続きやっていくそうなので、ブランドは存続されるとは思うんですけどね。
DJ Shota:良い値付けですよね。ファンやったら「買いたいな」みたいな感じ。
DJ Atsushi:高すぎず、安すぎず、良いところですよね。
DJ Shota:「安いのがいい」とか「機能が良いのがいい」とかいう人にはちょっと高いのかなと思うけど、ファンは強烈に買いたくなる「程良いところ」やなって感じがします。
DJ Masashi:しかも入口がどこでも、横展開で買っちゃいそうな感じですよね。
DJ Atsushi:そうなんですよ。
DJ Shota:このアートピースで「横でつなぐ」って発想はすごいですね。面白いわ。帽子を持ってる人がスマホケースを買いたくなるとかね。そういうブランド展開を(我々も)したいですよね。
DJ Atsushi:だからオプションの顔をしているのが、実は本家みたいな。
DJ Shota & Masashi:うんうん。
DJ Atsushi:アートピースがあるから他のものも買う、っていう。
DJ Shota:どっちから発想したんでしょうね。そこまで(ビジョンを)描き切って生まれたのか、最初はなんかリュックとか、バッグとかだけでやっていて、「帽子も作れるやん」みたいな形で、あとからいったのか。
DJ Atsushi:代表の方のインタビューを読むと、ひとつのバッグに何かを付けて、どんどん変えていけるのがいい、みたいなことで発想されたみたいですけどね。
DJ Shota:「70%」とか、めっちゃいいわ。Chocomooさん。アーティストともコラボできる。
DJ Atsushi:そうなんですよ。コラボしているんですよ。
DJ Masashi:これ、いいな。
DJ Atsushi:すごいでしょう。今、コロナのご時世なんで「KEEP DISTANCE」とか、コロナ的なメッセージのアートピースもあるわけですよ。
DJ Shota:それ、喜んで付けてましたよね。
DJ Atsushi:ははは、付けてました。
来週のプレゼンターはDJ Shota
DJ Shota:いやー、なかなか良いプレゼンだったんじゃないでしょうか。
DJ Atsushi:いつか3人でかぶりましょう。
DJ Masashi:いいですね。
DJ Shota:かぶりましょう。でも「KEEP DISTANCE」やからね、距離は。
DJ Masashi:アンテナとか付けたいですね、みんなで。
DJ Shota:あー。DJだから?
DJ Masashi:DJだから。
DJ Atsushi:DJだから? アンテナ?
DJ Shota:ラジオ局やからね、発信しないといけないからね。
DJ Atsushi:あー、ラジオ局!
DJ Masashi:そう。良いフォローだな(笑)
DJ Shota:全然つながり合ってないわ(笑)。まあ、そんな感じで、今週の「YOSAGEMONO」はnewneu.のキャップでした。
DJ Masashi:ありがとうございました。
DJ Shota:来週のプレゼンは私、DJ Shotaがやらせてもらいます。
DJ Atsushi:お願いします。
DJ Masashi:楽しみにしておりますよ。
DJ Shota:何にしようかな。じっくり考えておきます。ということで、番組へのフィードバックはQuest FMのnote、Twitterなど各種SNSでお待ちしておりますので、どうぞ、またお気軽にご連絡ください。来週もどうぞお楽しみに
DJ Masashi & Atsushi:ありがとうございました!
「Quest FM」プロフィール
モノづくりするラジオ局。
世の中の課題を探求(quest)し、再定義した道具をプロダクトアウト。Podcastを主戦場に、不定期開催のClubhouseではリスナーを巻き込んでリクエスト(request)も受けつけていく。主宰はDJ Shota、DJ Masashi、DJ AtsushiからなるスリーピースDJ。
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