Vol.4 Windows11PCが20,000円で買える!しかもオフィスが付いてくる! 件について
皆さま、こんにちは。
カールシステムズの中の人です。
有難いことに記事に「スキ」をいただきました。
誰かが読んでくれているのだと思うと、執筆に力が入ります。
今回は複数のお客様で実際にあったお話をさせていただきます。
「ちょっとパソコンの調子が悪くて見てもらえない?」
お客様とお仕事をしていると上記のようなお話をよくお受けします。
会話の中で、どこで買ったパソコンかを聞いたところ、
「ネットで安く売ってたんだよー」と。
よくよく話を聞くと、
・13.3型ノート
・Windows11
・Core i5 7世代
・メモリ16GB
・SSD1TB
・MicrosoftOfficeつき
で、お値段なんと
「20,000円」
ある程度知識のある企業の情シスやパソコンが詳しい方なら、
ちょっとそのパソコン大丈夫なの? と突っ込みたくなる気持ちがあると思います、、、
私たちのような専門会社も中古でPCを販売したりはするのですが、
この内容、この価格では到底販売できません・・・
この価格を再現している裏側をご紹介したいと思います。
(筆者の○○であろう。という予測を多分に含んでおりますので、ご注意ください)
価格の安い理由
その1 CPUが古い
Core i3 やCore i5とWindows系PCの中では一般的なCPUですが、
このCPUにも「世代」というものがあり、最新では14世代が市場に流通しています。
このCPUの世代を古いものにすることで、価格を抑えていると考えます。
通常、8世代よりも前の世代のCPUはWindows11ではサポート対象外ととなります。
このサポート対象外という部分は、まったく使用できないわけではないのが、悩ましいところなのですが、万が一PCにトラブルがあった際には、
どの業者様も対応を渋るケースが多いです。
正しくPCを使用する為に第8世代以降のPCをご購入されるわけですが、知識がなければ中々、気づきにくい部分ですね。
その2 Windowsのライセンスが正規品ではない
この話は非常にややこしいので、分かりやすく説明します。
通常、PCを購入するとWindowsの正規ライセンスがPCにインストールされているわけですが、中には中古PCから抜き出したライセンスやコピーしたもので販売されていることもあります。
その3 Officeソフトがボリュームライセンスになっている
なんのこと?なる方が多いと思いますが、
ボリュームライセンスというのは企業が纏まった数のOfficeソフトを一括購入して使用するライセンスです。
A社が300ライセンス購入する代わりに、Microsoftが価格を下げる、いわばボリュームディスカウントの考えです。
このボリュームライセンスを使用することで、安価に提供が可能なわけですが、Microsoft的には
「ライセンス違反」 となります。
前述の通りボリュームライセンスは企業内で使用するライセンスであり、これを社外に切り売りにしてしまうとライセンス違反となります。
違反をすることで、どんなことが起きるかというと、検索すると詳しい内容が出てきますのでご一読ください。
検索ワード:平成28年(ワ)第10506号 損害賠償請求事件
結局のところ、、、
売る側に対しての罰則やリスクはあるものの買い手側はこのあたりの背景が分からず、「価格」だけを見て購入してしまい、後々後悔する話をよくお聞きします。企業様の中でも、パソコンに詳しい方が在籍していたり情報システム部門がある企業では、このようなパソコンは社内のリスクにつながりますので、必ず避けている筈です。
さいごに
ネット社会なので、検索すれば色々情報が分かる一方で、
利用者側にも一定のリテラシーが無いと、なにが正しい情報かが判断しづらい世の中になってきたと感じます。
パソコンなどでお困りのことがございましたら、カールシステムズにご相談ください。業界歴27年の経験と技術を基に、機器の選定から運用支援まで幅広くお手伝いすることが可能です。
ECサイトでは弊社のWEB担当者が厳選したパソコンを販売しております。
こんなパソコンが欲しいという お声にも対応してお探しすることも可能ですので、是非お問い合わせください。
それでは、また次回。