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ただ進めば至る(17) 汗見川清流マラソン

2011年8月1日

毎年一番あつーーーい時期に開催される「高知・本山 汗見川清流マラソン大会」にいってきました。ハーフの部での参加です。コースはざっと言うと5キロフラット、4キロ上り、2キロ急な上り、そしてUターンをし同じ道を下りてくるようなコースレイアウトです。下りになったところでいかに力が残っているかがポイントだと思います。去年は下りなのに足が動かずに上りより時間がかかったという失敗ランでした。

会場は早明浦ダムの近くの吉野クライミングセンターです。この大会も他の大会の例にもれず、去年のコースリニューアルから参加者がどっと増えました。申し込みが間に合わなかったという友人もいました。

このゲートが後で会場にいた全員の注目を浴びることには夢にも思いませんでしたww
いかにも「走るぞ!」的な格好をしてますが、実はそんなに緊張感は持ってません。去年は前半オーバーペースで最後がグダグダになったので、今年は「上り」の区間がくるまでの5キロを抑えて走ろうと思ってましたのでリラックスしてました。最近は大会に参加する度に仲間が増えて、会場で久しぶりにラン仲間の元気な顔を見るのが楽しみです。この日も大方10人くらいの仲間とあったと思いますが、おしゃべりをしてたら時間もあっと言う間にすぎ予定通りの10時にハーフの部がスタートしました。

ざっと見渡した感じではスタート位置は集団のちょうど中間くらいだったと思います。スタート直後に、90度折れ曲がって急な坂を上るという「気をつけんと転ぶよ~」という危険な第一コーナー(笑)があります。何年か前にそこでランナーが転んだのを目の当たりにしたので、そこはいつも慎重に通過します。

5キロ地点までのフラットな区間はプラン通りキロ6分くらいで進みました。途中の集落での沿道の声援にもまだ余裕で「ありがとう!」と返事してました。
上りに入って、さすがに足にブレーキがかかってきましたが頑張ってキロ5分半をキープ。暑いししんどいところですが、腕を振り振り前に進みました。みかた残酷マラソンで「涙のあとには虹がでる」「あわてない、あわてない」とつぶやきながら走ってた人によく似た人が走ってて、横を通りすぎましたがちょっとちがうような・・・似てるような・・・記憶力に自信がない声をかけれないままに進んでしまいました(><;

そこまでプラン通りに走ってきたのに、坂を上りきる少し手前、傾斜がきつくなったころ・・・突然・・・お腹がギュルギュルいいだしました。つらい!
コースの最も低いところと、高いところの標高差は約180m。その最高地点にもう少しというところでお腹の調子が悪くなってしまいました(;_;)
それまでのペースが急に落ちてしまいました。なんとかかんとか急な上り坂をおそるおそる上って折り返し手前の給水&トイレまできました。ですが、休んだあとまた上りは辛いので、その少し先が折り返し地点だから帰りにトイレを借りよう!とスルーして前に進みました。じつは、その折り返しまでが「少し先」ではないんですねーー。たぶん往復で1.5キロはあったと思います。その間ずっと格闘ですわ~。去年も走ったはずなのにその距離を忘れてしまってました。
その間に友達と何人かすれ違いハイタッチ!
「ナイスラン!ガンバ!」
笑顔になるようつとめましたが、顔が若干ゆがんでたかもしれません(汗
そしてようやく楽になって、遅れを少しでも取り戻すべく後半の下り坂を頑張ってピッチあげて下りていきました。一人、そして一人と追いついてはパスして行くのが気持ちよくてテンションがあがってキロ5分を切るくらいの自分にしてはハイペースを維持できました。途中の沿道の声援にも「ありがとう!」と出来る限り笑顔で手を振り挨拶してました。女子中学生でしょうか、給水で紙コップを手渡してくれたので「ありがとう!」といった答えに「どういたまして~!(^^)」と言ってくれる子がいて、一瞬の「笑」で元気をもらいました。

ラスト3キロまで足が止まらず調子よく走れました。あと3キロというところでやっぱり足に疲れがきました。いつもながら疲労感は急にやってくるんですよね。
去年みたいに「歩かない」というのが今年の目標でもありましたので、ピッチは落ちながらも頑張って足を前へ前へと蹴り出して走りました。
くーーーーっ(。>0<。) しんどい!とまりてー!
いやいやここで歩いたらもう走れんぞ!( ̄へ  ̄ 凸
これまたいつもながらの葛藤の始まりです(笑)最後の給水ポイントのあとは、湧き水が出てるポイントにでっかいポリバケツを置いてくれてます。そこにあるヒシャクでバシャバシャと何杯も頭から水をかぶりました。この水がなかったら暑気で走れなかったでしょうねぇ。助けられました。
機械的に足を進めてもういよいよラスト1キロ。
今日は応援できてたラン仲間二人が沿道で手を振ってるのが見えました。
おっしゃぁ、ラストスパート!気持ちだけ。スピードはほとんど変わりません(笑)
無事に歩かずに走れました。タイムは去年より1分縮めて2時間6分。
途中のお腹の急変以外はプラン通りのランが出来たし80点の出来かな。
今回は走ることと同時に、スタッフの方々に出来るだけ礼を言いながら走りました。いつもは気持ちはあってもいっぱいいっぱいで声が出ないことが多いんですが、今回は最初から無理しないつもりでしたし意識して「ありがとう!」と声を出すようにしました。すると不思議なもので自分も元気になるんですね。

走ることと同時にマラソン大会そのものを楽しめました。
汗見川清流マラソンのスタッフの皆様、そして沿道で応援して下さった本山町の皆様、そしてラン仲間のみんな、どうもありがとうございました。おかげで気持ちよく走りゴールすることができました。
来年もきっと参加させていただきますのでよろしくお願いします。


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