ヘルニア入院日記 2020/10/26 -28(手術日まで)
2020年に椎間板ヘルニアを拗らせて手術した。その時の日記が今読んでも面白かったので投稿しておこうかと思う。
2020/10-26 入院初日
血液採取で担当看護師さん1回、助っ人看護師さんが1回失敗した。助っ人が2回目に無事採ってくれた。
11:30 PCR検査する。唾液採取。
11:50 尿採取。
12:15 お昼ご飯を食べる。
13:00 肺活量検査と、耳に針を刺して血がどれくらいで止まるかチェック。
13:45 レントゲンを腐るほど撮る。立ったまま全身のレントゲン撮れる機械すごかった。見た目はアクリルの箱。
15:45 脊髄造影検査(ミエログラフィ)
背中に麻酔した後に造影剤を入れてレントゲンとCTを撮った。全然痛くなかった。麻酔でチクッとして、脊椎に造影剤入れているときに、入れているっぽい感覚があった。その後、腰が重い感じがしたんだけど、造影剤で神経が押されているから?みたいなことを聞いた。
CTでは造影剤を身体に行き渡すためにグラングラン揺らされた。バリウムのときみたいな感じ。人間の身体はそれでいいのか?って思った。全部で40分くらい。
16:45 今から1時間は水分摂取禁止
17:45 今から21時までに水かお茶を1L飲むミッション。30分で飲んだ。
造影剤の副作用みたいなのはたぶん出ていない。
18:30 夕ご飯。ゴマ和え苦手だけど食べたえらい。
2020/10/27 入院2日目
2:20に起きる。まだ早い。寝る。
6:00 起床。ちょっと頭が痛い。造影剤の副作用と言うよりは肩こりからの頭痛みたいな感じ。水を飲んで造影剤を出そうと言われる。
6:30トイレ、そのあと顔を洗う。パジャマを着替えた。シャワー浴びたい。シャワールームを掃除している音が聞こえる。ちょっとうるさいけど気にせず寝た。
8:00 朝ご飯。納豆だ。
9:00 リハビリルームで足の裏の体重のかかり方とか体幹?とか歩く速度とか測った。
9:40 先生に呼び出される。
「ちょっと問題がありまして……いや、なるみさんのことではないのですが」
昨日入院してきたおばあちゃんがコロナ陽性だったらしい。あー、夜中にずっと咳してたなぁと思ってたら、「うつってはいないと思うけど個室に移動な?」って言われて個室に来た。ひろい、外から音がしない。シャワーもトイレもついている。窓から東京タワーと武道館が見える。いろんな人に「すみません」って言われる。誰も悪くないのに。
10:30 念願のシャワー。次はいつシャワー出来るのだろう。堪能した。
11:10 造影MRIを受ける説明書を渡される。読んでサインした。特に疑問点はなかった。
11:40 麻酔科の先生に呼び出される。雑談好きのおじいちゃんだった。Z80やアセンブラの話をしたら喜んでいた。なるほどそういう世代か。
「手術は気が付いたら終わってるよ」と言われテンション上がった直後に、「まぁ、手術後痛いんだけどね」と地獄に落とされた。
12:10 お昼が渡される。「え?お昼無しって言ってなかった?」と思い確認してもらうがお昼は食べて良いらしい。良いなら食べるさ。お腹空いてなくて小豆を甘く煮たのは食べられなかった。
14:10 2回目のPCR検査。颯爽と終わらせる。
15:15 造影剤の副作用なのか分からんが熱が出る。37.8℃。氷枕をもらった。冷やっこい。
15:30 MRIに呼ばれた。微熱あるけど大丈夫?と聞いたらPCR検査の結果が出てから検査しようということになった。
16:00 手術当日の流れを担当看護師さんから説明される。その後、手術に立ち会う別の看護師さんからも説明を受ける。
16:30 MRIを受ける。造影剤は入れずに受けることになった。熱があったからかな?
