GufoのSword Dancer Stakes制覇における日本での反応について
Sword Dancer Stakesはデクラレーションオブウォー産駒のGufoが勝利し、昨年のBelmont Derby Invitational Stakes以来となるG1・2勝目を挙げた。
現在は日本軽種馬協会で繋養されている種牡馬だけに、産駒の活躍が日本で話題になっているかと思いきや、Twitter上の反応を見る限り、ビックリするほど話題に上っていない。
デクラレーションオブウォーは世界中で活躍馬を多数輩出している種牡馬なので、産駒が海外のG1レースを勝つことは決して珍しい話ではない。
Gufoに関しても、北米の芝中距離路線ではトップクラスの1頭であり、2つ目のG1タイトルを手にすることは時間の問題だった。
しかしながら、どこかもやもやする。
もしGufoがデクラレーションオブウォー産駒ではなく、ディープインパクト産駒だったらどうだろう?
私は冷ややかな目で見ているのだが、日本の競馬ファンはディープインパクト産駒(ハーツクライ産駒でもロードカナロア産駒でもいいのだが)の海外での活躍に異常な盛り上がりを見せる。
デクラレーションオブウォーとディープインパクトの何が違うというのか?
JBBAと社台スタリオンステーションの違い・・・ではなく、日本で走った馬かそうでないかの違いですね。
日本で競走生活を送った馬が海外に種牡馬として輸出され、その産駒が活躍すれば、ディープインパクト産駒の活躍同様に日本の競馬ファンは盛り上がる傾向にある。
しかし、海外で競走生活を送った馬が日本に種牡馬として輸入され、その産駒が海外で活躍しても、大多数の競馬ファンにとっては当該馬に思い入れがないため、反応が鈍くなるのは致し方ないことだろう。
また、まだ日本での産駒がデビューしていないデクラレーションオブウォーが、日本の競馬ファン・馬券ファンにさほど認知されていないという面もあると思われる。
Gufoが勝ったSword Dancer Stakesにしても、あまり海外競馬を見ない層にとっては馴染みの薄いレースかもしれない。
日本軽種馬協会や生産者、産駒を所有している馬主らにとっては非常に喜ばしく、影響を与えるニュースだと思われるが、一競馬ファンにとってはあまり関心を惹かない出来事ということなのだろう。
私も部外者であるし、デクラレーションオブウォー産駒が活躍したところで利益を得ることは一切ないのだが、もう少し話題になってもいいのでは?と感じた次第。