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呪術廻戦が中国で炎上?二次創作や同人誌のグレーゾーン
クオン(※)中国支社代表の佐藤です。日本や韓国のキャラクターを中国で展開したり、逆に中国のキャラクターを日本や韓国で展開したりしています。
(※)株式会社クオンは2022年1月に経営統合し、株式会社Mintoとなりました。Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。
今回は中国における二次創作や同人誌の取り扱いについて紹介します。
呪術廻戦の中国展開
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呪術廻戦は中国でも人気のIPとなっています。ビリビリ漫画のランキングでは1位を獲得しており、アニメのユーザー評価は10点中9.8点、毎週約2,000万人が視聴しています。中国でも第二の鬼滅と言われています。
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呪術廻戦の中国展開はメディアリンクという香港のIPエージェント企業が行なっています。メディアリンクは以下のような事業を行なっています。
・日本アニメの配信交渉権を獲得
・中国の動画プラットフォーム(Youku、iQiyi、ビリビリなど)と交渉し、日本アニメを代行配信
・IPを商品化し、中国で販売
呪術廻戦以外にも銀魂・新世紀エヴァンゲリオン・BLEACHなどビッグIPを取り扱っており、2019年には香港証券取引所へ上場も果たしました。
二次創作や同人誌を禁止し、炎上
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中国におけるIP展開ではかなり実績のある会社ですが、Weiboへ投稿した内容が炎上してしまう事態となりました。
2021年3月27日、メディアリンクは呪術廻戦の営利目的の二次創作や同人誌を一切禁止する声明をWeiboに投稿しました。中国でも日本でいうコミケのようなイベントが存在しますが、それに向けて呪術廻戦を元にした同人誌作家を中心に投稿に対して非難の声が上がり、最終的には約3,000件の批判コメントが投稿されました。
炎上した理由は主に2点あります。
1点目は、日本でいうコミケのようなイベントの直前だったこと。イベントでの販売のために同人作家はすでに準備をしており、直前で販売できなくなってしまいました。
2点目は、日本からではなくエージェントから声明が出されたこと。日本では禁止されていないのに、中国だけなぜ?というコメントが多く寄せられていました。
中国における海賊版事情
中国では以前、いわゆる海賊版が横行していましたが、今ではかなり改善されてきています。動画プラットフォームでは違法アップロードのアニメはすぐに削除されます。公式を謳ってオンラインで販売されている海賊版グッズもすぐにプラットフォームから削除されます。
クオン中国支社で取り扱っているキャラクターの海賊版のグッズも度々オンラインで販売されていますが、ECプラットフォーム側に申請を出すと、ほぼ100%プラットフォームから削除してくれます。
公式を謳っている海賊版グッズはもちろんNGなのですが、IP業界では二次創作・同人誌・コスプレなど、グレーゾーンが存在します。
日本でもコスプレの著作権ルール化が今年の1月に話題になりました。
クオン中国支社の対応
クオン中国支社では、取り扱いIPの営利目的での二次創作を明確に禁止しており、その旨をキャラクターのSNSアカウントのプロフィール欄に記載したり、定期的にファンに対して公式グッズとそれ以外の見分け方についてSNSなどを通じて発信しています。
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クオン中国支社では、自社製造商品・ライセンス商品含め、全ての公式グッズには証紙と呼ばれるホログラムシールを貼るようにしています。
もし日本のIPホルダーの方で、中国で海賊版が販売されてしまっている方などいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください!
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参考及び引用元
https://weibo.com/medialink
https://www.bschool.cuhk.edu.hk/featured-stories/quality-entertainment-knows-no-boundaries/