17:30 先生に呼ばれ、手術の説明を受ける。手術は顕微鏡を見ながらやるんだって。ヘルニアは大きいままだった。「この色だと吸収されるのにも時間がかかるね」と言われる。
説明を受けたあと、「何か他に聞きたいことはありますか?」と聞かれ、「抜糸って痛いですか?」と質問。テープ留めで固定するらしく、抜糸は無いらしい。現代医学万歳!取ったヘルニアも見せてくれるらしい。喜んでたら、笑いながら「目が覚めるまで取っときます」って言われた。
18:10 最後の晩餐。にんじん残した。
20:10 飲み物を買いに行ったら、個室のおばあちゃんが部屋のドア全開のまま嵐の番組をベッドから身体を乗り出して大音量で見ていて情報量が多過ぎた。
22:00 外から争う声が聞こえてきて目が覚める。看護師さんと入居者(入居者って言うな)のおじいちゃんがバトルしてる。看護師さんも大変だなぁ。
2020/10/28 入院3日目、手術の日
6:40 起床。
7:20 看護師さんが巡回に来る。熱は36.8まで下がった、やったね。シャワー浴びて良いと言うのでシャワーした。すっきり。
10:00 手術3時間前。イルミネーションの点灯式(そういう仕事をしていた)よりは緊張しない。私はあの仕事で鋼のメンタルを手に入れた。
10:30 コルセット屋さんが来て腹回りの測定をしていった。11/4くらいに出来上がるらしい。
11:35 手術が12時からになったといきなり言われる。夫にタクシーですぐ来てと伝える。熱を測る。37.4℃。看護師さんが大丈夫か聞いてくると走って出て行った。
11:45 手術は13時からにしたよと言われる。すごい、そんなフレキシブル?熱がちょっとあるのは大丈夫なのかな。いいなら良いのだが。
12:00 手術着に着替え、着圧靴下をはいて準備完了。
12:11 夫着
12:15 最後のトイレ。
12:30 ストレッチャー?にメガネ無しで寝っ転がる。熱を測ると36.4℃。たぶんきちんと測れていないがまぁいいだろう。夫が「え?」って声出してた。
両肩に筋肉注射をされる。左肩の筋肉注射の痛み10、右肩6。左の方が痛いのは、量が多かったからで、右は左の半分くらいらしい。
この注射が今回の入院で一番痛かった。
左肩の注射が終わって、夫に「今の痛さをメモっておいて」と伝えて以降の記憶はない。
15:?? 喉から何かを引き上げている記憶がある。ひどい風邪を引いたときののどみたいだった。
「なるみさん聞こえますか?」と誰かに言われ、左手でピースサインをした。自分でもなんでピースだったのかよく分からないが、たぶん声が出なかったから出来ることをしたのかと思う。
なるみ語録(当時の夫メモ)
・腰よりのどが痛い
・何か飲みたい
・腰は我慢できるけど、のどは嫌いな痛み
・腰は全然痛くない
・(エレベーターで)あ、やっぱ腰痛い
摘出したヘルニアを前にした担当医師語録(当時の夫メモ)
・塊がドーンとあって、あとは細かいのですね
・4.36グラムありますね。普通は1グラム以下なんですけど(ふふっ)
時間不定
HCUのベッドで目が覚める。嬉しそうな先生が前のめりで取り出したホルマリン漬け?されたヘルニアを見せてくれた。でけぇ。でけぇってもんじゃねーくらいでけぇ。なんかハニカムで平べったい?気のせいかもしれないけどそんな感じに見えた。
イケメン先生が興奮気味に、「9年やってますがここまで大きいの初めて見ました」
看護師さんから、「先生喜んでました」と言われる。
エンターテイメントを提供できたなら良かったよ……
この日はこれ以降、寝たり起きたりを繰り返していた。
ガスが出たので、お茶を貰った。水分が身体に染み渡る。
続く