夫婦というのは、好きではないことも共有しあえる関係なのかもしれない

先日、結婚3周年の記念日だった。すっかり忘れていたけど、4年目に突入した私たち。

「結婚記念日」の定義はわからないけど、人生の区切りとして苗字が変わった入籍日が記念日なのかなと思っている。
夫に午前休をとってもらい、一粒万倍日だからと市役所に駆け込み婚姻届を出してからもう3年も経つとは。

1年目は、バリバリ働いていた仕事を辞めて静岡に住まいを移し、半分主婦みたいな生活をしつつ、やりたいことが見つからなくて人生迷走期。幸せの絶頂なのかと思いきや、お互い様子を見ながら、不満をぶつけ合うことも多かった。

恋人から夫婦へ。遠距離で付き合っていたので月に2回会うか会わないかの適度な距離感から、毎日いっしょにいる生活。お互いの弱い部分も見えてきて、関係性を模索していたような気がする。

2年目は、大企業の安定を捨てて海外に飛び出してロードトリップや留学、ワーキングホリデーに挑戦した。私たちの生活だけではなく、世界もガラリと変わってしまったけど、「夫なら無人島でも生きていけそう」と見込んだ私の目に狂いはなく、逞しく、楽しくサバイブしながら海外生活を謳歌した。

会社の肩書や安定を手放して、フラットにこれからの人生について話し合う機会ができたことは、この先何十年と歩むであろう夫婦生活においてターニングポイントになったのではと思っている。

3年目は、帰国して夫の生まれ育った田舎に流れで移住して、空き家をもらって家づくりにチャレンジ。ふたりともリモートワークなので、週7日文字通りずっといっしょに過ごしていて、お互い以外の話し相手がほしくて困っているところ。喧嘩はするけど建設的な議論が多く、1年目よりは成長したのかなと。

そんなわけで、4年目は友人を増やしつつ、家を完成させてお店を始めたりして、新たな境地にいきたいところです。

4年目を目前にした先日、テレビでぐるナイのゴチ対決を見ていたら、夫が「おれ、ゴチを面白いと思ったこと今まで一度もないんじゃけど」と言い放った。

自分の声が漏れてるのかと思った。
だって、私も人生で一度も面白いと感じたことなかったから…！

夫婦って、好きなことや趣味が一緒なだけじゃなくて、嫌いなことや好きではないことを共有しあえる関係なのかもしれない。

出会うまでの24年間は全く別々の人生を生きてきたけど、こうしてふと同じ気持ちを共有することがあると、出会うべくして出会ったのかもしれないな、と思う。

でも、ゴチは長寿番組だから、きっと面白いと思う人がいるんだろうな。客観的な意見を聞いてみたいな。