「すみだ ちょいとごめんよ」第13回!松本&敷名が、ひとつのヒント【草に覆われた喫茶店を見た!!】を頼りに大探索!
この記事が書かれたのが2013年6月。東京スカイツリー開業から1年が過ぎ、周りも開発が進んでおりました。すみだの景色がどんどん変わっていった時期。有ったものが無くなって、見知らぬものが増えていく。
と、いう町並みを俳優たちは楽しみながら、記事にしております。今さらながら素晴らしいことだなと思えます。
まるで宝の地図をもらって、バツ印の場所を探すかのように、嬉々として進んでいます。ご案内するのは、松本誠と敷名めぐみ。好奇心旺盛で根明なふたり。そして最後はやっぱり、食と人にたどり着く。
いいコンビだなぁと思いました。
(文責:千田剛士)
●「すみだ ちょいとごめんよ」第13回
松本誠 敷名めぐみ
それでは、以下よりご覧ください!どうぞ!
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(2013年6月9日記事)
皆さんこんにちは!
今回の「すみだ ちょいとごめんよ」は
敷名めぐみと、わたくし松本誠が担当致します。
そう、シアターキューブリックの「M&Mコンビ」
→(まじ・めんどいコンビ)とは我らのことです。
先日、僕等のもとに、墨田区京島にあるキラキラ橘商店街の近くで
【草に覆われた喫茶店を見た!!】
という目撃情報が入りました。
「く、草に覆われている…だと?」
その情報が真実かどうかを確認すべく、僕と敷名はすぐに曳舟駅へ向かいました。
目撃情報を頼りに、僕等は先ずキラキラ橘商店を目指しました。
キラキラ橘商店街への行き方は色々ありますが、
今回は曳舟駅前にあるイトーヨーカドーのすぐ横【たから通り】を
真っ直ぐ歩いていくルートにしました。
線路を越えると右にそれる道があるのですが、
このあたりに数年前まで【曳舟湯】という昭和7年創業の下町の銭湯がありました。
シアターキューブリックもこの曳舟湯さんで『曳舟湯の怪人』という銭湯をそのまま劇場にしたお芝居もさせて頂きました。
とても思い入れ深い銭湯でした。
通行止めになってしまい、敷名の悲しみのポーズ?
この曳舟湯の目の前には「キムラヤ」というパン屋さんもありました。
キムラヤさんには劇団員皆でパンを買いに行ったり、
『曳舟湯の怪人』本番の時にはなんとパンの差し入れまで頂いたりと
お世話になったパン屋さんでした。
今、この辺りは建物の老朽化、
耐久性の問題や町の再開発のために立ち退きになってしまいました。
太平洋戦争のときの空襲被害が少なく、
いかにも東京の下町っていう雰囲気が残っていた土地だっただけに残念です。
僕等は再び、たから通りに戻りキラキラ橘商店街へ向かいました。
ここからはひたすら真っ直ぐ歩きます。
真っ直ぐ(笑)
途中に敷名おすすめ「豚白もつにこみ」が100円で食べれるお店があるのですが、目的が違うので今回は我慢させました。
そして薬局を越え…
ん?
…。
薬局を越えるとキラキラ橘商店街に到着です。
知っている方も多いと思いますが、 ここキラキラ橘商店街は、
下町のアラサーアイドル「帰ってきたキューピッドガールズ」の本拠地なんです。
敷名は和菓子のもくだ堂「ジャンボもくだ」として活躍中です!!
今後とも宜しくです!!
宣伝はこれくらいにして、
キラキラ橘商店街の「入り口」には【お金が貯まる、御利益が溜まる】というパワースポット「田丸(たまる)神社」があります。
無事に目的の喫茶店が見つかるように二人でお参り。
さて、これからどうするか…。
喫茶の情報がここまでなのです。
【キラキラ橘商店街近くにある】
【草で覆われている】
この情報だけしか手がかりがないので、
どのあたりで、なんていう店かもまったくわからないのです。
まぁそれならば…。
野生の勘に頼るしかないっ!
さぁ集中するんだ…
五感を研ぎ澄まして…
…、
十間橋が怪しい…。
僕等は十間橋に向かいました。
僕の勘では十間橋から押上方面へ行く途中にあるはず…。
何の根拠もないのに、押上方面に向かいました。
十間橋通りは短いながらも下町情緒の感じられる通りです。
ここで突然敷名が、
「可愛いー!!!!」
と叫び出した。
敷名が見たものは、
インコでした。
ここは「長谷尾花鳥店」という花屋と小鳥屋の二つのお店が一緒になっています。
店の中には鳥かごが沢山あってセキセイインコや十姉妹、
文鳥などの小鳥がいっぱいいました。
そしてインコに喰われる松本。
って馬鹿ヤロゥ!!!
