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ASKAさん 見た

昔、チャゲアスが(チャゲアスって正式名称なのかな)好きでアルバムもいくつか持っていた。
友達がwonderful world 2023 のグランドファイナルのチケットを手に入れてくれて、有り難く国際フォーラムへ伺った。
以下、ずっとASKAファンでいらっしゃる方には多分の無礼があると思いますので、先に謝ります。

万里の河とか

好きだが、さすがに古過ぎてセトリに入らない。新曲(とは言ってもここ20年くらい)も結構あるので予習はしていく。

シティハンタースタイル

札幌公演にも参加した友達が、ステージ前の人しか立ち上がらないよ、と言っていたのにASKAが登場した瞬間オールスタンディングになった。
遠目からのビジュアルが昔のシティハンターそのままで、複雑な感情になる。
64歳くらいと聞いていたが、スクリーンに映った体もちゃんと肩や腕がデザインされていて、しかもあれだけの曲数を歌ったり踊ったりするASKAさん(このあたりからASKAさん呼びになる)、動物としての生命力が強い。

ビジネスマンとアーティストの顔

生で話すのを見るのは当然初めてだったが、そのナチュラルなプロジェクトマネージャーとしての仕事の話を聞いていてはっとした。
この人この強いメンタリティで、スマートでタフなビジネスマンをずっとやってきたんだと驚愕した。
序盤本人からの「もちろんみんなが昔心の中を通り過ぎた曲を聴きたいと言うのは分かるけど」というエクスキューズのもと、最近作った曲(楽曲と言わないところが良い)を3曲ほど歌った。
ちゃんと落ち着いていて少しナイーブで美しく、今の空気が流れた素敵な曲だった。
ASKAさんは、今更新しい曲なんて求められていないけどと照れて笑っていたが、それこそ言葉にできない人生の谷間を何度も通過してきたこの場でこの曲を自分で作り、才能のあるスタッフを巻き込んで作品として仕上げ、リリースすることの、頑強な才能と信念にくらった。
強い人だ。生命体として壮絶に強い大人だと思った。

体たらくな私のイメージからの転換

ASKAがコンサートやってるよと聞いた時には、かつて爆発的に売れたミュージシャンがその人気やマスコミに心身を病み、相棒を失って、それでも根強いファンのために昔の栄光を保って活動してくれているくらいのイメージだった。本当にすみません。
今ASKAさんを目の前にしてみると、この人は強く、稀有な能力を発揮し続けられる社会の大先輩だという圧倒的な敬意に置き換わった。
おまけでこんなことを言うと語弊があるが、中盤で1曲昔流行った曲を歌っていて、それが「声が出ていない」などと批評されているのも見たことはあるが、何となくあれも、本人は昔のヒット曲なんてそれだけの理由で歌う気があんまりないからで、仕方ないなという気がした。

とは言え昔のも見ときたい

せっかく友達(高校からの)とはしゃげたので、コンサート後にお泊まりの部屋で昔のチャゲアスYouTube祭りを開催する。
やっぱりCHAGEがいるとASKAが楽しそうだなー!なんてキャッキャし、他の懐かしい歌を歌って盛り上がり、それからあらゆる話をお互い思いつくままに話して現在に戻ってくる。
社会や世代はどんどん変わるけど、なんかどこを取っても悪いものじゃないなって気がした。

何の教訓も出てこないので、今回はこんなところで。
お休みのところ失礼いたしました。

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