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【エネチェンジ】EVsmart買収はEV充電決済システム独占の布石
こんにちは。MAKOです。
本日、エネチェンジから以下IRが発表されました。
本日開催の取締役会において、アユダンテ株式会社の EVsmart 事業を譲受けることを目的とした事業譲渡契約の締結を決議し、本日付で締結いたしましたのでお知らせいたします。
— ENECHANGE公式 (@ENECHANGE1) September 30, 2022
https://t.co/pO0SXgGGfc#ENECHANGE #エネチェンジ #EVsmart
アユダンテ株式会社が運営するEVsmart事業(EV充電器検索アプリ)を3億円で買収するというニュースです。
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今回はこの買収の目的について書いていきたいと思います。
EVsmart買収の目的
資料によると「メディアとアプリとEV充電器のシームレスな統合によりEV充電事業のKPI向上を狙う」といった内容が書いています。
少し分かりにくいので詳しく解説します。
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①EV関連検索表示シェア52%
EVsmartはEVユーザー向けブログやニュース発信しており、EVユーザーなら知らない人はいない圧倒的シェアを持つメディアだそうです。
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そこを買収することにより、エネチェンジがEV関連情報プラットフォームのトップシェアを獲得することになります。
②EVユーザーの90%以上を獲得
EVsmartアプリの累計インストール数は20万件を超えており、これは日本のEVユーザーの90%以上が利用していることになるとのこと。
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「日本のEVユーザーの90%以上が利用するアプリにエネチェンジの決済システムが統合される」
これはつまり「日本のEV充電器の決済システムをエネチェンジが独占する可能性が高い」ということです。
③自動車メーカーへのデータ提供
アプリで収集したEV充電器関連データを自動車メーカに提供するサービスを始めるようです。
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エネチェンジEV充電サービスと自動車メーカーの関係性を強めることで、業界のデファクトスタンダードの立ち位置を獲得するのが狙いのはずです。
また、これだけ独占的なプラットフォームであれば自動車メーカーに対しても有利な立場でビジネスが出来るでしょう。
海外のタイムマシン経営
最後にエネチェンジといえばタイムマシン経営が有名ですが、今回の買収も海外での先行事例を参考にしており、買収の成功確度を高めています。
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「EV充電器検索アプリ最大手を買収する」
この発想は海外に拠点を持つエネチェンジだからこそ出来たのだと思います。他社であれば考えもしないでしょう。
決済システム独占に成功した
今回の買収で個人的にインパクトが大きいと感じたのは「EV充電器決済システムの独占にほぼ成功した」という点です。
これまでは「EV充電器設置台数3000台はいつ達成出来るか」というハードの部分ばかり注目していましたが、その裏でエネチェンジは「決済システムというソフトを押さえることに成功した」というわけです。
実はエネチェンジは日本のEV充電サービスを行う唯一のソフトウェア会社だったりします。
EV充電器設置に比べれば決済システムの独占なんてテック企業のエネチェンジにとっては簡単なことだったのでしょう。
まとめ
エネチェンジのEVsmart事業買収ついて、私なりの考察も織り交ぜながら記事にしてみましたがいかがでしたか?
私の考察が正しければ年明けごろにはEV充電器3000台設置のIRも発表されるでしょう。
最近はエネチェンジの成功確度が日々高まってきているのがIRから読み取れます。
いつ「勝負あり」となるのか楽しみです。
ではまた。
P.S.
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エネチェンジの株価が低空飛行なのは売上の少なさも影響していると思う。
— MAKO_LIFE_BLOG (@blog_mako) September 22, 2022
いくら収益性の高い事業だとしても年間売上30億円と聞いたら大抵の機関投資家は「投資するにはまだ早い」となるんだろう。
だからEV充電器ハード売上が加算される次年度には期待している。売上100億円超えてほしい。 pic.twitter.com/7AJ1lxR5uT
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