【メモ】2分くらいの曲が心地よく思うようになってきてるかもしれない
今日も面白い記事を見かけたので。
最近の若いもんは・・といった表現はいつの時代も聞かれるけど、さすがに自分も若いと言い張れる年齢ではなくなり(いや、とっくに若くはないんだけども)今どきの若い子がよく聴く曲とか、あまり関心はないんですが。
若いか若くないかの世代に関係なく「音に対して飽きっぽく」なってる人が多くなってる気はする。
たとえば誰かと曲を聴いてて、1コーラス終わって間奏があろうものなら、もう「指でスイッ」とするわけです。その後、どんなに感動的な歌詞や展開が待っていようと我慢できない。曲を創る側としては「スイッ」とされてしまう立場です。
ラーメン食べててどんぶりにまだ麺が残ってるのに「うん、おいしいね。じゃ、お会計!」って言われるような感じ?
他人事のように書いてるけど、あながち他人事だと思えないような感覚を最近も覚えました。
先日、僕の作ったメロディに歌詞をつけてくださいって企画をしてて、おかげさまでたくさんの方から素敵な歌詞をいただいて、自分でアレンジもしたりしてました。こちらに作品はまとめてあるのですが。
最後に、3名の方の詞をジョイントして作った「雨が上がれば」は4分40秒くらいの「大作」になったのですが、他の曲は1コーラスで終わる、2分足らずの作品となりました。当然、別に手を抜いてるわけではありません。
1コーラスで終わってるんだから短く終わって当然なんですけど、作ってても自分で聴いてても、それで十分満足してるんですよね。もうちょっと延ばすにしてもサビを繰り返すくらいで「ちょうどいい」と思えてる自分がいる。
聴いてても疲れないし(自分の曲で疲れちゃったらしかたないんだけど)「もうちょっと聴いていたいな」と思えば、もう1回聴こうと思うし、もう1回聴いてると「もういいや」って途中で止めることもあまりない。
自分も音に対して飽きっぽくなってきちゃってるような気がする。きっと、あまりよくない傾向なんだとは思います。
最近は音楽配信で「指でスイッ」をさせないために、サビで心をつかんで隙を与えず曲の世界観に引き込み、最低ノルマ(30秒)を聴かせるのが「商業音楽」の作り方とかよく言われますね。
楽曲を作る側としては、前奏って曲のアレンジの方向性を決める上で、とても大事な部分なんですよね。僕はむしろ短くていいから「前奏を創りたい」と思う人。
前奏を作らないなら冒頭のメロディのあとに前奏に当たるパートを創りたいと思うし、それが「アレンジの楽しみ」でもあるんですよね。
先ほど載せた企画で自分で作ったアレンジでも、メインのメロディに入る前に8小節の前奏を入れてるパターンが多いですが、そこに含まれる要素ってその後のアレンジに含まれるサブフレーズであったりリズムだったりして、それを曲中で展開させるのが「創る楽しみ」なんですよね。
まぁ、創る楽しみなんて聴いてる側にとっては知ったことではないかもしれませんが、創ってて楽しい曲ってたぶん聴く側も(波長があえば)楽しいと思っていただけると思うんで。結果的に「いい曲」を作れるんじゃないかって思うから、前奏を省略するのってアレンジの難易度を上げることにもなったりするんじゃないかなーって思ったりしてます。
いいアレンジができた!と自分は思う曲って、メロディと同じくらいに「歌いたくなるサブメロディ」が楽曲に浮かんだ曲であることが多くて、それがいわゆる「合いの手」みたいなもんなんですが、いい合いの手が降ってくれば「勝った」と心の中でガッツポーズをする瞬間なんですよね。
というわけで、1コーラスで終わる歌詞に曲をつける創作・・・また何かの折、やってみたいなと思います^^
最高の「合いの手」を探す、アレンジの旅へ・・・
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