note村の1日 第5話【春弦サビ小説】
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壁の鳩時計が鳴った。
「パパヤ♫パパヤ♫パパ…」
へんな音だ。
しかしそれを聞いたミモザは手にしていた紅茶茶碗をガチャリと置いた。
「忘れてた!あの人が…あの人が ” 夜の船で帰ります、桜餅をたくさん買って帰ります " って…」
つぶやきながらエプロンを取り、サコッシュを肩に掛けると駆け出して行ってしまった。
残された人々は途方に暮れて顔を見合わせる。
「夜の船って言ったよね?」
スズムラが檸檬ちゃんを抱っこした