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【エネチェンジ】電力データ開放について

こんにちは。MAKOです。
皆さんはスマートメーターをご存知でしょうか?全国8千万台ある30分ごとの電気の使用量を計測することができ、かつ通信機能を保有しているものです。

従来は電力会社しか見ることの出来なかったスマートメーターの電力データが2023年10月から開放されるのです。

※詳細スケジュールは以下の通り

今回はこの電力データ開放について書いていきたいと思います。

電力は経済の血液である

よく「電力は経済の血液である」と言われます。電力データを人に例えるなら健康診断での血液データですね。「血圧が高い」「コレステロール値が高い」などの診断結果の電力データ版と考えれば分かりやすいかと思います。「このエリアのこの時間帯の電力が余っている」「ここの電圧が低い(おそらく電線が故障している)」などが分かるようになるのです。さらには電力データを詳細に解析することで「居住者の状態」まで推測できるようになると言われています。

ではこの経済の血液(電力データ)を使って各社はどのようなサービスをしようとしているのか書いていきたいと思います。

宅急便の再配達防止

居住者の在宅有無はリアルタイム電力データを見れば一目瞭然です。それらデータを配達業者が居住有無確認に使用できれば配達業者に取っては大幅な生産性アップに繋がります。

高齢者の見守りシステム

「健康」と「要介護状態」の中間に位置するとされる「フレイル」状態の高齢者を電力データを元に見守るシステムです。少子高齢化が進む中で低コストで出来る高齢者対策は医療費増加対策としても重要です。

エネチェンジの動きについて

ではエネチェンジは今後どのようなサービスを展開するのかを見ていきましょう。

最近の開示資料には記載なし

元々電力データ開放は2022年4月を予定していましたが、政府側の準備などにより延期が繰り返されて今に至った経緯があります。城口CEOも「正式にサービスが始まるまで開示資料からは外す」という方針を取っており、最近の開示資料には一切記載されていません。よって過去のエネチェンジ開示資料まで遡ってみることにします。

電気の家計簿

2021年第三四半期決算説明資料に「電気の家計簿」という記述があります。おそらくスマートメーターによる家庭の電力使用量を見える化することで節約(省エネ)を促すようなアプリと思われます。

要するにマネーフォワードの電気版ですね。フィンテックによって金融情報が開放されてマネーフォワードが生まれたので同じ流れで考えて良いかと思います。

「なるほどね。でも節電アプリは電力会社が既に始めているからエネチェンジに優位性は無いのでは?」

いえ、エネチェンジはめちゃくちゃ優位性があるんです。詳しく説明します。

節電を家計簿に進化させる

従来電力会社が行なっていた節電アプリはあくまでも節電であって、そこにより安い電力会社をマッチングさせる仕組みはありませんでした。

そんな顧客が自ら逃げてしまうようなシステムを電力会社が付けるわけが無いですが、そもそも「今契約している電力会社は安いのか」という部分まで切り込まないと電気の家計簿としては片手落ちです。

ここで業界No. 1のエネチェンジ電力切替プラットフォームの出番というわけです。

例えば昼間と夜間の電力使用量に大きな差があった場合、それに特化した電力会社(電力メニュー)に切り替えるだけで2-3割電気代が節約できたりするわけです。こんなアプリがあったら主婦層を中心にめちゃくちゃ流行ると思います。

電力データ開放の果実を手にするのは

電力データを手にするにはユーザーの同意を得る必要があるため、ユーザーにとって分かりやすいメリットを提示できる企業が成功するはずです。その点で言うと宅急便の再配達防止や高齢者の見守りはユーザーのメリットとしては微妙なのであまり浸透しないかもしれませんが電気の家計簿は「電気代を下げる」という分かりやすいメリットがあるので浸透しやすいでしょう。

電気の家計簿のサブスク化

ここからは想像ですが、電気の家計簿は電力切替プラットフォームへの誘導が目的になると思うのでサブスクではなく無料になると思います。
個人的には電気の家計簿はマネーフォワード以上に普及すると思っていて、プラットフォーム事業への貢献も大きく貢献するのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。まだ電力データ開放について誰も注目していませんが、電力データを制する企業は巨万の富を得ることになる可能性があり、エネチェンジも電力データ市場の覇権を虎視眈々と狙っているはずです。
楽しみですね。本日は以上です。

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