【ラオス】 人任せの 一人旅 どうなる?
一人旅 なのに 「人任せ 」。
行き先は人任せ、プランは人任せ。
これが2023年8月の僕の旅でした。
結論、感動倍増!トリハダの旅でした。
「イエスマン」という映画をご存じでしょうか ?主人公の男性はいつも否定ばかりしていた 皮肉屋。ところが、ある日を境に 人に何か言われるたび「イエス」とだけ答えるようになり、 「イエス」の行動を続けていくというストーリーです。素晴らしい映画ですので、 一度見ることをおすすめします。
今回私の ラオス 旅行 はまさにイエスマンの旅でした。
人に言われた通りに行動するとどうなるのか ?まあそういった旅をやってみたわけです。テレビ番組の「ダーツの旅」みたいな感じでしょうか?目的地のラオスも人に言われて決めました。前回の旅で会う人会う人に今まで行った旅行先 どこが一番良かったですか? と聞いたところ 3人からいや 4人か、ラオスが良かったという言葉を聞いたので 。2023年の8月の旅はその4票からラオスに行こうと決めました。
決めたのですが 、具体的な訪問先は何も決めていません。あえて決めませんでした。ですので 観光地なども 全く知らない 状態、調べもせずに ラオスに向かい、行きの空港でようやくラオスのことを調べ始めたという状態でした。
ラオスのビエンチャンに到着して宿を確保。そのドミトリーの宿で同室の中国人の18歳の大学生が、色々話をしてくれました。彼が言うには 中国から新しくできた電車で来たということ。電車のアプリがあるのでそれで チケットも買えて非常に簡単だという話でした。そのアプリや写真も見せてくれてとても丁寧に教えてくれました。途中にルアンバパーンと バンビエンというところを通ってきたということ。興味を湧きました。
その同室には84歳のアメリカ人もいて3人で話し込んだのですが、18歳は私の娘と同じ歳、84歳は私の母親と同じ歳。2人ともアクティブで凄いです。中国人に悪いイメージを持つ人もいると思いますが、彼はコミュニケーション能力も高く、勉強熱心で素晴らしい人格でした。
ホテルを出て、ビエンチャンの街中をふらついていると、以前 旅で出会った人から LINE が届いて「この夏休みはどこにいますか?」 っていうことだったので 「ラオスにいます ビエンチャンにいます」という返すと 「確か サウナがあって 薬草サウナで良かったですよ。場所は噴水公園の近くでしたよ」と教えてくれました。ここでもイエスマンが発動して、そのサウナに行ってみました。狭い真っ暗な箱の中に入ります。日本じゃ考えられないぐらい贅沢に使ったハーブの香りが素晴らしいです。スクラブの使い方をジェスチャーで教えてくれた中年女性の店員さん、可愛かったです。サウナ自体も本当にいいところで感謝感謝感謝です。 そこのサウナに日本人がいました。何でもラオスで働いているとのこと。「以前、ドミトリーで同室の女の子がシャワーの後に、パンツ一枚でうろついていて面白かった」 という僕の馬鹿馬鹿しい話に興味を持ってくれて色々話をしてくれました。そしてルアンパバーンからちょっと行くと「クインシーの滝」というところがあって 、それは是非見てほしいなあと言われました。はい、ルアンパバーンに2票入りました。次の私の目的地は決まりました。
アプリで電車チケットを購入しようとしたのですが 電話番号登録とか住んでないと買えないみたいで諦め。直接駅の窓口で買うように計画しました。駅に行くまでの足を調べるため、交通機関見ると、どうも タクシーかバスということになるみたいです。ラオスはとにかくタクシーが高い。ガソリンが高い。ということでバスで行くことにしました。急に思い立ってもネットで調べられるのは便利です。次の日、朝一番のバスに乗り、日帰り へ帰ってくるつもりでビエンチャン駅に向かいました。ホテルからビエンチャン駅は16Kmほど離れています。
