私が疑った歌詞 ① 『僕と花』

引っ越してはや3週間。

環境の変化に全く戸惑うことなく、新居も「今回こそおしゃれな部屋に!」と意気込んだ結果、まだデスクチェアがない今日この頃。
キーボードで文章を打ち込んだ方が早く書けると思ったのも束の間、バランスボールに座っているせいでもう背中が痛い。
高さも足りていない。でもスマホで打つのはもっとだるいので、このまま頑張る。


ある休日の午前中。音楽を聴きながら掃除するかと思い、イヤホンを装着して掃除機をかける。あれだけワイヤレスは落とすから嫌だと言っていたけど、結局ワイヤレスに戻っている。

曲が変わる。

「僕の目ひとつあげましょう・・・」

お、『僕と花』だ。
なんか、あれだよ。サカナクションの山口さんが花持って歩いてるMVの。

てか。この始まり方なんだ?
目をあげるて。

一度ちゃんと読んでみるか。
そう思い、掃除そっちのけで歌詞を調べることにした。

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僕の目ひとつあげましょう
だからあなたの目をください
まだ見たことのない花
新しい季節を探してた

~サカナクション『僕と花』~ 

インパクトの強い始まり。
目をあげる、かわりにあなたの目をくれ……
視点の共有?それとも、花にちなんで「芽」とかけているんだろうか。
視点の共有にしろ「芽」にしろ、始まりを分かち合っているような気がする。あなたとの出会いを、これから一緒に育んでいきましょう、みたいな。

なんにも言わない僕は花
通り過ぎる人にサヨナラ
なんにも出来ないはずなのに
少しだけ遠くを見てた
積み木のように重ねておいた悩み
朝には忘れてしまうからすぐに

~サカナクション『僕と花』~

僕は花。目の前を通る人たちを見ているだけで、私自身は動くことも、何か働きかけることもできない。でも遠くを見ている。出来ないと思っていても、望んでいることがある。課題や問題は山積みで、でも朝には忘れてしまっているように、今を受け入れてしまっている。

めちゃくちゃわかる。
ちょっと違うかもだけど、私自身一晩たてばたいていのことはどうにでも良くなっていることがほとんどで。逆に言えば、やっぱり夜は考えすぎちゃうんだよな。なんか。


夜が手を伸ばしそっと引っ張って
また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は 花探してた

~サカナクション『僕と花』~

サビ。
ここの「夜」は…手を伸ばしてくると聞くと、死?
もしくは全く逆にも見える。というのも、サビ前の私の考えだと「朝」は課題や問題といった悩みを忘れさせる存在。
つまり、「夜」は私を悩ませる存在、望みそのものなんじゃないかとも見える。朝になって忘れかけていたけど、夜という望みが僕を忘れさせまいとする。

そんな存在が私にまた何かを言おうとしている。
何を?と思ったら、わからない一文が出てきた。つまりは……ここだけじゃよくわからんな。遠くを見つめていたのは、花を探していたんだろうか?
いったん2番行くか……。

何にもいらないはずなのに
何気なく見た外の花
何にもいらないはずなのに
ためらわずそれを摘み取り
テーブルの上 重ねておいた本に
名前も知らない花を挟んでいた

~サカナクション『僕と花』~

何も望んでいないつもりで、ふと目にしたのは"外”の花。
今の自分が閉じこもっていることの表れだろうか。
忘れようと、忘れようとしているけれど、それでも気になってしまって。

ここで、「テーブルの上 重ねておいた本に」とあるけど、1番の歌詞と似ている。ただ、積み木のように積んでいた悩みはテーブルの上の本になっている。問題を解決するためにたくさん調べたような。少し整理されてきたような。そして、調べれば調べるほど難しいことがわかったような。とにかく、時間の経過を感じる。そこに、摘み取った花を挟んだ……。しおり?
望みを忘れないための。

とか流れに沿って考えたけど。冒頭の歌詞で「まだ見たことのない花」って言ってるんだよな。そのことにも聞こえる。としたら、新しい出会い、新たな可能性みたいなことなのかも。ここまでやってきて身も蓋もないことを言うけど、考えすぎても進まない。さ、次々。

夜が手を伸ばしそっと引っ張って
また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は花 探してた

僕が手をかざしたって振ったって
変わらないことばかりだから
いつも僕は目を閉じて 逃げてた

夜が手を伸ばしそっと引っ張って
何度も言おうとしていた言葉は
歩き出した僕の言葉
それだった

~サカナクション『僕と花』~

同じサビ。の後。
自分の無力さから、何をするにもやる気になれず、たくさんの問題から目を背けるようにしていた。ただただ自身がなくて、望みはどんどん遠ざかっていく。

それでも、ようやく歩き出した僕が発したのは、いつも自分の望みを忘れまいと繋ぎとめてくれていた「夜」が言おうとしていた言葉だった。

最後直訳すぎたな。いや合ってるか知らんけど。
やっぱり「夜」は夢というか望みというか、そっちかな。
考えこんじゃうし。

あとわからないのは、「花」なんだよな。自分のことを花と言うこともあれば、外の花もあって。2番の花は自分にとって新しい存在、ポジティブなイメージだけど、自分のことを指すときはなんにも言わない、動かない、ネガティブなイメージにも聞こえる。

その上でサビを見返すと、余計に分からなくなる。
「つまりは~」って、
①夜が言おうとしていたことの説明(歩き出せ!みたいな)
②夜が何か言おうとしているから、聞かないために(目を背けるために)
のどちらも考えられるような。
①だと外の花を探してて。
②だと、逃げる言い訳を探してて。


全然まとまらないけど、全体でまとめると「逃げててもしょうがないし、新しい可能性を信じてやってみようぜ」的な内容かな。うわ、一言にまとめるの良くないななんか。いったん終わろう。

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うーん。なんか、そのまんま読んだような、飛躍していたような。
てなわけで、ちょっと調べてみるか。
こういった有名アーティストの楽曲は、たいていインタビューなんかで心境が語られているものだ。

って、ドラマの主題歌やんけ。
タイトルは・・・
「37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~」
あーーーーー。
いや知ってるぞこれ。草薙さんが出てたやつだ。内容覚えてないけど。
曲のイメージなかったな。
絶対誰かを救おうとして頑張ったやつじゃん。
あと、主人公の彼女の名前が「すず」とのこと。最終回で彼女は持病で……
はっ!ネタバレやめてくださいって言いましたよね!?

あと他にも調べていたらこんなページもあったので暇があれば。

なるほど、「挑戦」……。

なんかでも、曲の雰囲気自体がガツガツしてないんだよな。
やってやろうぜ!みたいな感じじゃなくて、新しいことを始めるときの恐怖感というか、不安が混ざっているというか。そんなメロディーだから、好きなんだろうな。いや底抜けに明るい曲もいいんだけどね。


こういう書き方するの初めてだし、今回はこんな感じで終わるか。
ほんとはもっとMVも見たら印象変わるのかもしれないけど。今回は歌詞だけで。引用の仕方もあってんのかな。こえー。いや、これも挑戦ってことで甘く見てくれ。

考えてる時間はとにかく楽しい。詞を通して人であることを感じられているような気がする。

次はどの曲にしようかな。

あ。掃除。。。

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