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オムネク・オネク『金星人オムネクの答え』にて

この書物から、言語に関連するところを取り出しておきます。

――金星の人たちはお互いに心を通わせたコミュニケーションができるのですね?
 はい。私たちはメンタル・テレパシーという手段を用います。
――それは純粋に想念そのものを伝達するのですか、それとも一種の対話のようなかたちで伝えるのでしょうか?
 それは、かつては物理的な世界においてもすべての人たちが使うコミュニケーションの手段でした。けれども地球の文明の進展の中で、人々は自身の能力を失ってしまったのです。
 実際にテレパシーを使うためには学習のプロセスが必要となります。テレパシーによるコミュニケーション自体は、地球におけるものとそれほど違いはありません。地球ではあなた方が言語を習得する際は、それぞれの文法がどのようなものかを学ぶプロセスがあります。テレパシーを学ぶ際も、自動的に身に付けることはできません。そこには、ある種の想念形態(フォーム)があることを学ぶ必要があります。そしてその想念形態は、他の人たちに伝達することができるのです。
 そこには宇宙に存在する秩序といった、あらゆるものがあります。単に誰かとコミュニケーションをとることはできないのです。そこにはある種類の秩序があり、それを学んで習得する必要があるのです。ですから、それはそんなに単純なものではありません。
 私たちの思考はイメージによるもので、あなた方はまだよく分かっていないものです。私たちの言語をあなた方のものに置き換えるのはとても難しいのです。私たちは、お互いにシンボルを送り合います。私たちの言葉は実際の単語というよりはシンボルなのです。ですから私にとって、これまで英会話を学ぶのはとても難儀なことでした。なぜなら私たちは声帯を使わないからです。私はここで声帯の使い方を習得したのです。

――オムネク・オネク『金星人オムネクの答え』第2章pp.94-95

この書物は『金星人オムネクとの対話』(2013年)の改題・改訂版です。

 最後に金星の挨拶の言葉でお別れしたいと思います。それは「宇宙にあまねく愛と恵みがもたらされますように」という意味です。願いの言葉になっているのは、もちろん私たちはあなた方に普遍的な愛と祝福を押し付けるつもりはないからです(微笑)。けれども、当然ながら私たちの言語はいま話している言葉ではありません。ですから私たちは、それをサンスクリットとレムリア語をミックスさせた太古の言語に変換させました。そうすることで、より美しい響きとなったので、私は最古の言語を創り出したのです。
 それでは皆さんに、宇宙にあまねく愛と祝福がもたらされますように――
     〝アミューァル アバクトゥ バラカ バシャド
            (Amual Abactu Baraka Bashad)〟。
 どうもありがとうございました。

――オムネク・オネク『金星人オムネクの答え』第4章pp.255-256

こうして、また、表現が、言語変化を促すのだな。

以上、言語学的制約から自由になるために。