ところが、駅についてチケットを買おうとすると、パスポートが必要と言われしまいます。パスポートのコピーを提示しましたが、本物のパスポートじゃないとだめだと言われてしまい、結局、ホテルに1度戻ることにしました。 置いてきた パスポートを取りに行くために。しかしビエンチャン駅にはホテルに行くための足がない。タクシーがいない 。ネットでも良い情報が取れない。時間もない。どうすることもできない。ということで 、とにかく、たくさんの人に話しかけることを決めました 。「自分から10人の人に話を聞いてそのトータルの結論を考える」という戦略と取ることにしました。色々聞いたのですが やはり タクシーはないようで 多分 地元の人はトゥクトゥクにみたいな乗合に乗っているんでしょう。がどうもその辺もラオ語が喋れないと うまく 経路が分からず、私には対応が難しいのかなという感じがしました。そうこうしているうちに タクシーに乗って駅に着いた人がいたので、慌てて そのタクシー運転手を捕まえて 市内のホテルまで行ってくれるか聞くと行ってくれると言います。価格はビエンチャンからルアンパバーンへの電車賃と変わらなかった気がします。駅からホテルまでは 16km。ビエンチャン駅からルアンパバーンまでは200km ぐらいなので電車は安い反面、タクシーは高い。でもそれが相場なので仕方ないっす。
そして、ホテルに戻ってパスポートを持参すると、もう一度 他のタクシーを捕まえ 再度、駅に向かいました。
ちょっと駅が特殊で、チケットを持った人しか 駅構内に入れないし、電車が出発するちょっと前しか ホームに入れないという状況でした。 そこまでの下調べはしていなかったので驚いたのですが、逆にすごく楽しい体験 ・発見となりました。
ルアンバパーン駅に着くと市内までの足が分からない。駅を出てすぐに、タクシーの呼び込みから声がかかりましたが、僕の基本姿勢「向こうから声掛けてきた人は疑う。自分から声掛けする」ということで、呼び込みは軽くいなして、他の人から情報を得ると「駅をまっすぐ下って」とのこと。言われた通りに行くとありました、シャトルバス。そういえば他の観光客もこっちの方へ歩いていたことを思い出しました。ビエンチャン駅が足がなかったので思い込んでいましたが、ルアンバパーン駅はちゃんと良い足がありました。
市内に着くとまずホテル探し。日帰りの予定でしたが街についた瞬間、気に入ってしまいました。とりあえず 安いホテルを見つけて1泊することにします。ビエンチャンでもホテルを取っていたのですが まあ一泊2000円ぐらいなので無駄にしました。ただクリーニングも頼んでて しかもクイックで早くできるように頼んで高い 割増料金を払ったので無駄になりましたね。
次に 旅行代理店に行って クインシーの滝までの翌日のツアーを申し込みました 。ただ翌日は、もうビエンチャンのホテルに戻らなければいけなかったので、その旅行代理店で同時に電車のチケットと駅までの送りもお願いしました。時間的にカツカツ だったので、これはすごく良い判断でした。色々相談に乗ってくれた代理店のお母さんに感謝感謝感謝です!
翌日のツアーの予約とかスケジュールを組むと、その日は暇になりましたので 、街をぶらぶら、 あっち行ったりこっち行ったり。 川沿いに行った時に何か船の船頭に口説かれてる外人さんがいました 。安くするから船に乗ってほしいという話をしているみたいです。 そこへ 僕が興味津々で近寄って行ったもんだから、船頭は「僕とその外人さんと2人だったら この値段でどうだ」と言ってきました。面白そうなので 僕は乗り気だったのですが 残念ながら その口説かれてた外人さんはやめると言ってどっか行ってしまいました。僕1人になってしまったわけですから、 そのディスカウントが受けられません。交渉を試みましたがダメでした。まあみんな言います。 「ガソリンが高いから。」
日も落ちてきたこともあり 面白そうなので 乗ることにしました。 1人貸切と言っても驚くほど 安かったのを覚えています。 そして メコン川のボート、これも素晴らしかったです。 何が素晴らしかったと言うと壮大な河の景色を独り占めできることと船頭さんの話。行きは川に逆らって エンジンを使って上流まで行き 戻ってくる時はエンジンを切って 川の流れで 元のスタート地点に戻ってくる というツアーでした。 なので エンジンを切ると船が静かになります。その時に船頭さんがいろんな話をしてくれました。「この辺はあっちがタイで陸路で来る人がいるんだよ」「向こう岸から来る人たちは自分の船を持っていて自分たちで移動しているんだよ あれがそうだよ」と見ると真っ暗な中に光もさしてない 船が手漕ぎで渡ってきてました。 船の事故もしょっちゅうだそうです。夜になると ライトアップがまた綺麗で昼と夜の2種類の雰囲気のツアーを楽しめて本当に得しました。
