バレンシア編#2 バレンシア練習場
ボロにトレーニングの開始時間を聞いていたので、10時頃にバレンシアのパテルナ練習場に到着。
パテルナはめちゃくちゃアクセスが悪いので仕方なくタクシーを使う事に…
到着してすぐにボロに連絡すると、「今迎えに行くから少し待ってて!」との返事が。
入り口で待っているとボロがやってきた。
「オラ!久しぶり!元気?」と握手してくれた。
「久しぶりで覚えてくれてるか心配だったよ…」と伝えると、「もちろん覚えていたよ!」
と言ってくれた。
「スペイン語は話せるの?」と聞かれたので、「少しだけなら。分からなかったらGoogle翻訳を使うよ!笑」と言うと、「それは便利だ。笑」と言われ中に案内される。
「バレンシアの他にはどこか観光に行くの?」と質問されたので、「スペインだとマドリードとグランカナリアとセビージャとパンプローナとサンセバスティアンに行ったよ。」と答えると、「あれ、バルセロナは行かないの?」と聞かれた。
「バルセロナは人が多いから行かない予定なんだ」と伝えたら「それは面白いね。グランカナリアとパンプローナに行ってバルセロナに行かないなんて変わってるぜ…」との反応が。笑
どうやらスペイン人から見ても変わった旅をしているらしい。笑
そして当たり前のように施設の中に入ってるけど、中々凄いことをしてる。
実はパテルナに入れてもらうのは3回目。笑
もう慣れてきてる自分が怖い。
前回はボロにパテルナの案内ツアーまでしてもらった。
クラブハウスの前で立ち話をしていると、どこかで見た事ある人が「Hola!!」と声を掛けてきた。
声を掛けてきたのはバレンシアのスポーツディレクター、ミゲル・アンヘル・コロナ。
ボロが自分の事を紹介してくれると、バレンシアを応援してくれてありがとうと握手を求められた。
バレンシアの復権に向けてよろしく頼みます。。
(リムが居座っている以上、このクラブで仕事するのは大変だろうけど…笑)
立ち話が終わるとボロに「ここでちょっと待ってて。」と言われ、クラブハウスのソファで待機する事に。
実はいつも座ってるソファなので少し馴染みがある。笑
バレンシアの関係者や、女子選手、育成年代の選手たちがソファの前を通るたびに誰こいつ?みたいな顔してるけど、一応挨拶はしてくれる。笑
(確かに、クラブハウスのソファに知らないアジア人が座ってたら怖い笑)
しばらくするとボロに呼ばれ、トップチームの練習しているグラウンドに連れて行ってくれた。
セビージャに続いてこの旅で2クラブ目の練習見学。
リーガの中でも、歴史のある2クラブの練習を見せてもらえるなんて最高過ぎる。
ガヤは別メニューを行っていたので、ボロに状態を聞いてみると、彼はもうすぐ復帰出来るよと教えてくれた。
トレーニングはサイドからのクロスボールに対しての入り方を入念に行っていた印象。
ママルダシュビリがパラドンを連発するので、全然ゴールが決まらない光景が面白かった。
当たり前だけど、全員止めて蹴る技術が高い。
パススピードが相当早いのに、簡単にトラップする技術の高さに感心してしまった。
ボロに色々と質問しながら、バレンシアのトレーニングを見学するという夢のような時間だった。
トレーニングが終わると選手が続々と引き上げてくる。
セルフィーで選手と写真を撮ろうとすると、ボロが「僕が写真撮るよ!」と言ってくれた。
その後も続々と選手が来るたびにボロが呼び止めてくれて、写真を撮ってくれるという訳の分からない状態に。笑
バレンシアのレジェンドに写真を撮らせてしまって申し訳無さ過ぎる…
心の中で自分を叱っておきました。笑
でも、この感じがボロの人柄を表しているようにも思える。
本当に凄い人なのに一切そんな素振りを見せないし、ただのファンである自分に対しても親切に接してくれる。
「撮った写真は後でWhatsAppで送るね!!」と言ってくれた。
ここである事を思い出す。
あまりの申し訳なさに、前日購入したユニフォームにサインを貰うのをすっかり忘れていた。笑
ボロに「実はユニフォームにサインが欲しいんだけど、貰うの忘れちゃって…」と伝えると、「問題ないよ。任せて!!」との返答が。
続けて、「誰のサインが欲しいんだい?」と聞かれたので、「もし良かったら、全員のサインを寄せ書きで貰いたいんだけど…」とお願いすると、「全員⁈ それは大変だ。笑 じゃあ、僕が一旦預かるから4日後の試合日に渡すっていうのはどうかな?」と言ってくれた。。
本当にどこまで良い人なんだ…
「チームが試合前に滞在するホテルに来てくれたらそこでシャツを渡すよ」との事だったのでボロにシャツを預かってもらった。
ボロはホテルに来ないらしく、代わりにシャツを自分に渡してくれる人を紹介してくれた。
こんなにおもてなしをしてもらって何も返さない訳にはいかないので、ボロの為に用意したプレゼントを渡すと、「そんな、、気を遣わないでいいのに!」と言われた。笑
良い人過ぎて申し訳なさが勝つ。笑
ボロはプレゼントをかなり気に入ってくれた様で一安心。
この日の感謝を改めて伝えて、ボロとはここでお別れ。
忙しい中、こんな一ファンを相手してくれた事に心から感謝したい。
帰りの道中で改めてボロにお礼を伝えると、「バレンシアの街とメスタージャでの試合を楽しんでね!」とのメッセージが返ってきた。
ボロの優しさに触れた1日だった。