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スコットランド蒸留所巡り
はじめに
こんにちは、さてぃです。
一昨年くらいにスコットランドの蒸留所に巡ってきましたが、目新しいことの連続でなかなか備忘録などに残すことができずダラダラ過ごしてしまっていました。
何も記録を残さずにこのまま記憶と共に薄れていくのはなんだか寂しいので今更ながらnoteに残そうと思っています。
今後蒸留所巡りを検討されている方の参考になれば幸いです。
概要
2週間の英国旅行でスコットランド滞在は約10日間でした。
終始蒸留所巡りの旅だったので街並み散策以外の観光はほぼ無しです。
(残りはロンドン観光)
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事前準備
2週間も休みが取れる友人もおらず、孤独な戦いになるので準備は徹底的にしておきました。
現地でのスケジュールの徹底した確認
公共交通機関など、終電・終バスは早いので確認必須です(最悪野宿することになります)
コロナ対策(当時は陽性が出てしまうと、日本国内に帰ることが出来ませんでした)
通信(SIM)カードの準備
海外向けSIMカードは必須でしょう。これがないと日本ですら詰みます。。
英語の復習
基礎的な会話は大学院で習得しており、TOEICも830点くらいはありました(と言っても受験したのは10年近く前です、、)が、念のためAloha Whiskyさんで飲みつつちょっと復習しました
ただし、現地のスコットランド訛りがひどく、結局ボディランゲージなどを駆使しないとダメでした😭
MT車の試運転
現地でATは少なく、ATのレンタル費用はMTの2倍以上かかったのでMTの試運転を都内で実施しました(ただ、後述の通り結局車は運転しなかったです、、)
軍資金の準備(超重要!!)
現地のハンドフィルや蒸留所限定品など、買いたい品は加速度的に増えていきますので軍資金は多ければ多いほど良いです
ホテル代金などはかなり高く、1泊2万くらいは見ておいた方が良いでしょう
その他、物価も高いのでしっかりお金は準備していきましょう(普通に合計100万以上かかりました😇)
旅程
ロンドンからエディンバラまで特急で行ってから下記の行程になります。
ハントリー(グレンドロナック蒸留所)
クライゲラヒ(ハイランダーイン宿泊)
ブローラ(クライヌリッシュ蒸留所)
インヴァネス(トマーティン蒸留所)
オーバン(オーバン蒸留所)
アイラ島(ボウモア、ラフロイグ蒸留所)
キャンベルタウン(スプリングバンク、グレンガイル、グレンスコシア蒸留所)
ロンドン(ビンバー蒸留所(おまけ))
蒸留所巡り本編
グレンドロナック蒸留所
最初に行った蒸留所。一番最初に行った理由は単に一番好きなのがドロナックだったからです(単純)。
驚いた点は何よりも蒸留所付近の景色がとても美しいこと。
ヨーロッパの田舎が好きな方は絶対ハマる光景だと思います。
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ハンドフィルはPXとオロロソの2種類あったので当然2つとも詰めました。
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この日、蒸留所のツアーは自分一人で担当のおばちゃんが優しくマンツーマンで案内してくれました。ハントリーの駅までのタクシーの迎えも手配してくれて、非常に助かりました。幸先が非常に良い。
クライヌリッシュ蒸留所
次はクライヌリッシュ蒸留所にあるブローラへ。
途中で日本にも店舗があるハイランダーインで宿泊し、インヴァネスを経由して北へ進んだところにあります。(ブローラ蒸留所も稼働自体はしているぽかったですが、見学はできませんでした)
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ドロナックとは一転変わり、ディアジオの資本力を見せつけられる壮大なビジターセンターでした。
ツアーはまるでアトラクションのような体験ができ、ドロナックや後述するスプリングバンクでは全く味わえないような近代的なワクワク感があります。
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単純に建物が綺麗でそこに驚きました(笑)
トマーティン蒸留所
インヴァネスへ戻り、トマーティン蒸留所へ向かいました。こちらはドロナックとクライヌリッシュの間くらいの規模のビジターセンターで、あまり滞在できませんでしたが楽しく過ごせました。
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中の写真は、、疲れていたので撮り忘れました😅
オーバン蒸留所
フォートウィリアムを経由してオーバン蒸留所へ。しかしここで従業員が足りないというハプニングでツアーができず、外観だけの見学に。。
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港町の海が見える綺麗な風景が見れたのでそこで時間を潰すことに、、
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アイラ島へ
ケナクレイグからフェリーに乗ってアイラ島へ向かいます。
ここで食べたフィッシュ&チップスは意外と(スコットランドにしては)美味しかったです。アイラ島で作られているIPAがあるらしく、それとの相性も良かったです。
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ポートアスケイグに着いたらバスでボウモア蒸留所の近くの宿へ。
この日はビジターセンター閉まっていたので、周辺を散策しました。海がとても綺麗!!