その後は近くの飲食店へぶらぶらと食事したり、急遽泊まりにしたのでナイトマーケットで200円ぐらいの着替え用Tシャツを買ったり。
ラオスはいいですね、 食べ物が清潔で安くて美味しくてとても気に入りました。
次の日は予定通り クインシーの滝のツアーに行きます。 ツアー客も本当に様々な国の人たちがいて 面白かったです。 一人だけ日本人がいましたが 奥さんが美人でおとなしいタイ人。その日本人はタイに住んでて 英語も タイ語もペラペラでした。憧れの念を抱いたのを覚えています。 クインシーの滝は残念なことに 雨季のため、サウナの日本人のおじさんが勧めてくれたほど、綺麗ではなかったのですが、それはそれでいい 体験でした 。また今度は滝が綺麗な季節に行ってみたいなと思えたことだけでも良かったです。
ツアーが時間的に押して電車に乗り遅れるかなと思いましたが、なんとかルアンパバーン駅に着くことはできました。しかし、なかなか 電車のチケットを持ってきてくれるおじさんが僕を発見できずに焦るというトラブルありましたが。
駅の構内に入ると、雨のせいで出発が3時間半遅れているということでした。ラオスの雨季、恐るべし。 この時も自分からたくさんの人に話しかける アクションを発動していろんな人から情報を集めましたが、どうもいい方法はありません。 駅の駅員さん スタッフさんに言われた一言は 今でも覚えております 「Because of Rain」 なんじゃそりゃ 「雨で」3時間半の遅れかよと苦笑いしたの覚えています。 しばらくすると構内にアナウンスがかかって、「遅れなので チケットの変更をしてもいいですよ チケットの変更をしたい人はチケットカウンターまで行ってください」というアナウンスでした。 どうも 今日は無理なので 明日に変更する人たちなの話なのかなと思って聞いておりました。ところが2回 3回 アナウンスを聞いていくと そうじゃないみたいです。 僕が買ったチケットは いわゆる普通列車で 各駅停車でしたが 同じ日の快速列車に変更可能とのこと。よくよく考えていくと 雨だから快速列車を優先して普通列車は後回しにするということだったみたいです。
早く帰れるのなら、チケット交換したい!
慌てて チケットカウンターに行きました。 でも 長蛇の列。 しかも なんか色々 揉めてるみたいです。 ここでも いろんな人に話しかけます。 どうも、 たくさんある列の中でチケットの交換できる列とできない列があるみたいです 。その辺も情報を得て 交換できる列に並んでいたのですが、 なかなか 交換 手続きがスムーズに行われず、 結局その 快速列車の出発の時間になってしまい、 チケット交換をすることができませんでした 。
その中で出会いがあり タイから来ていたタイ人の若い男性 。なんとその日の夜に フライトのチケットを取っていたらしいんですが、 この電車の遅れで そのフライトに乗れないということになってしまってました。 しかも 次の日は仕事だということで、「仕事も休まなきゃいけない」っていうことを話していました。 そのタイ人の男性は 英語すら喋れず Google Translate を使ってお互い話をしました。僕は日本語からタイ語に翻訳としていたが、タイ人はタイ語から英語に翻訳という奇妙な会話でした。どうせ 翻訳するんだったら 日本語にしてくれたらいいのに、と思ったの覚えてます。最初はそこまで長くする会話をするつもりがなかったので言いそびれてしまい、 結局30分ぐらい話をしていました。
チケットは交換できなかったということで 、諦めて 、駅の構内に戻ってビエンチャン駅からホテルまでの足を考え出しました。 なんせ 16km 離れていて しかも 大雨が降っています 。行く時にタクシーの足がないことはすでに理解していました。 周りの人に聞くと家族が迎えに来てくれるという人がほとんどでした。 泊まっているホテルも連絡つかない。「終わったなあ。」ビエンチャン駅の到着は夜の12時40分の予定でした。普通だったら 駅でビバーク、1泊するんですが 、駅構内は入れない仕組みになっています。 チケットを持ってる人しか駅構内に入れないので。選択肢としては 雨が止むまでどっかで雨宿りをして 雨が止んだら16Km歩いて行く。 「しょうがないわな 」ということで決めました。
