MEGA BIGの期待値が1を超えている件について
こんにちは。MAKOです。
MEGA BIGが盛り上がってますね。
※以下にnoteで詳しく書いている方がいるのでご覧下さい。
これまでのキャリーオーバーが60億円程度積み上がった状態でさらに、台風による試合中止が重なり、試合の勝敗組み合わせが256分の1に下がったのが要因のようで、整理すると以下の通りです。
①キャリーオーバーにより、購入金総額より賞金総額が方が上回った。
②台風による試合中止で勝敗の組み合わせ減り、お金をかければ全パターン総当たりで買えるようになった。
①のキャリーオーバーはいつものことであり、特別なことではありません。重要なのは②のお金をかければ確率の壁を越えられるようになったというところでしょう。
つまり、勝敗組み合わせが通常より256分の1少ないとしても、依然として65536パターンの組み合わせが存在するため、素人が数万円分のMEGA BIGを買っても確率の壁が越えられません。
しかし、1億円近くのお金があれば65536パターン全て、もしくはそれに近いところまで買うことが出来るのです。
※以下、7000万円ものお金をMEGA BIGに投じた大学生。
つまり、1億程度のお金を投じ無ければ確率の壁に跳ね返されて期待値1.7倍に指先すら手が届かないということです。
大半の人にとっては買わないが正解
基本的に1億円用意できない人がほとんどでしょうから、大半の人にとってはやはり従来の宝くじと同様に買わないが正解です。
1千万円程度しか用意出来ない人にとってはじゃんけんくらいの確率で負ける可能性があるので、やめた方がいいでしょう。少なくとも全財産を賭けるのはロシアンルーレットをやるようなものなのでやめた方がいいです(いくら期待値が高くてもロシアンルーレットをやりたくはないですよね?)。
宝くじの期待値について
今回の件を受けてMEGA BIGに興味を持つ方は増えるかもしれませんが、私は全くお勧めしません。
60億円のキャリーオーバー&台風による試合中止という偶然が重なって得られるリターンがたったの1.7倍です(しかも1億円の現金を投じることが出来る人だけ)。
ローリスク、ローリターン、ハイリスク、ハイリターンとよく言われますが、リスクを取らない投資のリターンはせいぜいこれくらいに過ぎないという事です。
そもそもゼロリスクではない
今回の期待値1.7倍はキャリーオーバーによる金額よりくじを買った金額が少なかったから1.7倍という期待値になったわけで、締め切りまでにMEGA BIGに大量の人が殺到したらあっという間に期待値は1を下回ります。
1.7というリターンに対してこのリスクはちょっと無視できないかなと個人的には思います。
リスク無しでリターンは得られない
今回は様々な要因が重なって期待値が1を越えましたが、宝くじというものは基本的に期待値は1以下です。預金のリターンすら下回っていることを忘れてはいけません。
リスクゼロで得られるリターンはせいぜい年率数%であり、それ以上を得たいなら何らかのリスクを取る必要があります。
株式であれば下落リスク、不動産であれば資産価値の低下、せどりであれば売れ残り、転売ヤーなら規制強化などです。
最後に
今回の件で逆に宝くじに対する夢を持つ人が増えるかもしれませんが、少なくとも私はMEGA BIGの途方もない確率の壁を目の当たりにして、改めて宝くじは愚者の税金なんだなと実感しました。
ちなみに今回大金を投じた方々の答え合わせは楽しみにしています。一般の方はエンタメとして楽しむのが最もリターンが高いと私は思いますよ。
本日は以上です。