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自公与党が維新と連立する可能性は

薄いと思うけど、過半数に14人足りないので安定した政権運営のためには無所属や数人の政党を取り込むだけでは足りないと思われるので、いちばん可能性のあるのは国民民主党だと思うが、同じく保守系の維新との連立も、純然たる可能性としてはいちおう選択肢として存在すると思う。
しかし非常にハードルが高いのは、維新と連立するということは、日本第2の選挙区である大阪府をそのまま売り渡すこととほぼイコールである。自民党だってかなり重要な政治家もいるが、維新と連立を組めば、大阪の小選挙区が地盤だった自民党議員を全員切り捨てることになる。それは、2回連続で全敗した責任ということでしょうがないかもしれないが、もっと大変なのは公明党だ。弱小政党の公明党にとって大阪はすごく重要な基盤なのでほとんど譲ることはできないと思われるが、維新と連立を組んだら、公明党という政党の存在自体が脅かされることになる。
維新の馬場代表は今のところ与党の連立の話があっても乗らないと言っている。それは、大阪で、都構想で自民が反対して、2度の住民投票とも僅差で否決され、そのたびに代表が引責辞任をしたりして、維新ができた時のいちばん大事な政策を放棄せざるを得なかった。そういう経緯が自民とはある。この都構想の問題はほとんどイデオロギー闘争みたいなところまで来ていて、他の政策と違って象徴的な意味合いがあり、だから軽々と譲るわけにはいかない問題になっている。
もう維新は都構想は最終的に諦めたっぽいので、もし今自民側から「連立組んでくれたら都構想に賛成しますよ」って持ちかけてもそもそも乗ってこない可能性もあるが、しかし水面下で「もし都構想に自民が賛成したらどうします?」って打診ぐらいしても面白いかも、と思う。これは私が単に好奇心で面白いと思うだけで、こんなことがもし水面下でもそういう話があったというだけで大騒ぎになりそうな話だが。しかし国政で与党が過半数割れしたというのは、国のかたちが変わるぐらいの妥協が必要ということでもあり、ちょっとは考える価値があることだと思う。もしその場合は、自民党の大阪府連(?)がほぼ見殺しにされることを意味すると思うので、自民党内で分裂騒ぎが起こるレベルの大騒動になると思うのだが、しかし今回の衆院選の結果というのは、ただじゃ済まない事態が発生しているのだから、自民党はどこかで身を切って血がドバドバ流れることをしなくてはいけないはずだ。安定した政権運営のために全国第2の規模の大阪の自民党の組織を放棄する、というぐらいの犠牲は必要になるのではないかと思う。大阪でなかったら他のどこかでそのぐらいの犠牲は必要に思う。

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