蜜蜂との共鳴
冷たい雨に打たれながら歩いた朝の通勤路
水溜りを1匹の蜜蜂が彷徨っている
濡れそぼつ全身の羽
重たくなった身体に途方に暮れているよう
その姿に目を見張る
私たち同じみたい
年を重ねるごとに引き受けねばならない
責任、負担、重圧
頼られても道なんて分からないけれど
何とか乗り越えようともがく
様々な荷物を抱えて
今日も重たい身体を引きずる
蜂のいる水溜りを通り過ぎて思う
雨が上がったら
日差しを浴びて羽を乾かし
軽やかに飛んで行くことができるだろうか
その時が来たら私も飛ぼう
荷物は少しずつそれぞれに返して
暖かな陽射しを浴びて
自分の空を探しに