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『自分らしくいこう』 第8回      「自分の花」を咲かせよう!       ~自分へのコミットメントこそが、    エネルギーの起爆剤~

 我が家には、赤・白・ピンクの3種類の曼珠沙華が咲いています。例年、秋分の日の頃に咲く花でしたが、今年は暑さのせいか?一向に茎が出てこないので、諦めてかけていたところでした。「花が咲く」というのは、希望の象徴だと思います。私たち人間も「まだまだ、ひと花、ふた花さかせてやるよ」なんて言ったりするときには、前向きに歩き出した時ではないでしょうか。

◎    「花」の正体に気づかずに「花」を追いかけた日々

 企業で働く人にとっての「花を咲かせる」とは、どのようなことなのでしょうか。当時(管理職になってから役職定年するまでの間)の私は「女性でも管理職になること」「決定権を持つ立場になること」が会社で「花を咲かせること」だと思い込んでいました。昭和の終わりに社会人になって、男性同様に深夜・休日働く私を含む4人の女性が、2000年頃に、同じタイミングで管理職になりました。当時は「四天王」などと冷やかされて興味の対象になっていました。「あいつらに、どれだけのことができるのか」「おんなのくせに」「○○役員のお気に入り」等、つまらないことを言われて、それを跳ね返すだけの実証を示すことが常に心につきまとい、同じ会社の社員なのに、「敵」がまわりにたくさんいました。この状態は「花が咲いている」といえるのでしょうか。「花を咲かせる」というのは、このような「敵」に勝つことを超えた、もっと違うモノだと気づくまで、私は長い期間、「敵」をつくり戦っていました。その結果、体にいろいろSOSも出ていました。それにさえ蓋をして「花を咲かせる」ために戦い続けましたが、当時の私が思い望んだ「花」は咲きませんでした。

◎    「花」の正体は、自分の中にある充実感や希望だった

 私は、長い間、他者からの評価によって得た結果を「花」だと思っていました。でも違いました。他者からの評価というのは、その時の上位者の志向によって変ります。長い社会人人生の中で、私自身が充実して仕事に打ち込んでいるとき、上位者からの評価は意識の外にあたっと思います。やる気に満ちて、未来を想像して、共に働くメンバーと「こうなろう!」「こんなふうにしていきたいね」と同じ目的や夢を描いて磨きあって未来に向かっている。この時に、すでにひとり一人の「花」は咲いていたのだと思いました。だから、みんな、自分の花を咲かせるすべは持っている。この仕事をやっ
ている時、ホントに楽しい。充実している。共に働くメンバーも手応えを感じている。誇りを持って頑張っている。イイ表情で仕事に取り組んでいる。そういう時は、自分だけではなく、周囲のみんなの「花」も咲いていると思います。

◎    自分自身に、自分の仕事をコミットしよう

 私はメンターからこんな言葉をもらいました。「あなたは誰にコミットしているの?自分自身にコミットしよう。わたしはいつもそうしているよ。」はっとしました。メンバーと一緒にイキイキ充実感をもって仕事をしていたときは、確かに自分自身にコミットしていました。でも、そうではなかった時、私は「やらなくちゃいけないからやる」「上が言ってるからやらなきゃいけない」そういう気持ちだけで仕事をしていました。だから、私だけではなく、メンバーも苦しそうだった。
 自分にコミットしているときは、エネルギーがあふれています。そして、そのエネルギーこそが花を咲かせる原動力です。それは自分だけではなく、一緒に働く人たちにも同じ事がいえます。みんな、それぞれ自分の花を咲かせるエネルギーをもっているのです。


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                           薄井 昌子


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