【エネチェンジ】株価が下落した理由
こんにちは。MAKOです。
8/10にエネチェンジの2023年度第二四半期決算が発表されました。私は以下記事で「第三四半期(2013年11月)前に株価は上昇し始める」と書きましたが、実際は決算翌週から急落しました。
この下落は大きな出来高を伴うものであり、夏枯れ相場といった季節性のものでは説明がつきません。正直、この下落は想定していなかったので「自分自身の考え」と「市場の評価」が乖離していることを自覚する良いきっかけになりました。
そこで今回は「なぜエネチェンジの株価は下落したのか」「そもそもなぜエネチェンジの株価は上がらないのか」について書いていきたいと思います。
結論:グロース(成長)していないから
エネチェンジは間違いなくグロース銘柄であり、常に成長し続けることで高いPER、PSRを維持するタイプの企業です。そんな企業がひとたび成長が止まれば叩き売られるのが普通です。つまり今回のエネチェンジ決算で成長が鈍化したと判断されたと考えられます。
こちらの売上グラフを見ても2022年度第一四半期をピークに下落を始めて、同年第四四半期以後、急回復の兆しが見えたかと思った矢先に今回の決算で力尽きたように見えます。
私自身、今回の決算はウクライナショック以降の病み上がりと判断しましたが、市場は成長鈍化と判断したのでしょう。
長期ホルダーであるが故の見落とし
私はIPO時からのエネチェンジホルダーであり、上場以後の全ての決算、IRに目を通してきました。よって自分が一番エネチェンジのことを分かっていると思っていたのですが、自分自身のエネチェンジを見る目に何かしらのフィルターがかかっていたのは事実でしょう。エネチェンジを知らない方が初めてこの売上推移を見たらグロース企業とは思わないばかりか機関投資家でさえ手放してもおかしくはありません。
城口CEOの誤算
今回の決算で私は「過去最高売上1,105百万円を超えてくる」と思っていましたが、そうはなりませんでした。その差はわずか79百万円足らずですが、超えていれば今回の急落はなかったでしょう。城口CEOの誤算はおそらくプラットフォーム事業のストック収益(電気代)低下が想定以上だったということだと思います。
実際、プラットフォーム事業のストック収益だけで85百万円低下しており、ここが現状維持なら全く違った結果になっていたでしょう。
第三四半期以降売上は再上昇する
先日の決算説明会では、第三四半期は14億円程度、第四四半期は17億円程度と予想がされており、下期以降売上は再上昇すると思われます。
実現すればエネチェンジは本来のグロース企業に戻れるので決算さえ待てば株価は回復すると思われます。
まだまだ不安定なエネチェンジの成長
ただし下期の売上増加の主要因はEV充電器設置売上(つまり政府補助金)によるものです。立ち上げて2年足らずで数千台のEV充電器を受注&設置することは評価されるべきことではありますが、やはりEV充電事業のメインであるEV充電売上が成長するにはまだ時間がかかるということです。また、プラットフォーム事業もストック収益がフロー収益を上回る状態にならないと安定はしないでしょう。要するにエネチェンジはまだまだベンチャーなのです。
エネチェンジは今が底なのか
ポジショントークにはなってしまいますが私は業績も株価も今が底だと思っていて、下半期から業績が回復するのは間違いないでしょう。ただし来年度の更なる成長は(EV充電事業はもう少し時間がかかるので)プラットフォーム事業にかかっていると私は考えています。
よって来年度に期待を持たせられるような下期の成長がプラットフォーム事業で確認出来るかが重要かなと私は思っています。
スマートメータデータ開放に期待
先日の個人投資家説明会で城口CEOも話していましたが 、10月に全国8000万台あるスマートメーターからの電力データが民間企業に開放されるようです。
個人的にはスマメのデータ開放による新たなサービスにはかなり期待しています。電力データが開放されればプラットフォーム事業の見積精度向上だけでなく、電力会社向けしかなかった節電サービスも消費者とダイレクトに展開できるようになります。
フィンテック革命でマネーフォワード急成長したようにスマメ革命により、エネチェンジも本格的にエネルギーテック企業として歩み出すかもしれません。
まとめ
今回はあえて厳しめの考察をしています。やはりこの金利高の中で株式市場の目はより厳しくなっているので、我々も見誤らないように常にアップデートが必要だと思いました。
以上。
P.S.
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