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【エネチェンジ】2022年度決算発表(速報)

こんにちは。MAKOです。
先日、2022年度本決算がついに発表されました。この1年間(特に上半期)の地獄のような株価下落を経験した方々にとっては待望の決算です。
既に分かりやすく丁寧な決算説明資料と城口CEO説明動画がアップされていることから、本記事では内容に関しての個人的感想を述べさせていただきます。

プラットフォーム事業の底打ちを確認

そもそも、この一年でエネチェンジの株価が大暴落した要因の一つが「ウクライナ危機による原油価格高騰(電力価格高騰)を受けて新電力市場が消えてしまうのではないか」という懸念があったからです。実際、第3四半期でプラットフォーム事業の売上が半減し、ここからさらなる下落があるのかが注目されていました。
よって今回底打ちが確認されたことで「まずは一安心」と市場はポジディブに受け止めるでしょう。

EV充電事業が本格的に売上に反映

この1年間投資してきたEV充電事業の売上がついに数字として表れました。金額としてはわずか1.8億円ですが、前四半期が100万円だったことを考えると爆伸びと言って良いでしょう。
おそらく市場は早急にEV充電事業が主力事業になると受け止めてくれるはずです。

ちなみにこういった決算における「0→1」の変化に対して市場はかなり評価します。なぜなら「0→1」の方が「1→10」よりも難易度が圧倒的に高いからです。
これこそがエネチェンジのEV充電事業が株価に反映されなかった理由であり「エネチェンジさん本当にできるの?」という懸念を払拭させるには十分な内容だったと思います。

データ事業が3番手に格下げ

今回、他事業と比べて成長が劣るデータ事業が3番手に格下げされています。元々主力事業というよりは電力会社とのコネクションが目的と聞いていたので特に驚きはありません。
データ事業は安定した成長と収益が見込める優良事業ではあるのですが、城口CEOの求めるレベルには達していないということでしょう。数字にこだわる厳しい姿勢が垣間見れます。

ちなみに今回からデータ事業を統括していた有田さんはCEOからCTOに異動します。
※個人的印象ですが、有田さんは表に出る経営者ではなくエンジニアの方が向いているように思えます(表での発言は少なく城口CEOのサポートに徹していた印象)。有田さんとしても望む結果だったのではないでしょうか。

2023年度:52.5億円(+40%)

これまでエネチェンジは年間30%成長というやや保守的なガイダンスを貫いてきましたが、今回はさらに10%上乗せした40%が提示されています。
ガイダンスは企業と株主の約束でありガイダンス=死守しなければならない数字を意味します。
成長鈍化の許されないベンチャーにとって「今回だけ40%」とは市場が許さない可能性もあるでしょうから、今後エネチェンジは今後毎年40%の成長を目指すことになるのではないかと考えています。
城口CEOが自らに高いハードルを課すことで絶対に株価を上昇させるという強い覚悟が読み取れます。

2023年度下期以降の黒字化

世界的な金利上昇の影響を受けてグロース株のマルチプルが縮小(株価にグロース株の長期的な成長が織り込まなくなった)したため、エネチェンジは2023年度下期以降に黒字化させる方針とのことです。

ここで一つの疑問が生まれます。それは「先行しているはずの海外EV充電ベンチャーはなぜ大赤字なのか」ということです。

ビジネスモデルは基本的に同じはずですから「後発のエネチェンジが黒字化目前なのになぜ海外は今だに大赤字なのか」という話になります。
これは私の想像ですが、ほとんどの海外EVベンチャーは低金利時代のSPAC上場のため、投資家の目線の変化にまだ気づかず、未だ放漫経営状態なのではないでしょうか。

ここからは希望的観測がかなり含まれますが、EV充電ベンチャーとしての黒字化にエネチェンジが一番乗りとなれば、チャージポイントなどの先行企業と比べて優位性が生まれ、時価総額で追い抜く可能性も可能性もあると思います。

株価への影響について

年間成長30%から40%への変化だけで今後5年間の成長は1.5倍の差になります。よって、この材料だけでも株価が1.5倍以上に押し上げる可能性があります。
そして40%成長の根拠となるEV充電事業売上も数字として表れてきており、黒字化の目処も立っているということで、今後の株価もかなり期待出来るのではないでしょうか。

最後に

エネチェンジ株主として今年度は本当に苦しい1年間でしたが、城口CEOにとっては我々の比ではなく本当に地獄の苦しみだったと思われます。
ですが、機関投資家、個人投資家からの厳しい追求にも耐えながらも今回のように有言実行してくる姿を見ると「城口CEOは鬼のメンタルを持っているのだな」と改めて感じました。

頭脳、行動力、リーダーシップ、精神力、それに加えてユーモアも兼ね備えた城口さんって本当に超人ですよね。

以上、決算速報でした。

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過去エネチェンジ記事は以下にまとめています。

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