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左手に見えるのがボウモア蒸留所
宿のメニューもアイラがいっぱい。
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今回の旅で一番美味しかったのは何気にアイラで食べたホタテの炒め物でした。もう一回食べたい。。
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ボウモア蒸留所へ
ボウモア蒸留所のビジターセンターへ向かい、ハンドフィルを探しましたが、売り切れてアイラフェスのボトルを買いました。
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ここでバスの時間があまりないことに気づき、急いでラフロイグ蒸留所へ行きました。正直もう少しアイラで泊まった方が良かったと後悔しつつも次へ向かいます。
ラフロイグ蒸留所へ
ラフロイグ蒸留所へ到着し、ビジターセンターの前で少し休憩しました。
アイラ島、とにかく景色がとても綺麗で見惚れてしまいます。
次来るときは3泊くらいしても良いと思いました。
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あんまりこちらでも長居できず、多少の消化不良を残したままですが、ポートエリンからケナクレイグまでフェリーを経由し、キャンベルタウンへ向かいます。
スプリングバンク蒸留所へ
そして今回の一番の目玉のスプリングバンク蒸留所ツアーへ行きます。ハイランダーインでは日本人スタッフの方が2人いらっしゃったのですが、その内若手の1人の方が「スプリングバンク蒸留所のツアーは他の蒸留所のツアー全て捨てても参加するべき!」とおっしゃっていたので、ボルテージは最高潮。蒸留所ではバーレイ・トゥ・ボトルツアー(Barley to Bottle Tour)と呼ばれる自分で現酒をブレンドできるツアーがあり、1月前から予約して参加しました。
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ビビります。いきなりウェルカムドリンクが蒸留所限定ヘーゼルバーン22年😇
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半日近くかけてスプリングバンク蒸留所を巡るツアーは本当に楽しかったです。ブレンド体験もありましたがそれも含めて他の方がブログでしっかりまとめてくれていると思うのでそちらに任せます。
個人的に一番面白かったのは彼らのアナログ作業への誇り?でしょうか。蒸留所も古く、近代的なクライヌリッシュ蒸留所とは180度違う文化で興味深かったです。
特に粉砕した麦芽の管理表を「This is our super computer!」(=俺らのスパコンはこれさ)とドヤ顔で誇っていたのは忘れられません笑
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あと、基本的に樽出しの原酒を飲み放題なのが凄すぎました。
これは非常に酔っ払いますね。。。
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スプリングバンク蒸留所ツアーの基本的な満足度はかなり高かったものの、唯一残念だったのはハンドフィルです。樽で用意していなかったのであんまりハンドフィル感が、、
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まあ、クオリティは流石のバンクだったのでOKです。
総評
蒸留所毎の個性が際立っていてどこも見どころありすぎでした。
ハンドフィルや限定ボトルを持っての移動はかなりキツく、車が使えればもう少し買えたのかな。など色々反省点もありましたが、トラブルも楽しみの一つだと思って割り切るのが大事ですね。
あと本当にスコットランドの大自然が気持ちよかったです。
ドライブできたらもっと素敵だったんだろうな、と感じたので次回はしっかり車を手配しようかと思いました。
余談
海外旅行にトラブルはつきものですが、今回は予約していたレンタカー業車が急遽車の手配が遅れるというイカれた状況に巻き込まれました。
泣く泣くスコットレイル(スコットランドの鉄道)とタクシー、バス移動に切り替えました。
メールが来たのがちょうどレンタルする日の1日前で舐め腐った態度の内容です笑
これのせいで巡る予定の蒸留所の数が少し減りました💢
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「俺らは悪くない!オプション料金を25%だけオフにしてやる」といったしょうもない謝罪内容です。
ただ、レンタカーに乗らなかったおかげで、蒸留所での気軽な試飲ができたりしたのも事実なので、振り返って考えるとそこまで悪くなかったのかなと思ったり。
おまけ ビンバー蒸留所
スコットランド旅行後は友人のいるロンドンで普通の観光をしていましたが、ビンバー蒸留所が近くにあったので行ってきました。
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個人的に好きなロンドンウイスキーで、割とホテルから近かったのでサクッと行けました。本当に工場をざっくり改良したような感じの蒸留所で面白かったです。