さかなのこ見た
さかなクンが好き。
つまり、この映画ってさかなクン自叙伝ということだよねと思って見始めたが、結果豪華キャストの謎絵本を読んだ感じになってそっと閉じた。後で公式を見たらさかなクン自著の謎絵本が原作なので、多分制作の狙い通りだとは思う。
このnoteを読んでも何にも正確なことは分からないので、情報を得たい方はこちらの公式サイトをどうぞ。
予算が多い
奇奇怪怪の予算の泉に出したいくらいキャストの予算が多い。こういう無邪気天才系キャラでは他の追随を許さないのんは定石としても、ハイスペックすぎるお母さん井川遥、今役に合ってようと合ってなかろうと必ず出てるお父さん三宅弘城、幼なじみヤンキー達に磯村勇斗、岡山天音、柳楽優弥や、よくあるちょい役お笑い枠もかが屋やシソンヌと厚い。鈴木拓はすでにお笑い枠ではない気がする。豊原功補は後述する。
さかなクン自叙伝でブレイク確信したんだな、きっと。
さかなクンの存在がひっかかる
さかなクン自身はカメオ出演?として主人公の幼少期に会った魚好きおじさんとして登場するわけだが、それとのんがのんのまま出ちゃっていることが相まって誰を誰として観ていいのか、前半はかなり心が揺らぐ。後半になると、あーこれはのんをさかなクンとして観ていいのねっとなるのでやっと地に足が着く。
さかなクン自体は元々好きなので、それなら初めからその気持ちで観たかった。
ところでさかなクンと言えば狂気の睡眠導入動画「ヒメジちゃんと眠りの世界へ」を一度体験していただきたい。どんどんホラーが増して目が冴えていく。
豊原功補にワンダーを見せてもらいたい
途中、歯科医院内に設置する水槽構成を主人公に発注する院長が豊原功補なんだが、この一連エピソードだけ突出して面白い。
発注シーンだけでこの歯科医院の客層から価格帯までありありと見えてくる。きっと完全予約で全個室で、芸能人が来てる事を匂わせるんだろうなあ。それを顔だけで語る豊原功補、やはり強い。
ただTVショーでのシソンヌ長谷川さんの配置は残念でした。あのちょっとおかしい子受けの立ち位置はやはり相手がジロウさんだからこそできる達人の型、なかなか汎用は難しい。
何回も言うけどさかなクンは好き
さかなクンの魅力は何と言ってもあの壮絶な二律相反性にある。あそこまでの熱狂と執着をもってさかなを愛でて育てていながらも、上手に捌いて美味しくいただける。そんなこと普通あるか?
この映画を観て改めて思った、さかなクンは、お母さんのアートなのかもしれない。まあ子どもはみんなそうなのかな。
お休みのところ失礼いたしました。