こんな遊んでる暇はないのです。 インコを後にして、僕等は更に押上方面に向かいました。
むっ…。こ、これは!!
即購入。
「煙が出る…だと?」
僕等の気になるものは沢山売っていましたが、喫茶店のある気配が全くしないので引き返すことにしました。
…。
引き返して歩くもやはり見つからない
…。
情報はやっぱり嘘だったんだ。
そんな草に覆われた喫茶があるはずねーんだよ…。
と、僕等がふてくされていたその時だった…!!
「あ、あるぅぅぅー!!!!!」
まさしく、草で覆われていた。
じ、実在したんだ…。
早速お店に入り、取材交渉しました。
快くOK!!
店の名前は「珈琲 真美(まみ)い庵(あん)」
10年前から営業していて、ここでは「ママ」一人で営業しています。
店の内装は全部手作りで、店内に飾られているアンティークな雑貨や古いラジオ、テーブルや椅子などすべてママの趣味だそうです。
お洒落すぎです。
お食事メニューも気になるものが沢山あり、悩みました。
結局、敷名はオムライス!!
僕はナポリタン!!
なんでなんだろう…。
なんで喫茶店で食べる料理ってこんなに美味しいんだろう。
懐かしい、あたたかい味が心とお腹を満たしてくれる。
食後にママはお店の話をしてくれました。
何やらこの店には【店長猫】という猫がいるらしく、毎日お客さんをもてなしているらしいです。
僕等のいる時間にはいなかったのですが、今回は特別に連れてきてくれるという事になりました。
敷名も僕も大喜び。
名前は「ひなちゃん」3月生まれのキジ猫です。
可愛すぎる…。毛も綺麗だ。
お客さんからは愛されすぎてグッズまで作ってもらったという。
ひなちゃん…凄すぎるぜ。
ひなちゃんは僕等にもすぐになついてくれました。
キューブリックの大の猫好き、市場しゃん(市場法子氏)にも見せてあげたいくらいの可愛い猫ちゃんでした。
ひなちゃんとひとしきり戯れ、本題に戻りました。
ママは昔ペットショップで働いていたそうで、
ペット飼っている方の気持ちも考慮しても入れるように
わんちゃん連れ込みOKな席も作ったそうです。
※ただし、マナーの良いワンちゃんに限ります。
お店は不定休とのこと。
営業時間は平日だいたい11時頃~17時頃まで、休日は11時頃~18時頃までらしいです。
この「だいたい」っていう営業時間が下町っぽくって落ち着きます。
真美い庵は常連のお客さんが多いそうで、
ピークタイムはお店の半分が貸し切りとなっています。
僕等のいる時間にも常連のお客さんが来られ「ママ、ママ」とママを呼んでいる様子を見ていて、
本当にお客さんから愛されている方だなぁと思いました。
真美い庵は「人が人を呼ぶ」そういう喫茶店なんだと思いました。これからも。
敷名と僕は「また来ます!」とママと約束し、店を出ました。
この出逢いに感謝です。
帰りは押上まで散歩がてら帰ることにしました。
僕が間違えた十間橋通りをまた通過しました。
今となっては笑い話だなぁ、なんて二人で盛り上がっていたその時…!!!
二人「え"え"え"えぇぇ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」
ここにも草で覆われた喫茶店があったのです。
まさに奇跡です。
というか僕の勘あってたんだ。
さて、このお店に僕等が入ったかどうかは皆さんのご想像にお任せします。
今回は「真美い庵」という素敵な喫茶と素敵な「ママ」と出逢えました。
そしてお忙しい中、取材の協力をして下さったママ。本当にありがとうございました。
皆さんもキラキラ橘商店街に帰ってきたキューピッドガールズを見に来てくださる際は立ち寄って下さいね。
ママとひなちゃんに会いに来てください♪
顔面(松本誠)・・・私は「ジャンボもくだ」ではなく、
「ジャポンもくだ」なのだよ・・・BY 敷名
【珈琲 真美い庵】
〒131-0044
東京都墨田区文花3-9-1
営業時間:平日11時頃~17時頃/休日11時頃~18時頃
お休み:不定休
備考:ピークタイムはママ一人でやっているのでお会計が前払いになるかもしれません。御了承下さい。
👉次回「すみだ ちょいとごめんよ」も第14回。すみだのアイドル奥山と市場がキラキラ橘商店街の7月をご案内!
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