でも、トラブル発生。 携帯のバッテリーが残ってない。 Google マップが使えないと ホテルまで歩いて帰れない。 いろいろ 探すと駅にコンセントが2つだけあったのですが、すでに使っている人がいて使えませんでした。しかし、しばらくすると、ラオスの人が僕にコンセントを「使っていいよ」とわざわざ言いにきてくれて、代わってくれました。 幸せそうな明るい家族でした。ラオスの人は本当に優しいです。大好きです。
いろんな人に話しかけていたので、僕が目立っていたというのもあったかもしれません。日本人は一人もいませんでしたから、もうこっちとしては必死で。次の日の飛行機で帰らなきゃいけないし 。
ただ、トイレに僕が行った時に、トイレ内で声をかけてきたラオ人がいました。「日本人ですか?」と。 日本語喋ってくるんやん と思ってびっくりして話を聞くとなんとラオスの交換留学生で、今は東京の大学に通っているとのこと。確か六本木。一時的に ラオスに帰ってきたということでした 。
何故、快速列車に変更しなかったのかを聞くと、その大学生も交換のためカウンターに並んだらしいのですが、並んだ列では変更できなかったとのこと。「ラオスのシステム、訳わかんないっす」と言っていたのが印象的でした。しかも、それが普通みたいな感じで責めてなくて、そんなことでラオ人は誰も腹を立てない。考えさせられました。ラオ人の方が日本人より幸福感が高そうに見えて。日本人はこういう時にイライラしてしまいますね。3時間半も遅れてるのに、ラオ人たちの楽しそうな駅構内の様子は動画に撮っておくべきでした。その学生、「日本語が久しぶりに話せて嬉しい」ということで 、お互いに本当に楽しい時間だったのですが、 あっという間に電車の時間が来てしまいお別れ となりました 。こんな出会いも幸福感爆上がりです。
そして無事に ビエンチャンの駅に着きましたが 到着までに足を確保できませんでした。 仕方なく覚悟を決めて 駅を降りるとなんと タクシーの呼び込みがたくさんいたのです。 多分 ラオスではこういうことがよくあるのでしょう。 電車の遅れによって帰れない人たちを狙って一稼ぎしてやろうというタクシー 運ちゃんがいたです。値段も常識的でしたし 、深夜 というのもあって喜んで タクシーに飛び乗りました 。これはこれで何とかなって良かったです。
本当に困った時に身を助けるのは「コミュニケーション能力」か 「お金」 のどちらからということを痛感しました。 ただ「お金」は 条件を選びますが 「コミュニケーション能力」はいろんな状況で助けてもらうことができるのでそちらの方が上だとは思います 。そして助けてもらったことに関しては 「ずっと忘れずに どこかで返してあげる」という感謝の気持ちを持ち続けるということも学びました。
なので、 台湾が地震の震災にあった時は すぐに寄付することを決めました。
台湾でもお世話になった方がたくさんいたので。旅行中は、千円でも高いと悩むのに、2万円も寄付しました。こういう理不尽は最高に楽しい。
タクシーの運ちゃんがホテルに着くと 呼び鈴を鳴らしてホテルのスタッフを起こしてくれて、無事 ホテルに戻ることができました。 翌朝 ホテルをチェックアウトして空港に向かい 無事に日本へ帰国することができました。
ビエンチャンのホテルを朝チェックアウトする時、 タイから来た一人旅の若い女の子や これからカンボジアの方に向かうという男性と話ができたりして楽しかったです。 カンボジアの方に向かうという人はバイクで来ていてバイクで向かうらしいのですが、すごく自然が豊かで面白いよって言ってました。
色んな旅のスタイルを教えてもらって、こちらまでワクワクです。
そんなこんなで、旅はとても面白かったです。 下調べ のない旅行先には感動が倍増、鳥肌です。 見たことない素晴らしい景色、場所に「突然」出会えます。先にガイドブックで写真を見ていないので。
そして学んだこと 本当に困った時は「コミュニケーション能力」 「お金 」そして「自分からたくさんの人に話しかけること」。
こんな旅もいいなと思ったので 、またいつか やってみたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。