瓜田純士氏の「アンサー」
やっぱり泣いてしまう。今回は刑務所やヤクザやクスリなどがたくさん出てくるわけではなかった。獄中での母との手紙のやりとりや、精神病院に入れられた壮絶なドラマティックな内容がメインではなかったように思います。
お酒やタバコ、感情のコントロールができなくて愛する人に手を挙げてしまう、自己嫌悪になる、そんなたくさんの人が抱えて、悩んでいる事について書かれていたと思います。
心の中で起こった事を、とてもありのままに書いてくれている気がするから、同じくとても落ち込んだ時の私の心の中で何が起こっているのか、書き出してくれているようでした。
今まで出版された本を読みましたが、一つとして同じ事が書いてある事はありませんでした。同じ出来事や、人の事でも、今の氏の目線や、お気持ちの変化により、違う表現になっていると思いました。ご家族に関する事が、前は謝るお気持ちがたくさんあったのに対して、今はもっと距離が近く、暖かみがあると思いました。
前田日明さんとの対談動画で、家族を持って丸くなってく事を、書き手としてご心配されていましたが、私は今の氏の書くどんな物でも読みたいと思っています。
次の本、早く出ないかな。