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なんちゃってシュトレーン
なぜクリスマスの季節にケーキとか多く売り出すかというと、夏が過ぎて気候的にケーキの日持ちがするからというのがあると思う。
現在、ケーキ屋に限らずスーパーでもシュトレーンって普通に置いてあるし、きのうびっくりしたけどセブンイレブンでも売ってた。コッペパンより小さくて900円のやつが、128円のコッペパンの横に置いてあった。こんな高くて、ケーキ屋とかスーパーでなくて、コンビニでシュトレーンの需要があるのかな?と不思議だった。
今回私が作ったのはただのフルーツケーキだが、スマホで適当に検索したレシピで作ったせいか、ちょっと焼きすぎて黒くなったので、パウダーシュガーをかけてみたら「シュトレーンやん!」ってなったので写真を撮ってこうやってnoteに投稿することにした。
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私はこないだから、何のためにnoteとかブログに自分の文章などを他者が見る場所にさらすのだろうか?という哲学的な問いを自らに投げかけているが、なんか「ついでに」というのが動機の一つかな、と思った。何か食べ物を作るのが好きだし、それはまず食べるために作るのだが、「ついでに投稿しよう」というと、一石三鳥になるなあって。ふだんあんまり行かない駅の向こう側に用事があって行くからついでにあの店見てこう、みたいな。ちょうどクリスマスだからタイムリーな投稿をしたことにもなるし、って。お寺の家系の私やけど、メリークリスマス。
シュトレーンって、コッペパンより小さくて900円とかするし、もうちょっと大きいと2000円とか3000円とかのやつもあって、季節限定品だからぼったくり価格つけてるなあ、って考えている人がいるかもしれない。聞いたわけではないが、そう思う人がきっとたくさんいる。
でもそれは違って、私が今回作ったフルーツケーキは、わりと見た目はシュトレーンっぽいけど、はるかに安く作れるけど、シュトレーンは、私も何回も作ったことあるけど、原料費すごいかかるし手間もはるかにかかる。スーパーやコンビニで売ってるシュトレーンは、あれですごく良心的な価格だと私は感じる。ただ、賞味期限が長いので管理が楽だというのが唯一の長所だろうけど、元とる気はないのかもとすら思う。
シュトレーンとフルーツケーキの共通点は、「小麦粉の中にドライフルーツやくるみなどを混ぜて焼く」ということ。フルーツケーキはそのまま食べてもいいけど、パウダーシュガーを真っ白になるまで振ると見た目はシュトレーン。プラスチックのサンタクロースの飾りとか乗せたらシュトレーンで通用するような気がする。
違うのは、フルーツケーキは薄力粉とベイキングパウダーを使うのに対しシュトレーンは強力粉とドライイーストを使う。前者はケーキで後者はパンだ。強力粉を使えば型なんかなくても焼く前の形のまま焼けるけど、薄力粉は型に入れないと熱で地面にダラーンって広がって切ってないクッキーみたいになってしまう。ベイキングパウダーが入ってるからクッキーよりは少しやわらかくて、カントリーマームぐらいになるかな。
それから、シュトレーンにもいろんなレシピがあるだろうけど、これでもか、ってほどドライフルーツとくるみが入ってる。フルーツケーキは小麦粉の中に具が入ってるという感じだけど、シュトレーンは具だらけで、それを小麦粉がなんとかつなぎ止めてるって感じだ。フルーツケーキと見た目はあんまり違わなくても、持つと重さが全然違う。ずっしりくる。それと、シュトレーンは、私が参考にしたレシピはNHKの「グレーテルのかまど」っていう番組のレシピやけど、ドライフルーツを1週間前からラム酒に漬けておくとある。別のレシピには1ヵ月前から酒に漬けるっていうのがあって、私は以前は11月の初めにドライフルーツを酒漬けにして、12月の頭に焼いて、それをスライスして少しずつ食べながらクリスマスを待つのがキリシタンの流儀だというので、お寺の家系ながら、実は無宗教ながら、そんなことをしたこともある。寒い季節だし、アルコールに漬けた具を使うから、冷蔵庫に入れずに日持ちがするのだ。具がギッシリなので、薄く切ったのを一切れだけでも「食べた」という感じになる。コンビニに売ってるコッペパンの小さいやつでも、あれで10日ぐらいかけて食べる用ではないだろうか。
「グレーテルのかまど」のレシピでは、ラム酒を70g使うという。だから製菓用のラム酒の小瓶を買うと、100gで1000円以上したりする。レーズン220gとかレモンピール60g、オレンジピール60g、アーモンド35g、レシピ通りに用意すると、材料費だけで細々と何百円ずつかかって、強力粉だって、1kg単位で売ってるのがほとんどで、しかも賞味期限が薄力粉よりはるかに短くて、パンを作る習慣がない人には「近いうちに他に何かで消費せなあかんな」と思わなくてはいけないし。他にも使うものはバター、砂糖、香辛料各種などまだまだ多く、材料費だけで、もう2000円越えてませんか?さらに、作る時には、パンだから1次発酵、2次発酵もさせて、寝かせて、50分焼いて、一旦出してまた10分焼いて、できたらすぐに表面に溶かしバターでコーティングして、一晩おいた後、表面にパウダーシュガーをふりかけまくる。私は調理なんか素人だけどせめて最低賃金を払ってもらうとしても、何時間もかかるので、人件費だけで数千円、ひょっとしたら1万円近くかかる。せやからスーパーで3000円のシュトレーン買ってきたほうがはるかに安くつくってことになると思う。
それに比べてフルーツケーキの簡単なこと安いこと。こないだいつも行かないマックスバリュに行ったらクランベリーのドライフルーツがどっさり入って400円ぐらいだったろうか、見たので買ってしまった。
私はクランベリーのジュースは好きですごくいい味やと思うけど、なぜか店頭からどんどん消えているのだ。数年前まではちょくちょくあったが、今は、「クランベリージュース」はおろか、クランベリーが入ったミックスジュースすら店頭で見つけることは稀になった。時々はキッコーマンがデルモンテの日本の代理店になってるのだろう、そのジュースをネットで注文したりしているぐらい私はクランベリーを重視しているが、ドライフルーツながらマックスバリュにあったので買った。買ったが何に使おうかと思って、フルーツケーキにするしかないと思って、ドライフルーツをブランデーに一晩漬けて、あとは小麦粉、卵、バター、砂糖、ベーキングパウダーをレシピの量どおりに混ぜ混ぜして、型に流し込んでオーブンで焼くだけ。手間はかからないし、原料費だって、1000円以下だと思うし。
キリスト教徒でも欧州人でもない私には、なぜ日本でシュトレーンの需要が一定量あるのかが分からない。なぜ日本人はクランベリージュースを飲まない一方でシュトレーンを求めるのか?これは、やっぱ「クリスマス」という最強イベントに関連づけられた商品と、別に何のイベントともリンクしてない商品の違いということだろうか。
でも日本は、なんでもかんでもアレンジして変形する民族やから、パンの中にあんこを入れてアンパンを作り、発酵してないキムチを「あっさりキムチ」と名付けて売ったり、甜麺醤のかわりに赤みそを使う「和風回鍋肉」を作ったり、パスタに明太子混ぜたり、アボカドをわさびで食べたりと笑っちゃうぐらい自由自在な国民である。だからシュトレーンも、フルーツケーキにパウダーシュガー(100円ショップで売ってる)をふりかけて白くして「なんちゃってシュトレーン」として売り出せば、フルーツケーキの値段で売れるから、そうしたらどうか?という提案をここでしたい。
例によってchatGPTにもお伺いを立ててみた。
あなた:
今はクリスマスの季節で日本でもシュトレーンをスーパーで売ってますが、かなり高価です。フルーツケーキにパウダーシュガーを振りかけて売れば、半値ぐらいで売り出せると思うので、そうすればいいと思うのですが、そういう動きはありますか?
ChatGPT:
シュトーレンが日本で人気を集めている理由の一つは、その「特別感」と「伝統」のイメージです。クリスマス限定のヨーロッパ伝統菓子としての位置づけが、価格の高さを許容する理由となっています。一方で、あなたの提案のように、もっと手頃な価格で似たような商品を提供する動きも、実際に見られるようです。
シュトーレン風の「簡易版」商品について
日本では、一部のパン屋やスイーツメーカーが「シュトーレン風の菓子パン」や「プチサイズのシュトーレン」を作り、より手軽な価格で提供しています。また、家庭で作れるように簡略化されたレシピも人気です。フルーツケーキにパウダーシュガーを振りかけたものは、見た目や風味が似ているため、これを応用した商品はコストを抑えつつ、購買意欲を高める戦略として有効でしょう。
スーパーやコンビニの対応
一部のスーパーやコンビニでは、輸入品のシュトーレンではなく、自社製造のシュトーレン風商品が増えています。これらの商品は原材料や工程を簡略化し、価格を抑えている場合があります。
なぜ「本物」のシュトーレンが高いのか
シュトーレンの価格が高いのは、以下の理由があります:
材料費:ドライフルーツ、ナッツ、バターなど、高品質な材料が多く使われます。
製造工程:生地を寝かせるなど、手間がかかる製法。
輸入品の価格:海外からの輸入品の場合、物流コストが加算されます。
もしコストを大幅に抑えた代替商品を売り出すと、「シュトーレンとしての特別感」が失われるリスクもありますが、シュトーレンに似た雰囲気を楽しみたい層にはアピールできそうですね。クリスマスの雰囲気を盛り上げる商品として、そのアイデアは十分魅力的だと思います!
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