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中国でコンテンツを展開していく上で使えるサービスをまとめました!
クオン(※)中国支社代表の佐藤です。
(※)株式会社クオンは2022年1月に経営統合し、株式会社Mintoとなりました。Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。
クオン日本本社では、LINEスタンプやTwitterなどオンラインを通じてキャラクターの認知度を高め、その認知度を生かしてファンの方々向けにグッズを販売したり、企業様向けにはキャラクターを活用したプロモーションの提案をさせていただいています。
クオン中国支社も同様に、オンラインを中心にキャラクターのマーケティングを行なっています。
しかし、みなさんもご存知の通り、中国ではLINEやTwitterなど使えないサービスも多く、マーケティングを行う際も中国独自のサービスを利用しなければなりません。
今回は中国でコンテンツを展開するにあたって、活用できるサービスやプラットフォームをまとめました。
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それぞれ詳しくご紹介します。
スタンプ
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WeChatは中国最大のチャットアプリで、中国人のほとんどが利用しています。中国版LINEと呼ばれることが多いですが、WeChatにもLINEと同様にスタンプの機能があります。
スタンプを配信するためにWeChatスタンプ配信アカウントを開設する必要がありますが、中国企業もしくは中国の身分証を持つ個人しかスタンプアカウントの開設をすることができません。
クオン中国支社ではWeChatスタンプ配信アカウントを開設しており、すでに50パック以上のスタンプを配信しています。もちろんクオンキャラクターのスタンプもありますが、他社様が保有するIPのスタンプも代行で配信させていただいています。
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LINEに配信しているスタンプと同じスタンプを配信することができるので、他社様のスタンプを配信する際にはLINEスタンプのデータをいただき、こちらでローカライズした上で配信しています。
無料で配信するか、1元(約15円)で販売するかを選ぶことができますが、寄付の機能が付いているため、無料でも寄付金額によって多少の収益を得ることができます。ただし、WeChatスタンプではあまり収益を期待することができません。
一方で、一気に数千万ダウンロードを突破することもあり、認知度を高める手段としては非常に有効です。
QQはWeChatと違い、企業単位では配信することができず、中国の身分証を持つ個人のみスタンプの配信が可能です。著作権も個人の帰属してしまうことになるので、弊社もまだスタンプを配信していません。企業単位でも配信できるようになり次第、チャレンジしたいと思っています。
ショート動画
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中国最大のショート動画プラットフォームは中国版TikTokであるDouyinです。DouyinにはEC機能も付いており、ファンに直接商品を販売することができます。
クオンで日本展開をしているドーロベアは、中国のDouyinでは1,700万フォロワーを抱えており、ファン向けに直接Douyin内のECショップで商品を販売しています。
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Douyinアカウントは日本の携帯電話番号を使って容易に開設できますが、Douyinのアプリをダウンロードするのが意外と大変です。
KuaishouとXiguaは、サービス内容やUIはDouyinとかなり似ていますが、ユーザー層に大きな違いがあり、KuaishouとXiguaは地方都市で多く使われています。
動画制作にコストはかかってきますが、運営コストはそこまでかからないと思いますので、同じコンテンツを流用して様々なプラットフォームで動画を配信するのがおすすめです。
動画プラットフォーム
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Tencent、Youku、iQiyiの3つのプラットフォームは、配信されているコンテンツに大きな差はありません。
唯一、ビリビリだけ大きく差があります。日本のアニメやドラマが多く配信されており、ユーザーも日本好きが多いため、日本企業が活用する動画プラットフォームとしてはビリビリがおすすめです。
ただし、ショート動画と同様に運営コストはあまりかからないので、まとめて運営するのも良いと思います。
カメラアプリ
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カメラアプリでは、写真加工に使える素材を配信することができます。クオンはスタンプの素材を流用してカメラアプリで配信しています。
中国最大のカメラアプリはMeituです。ただしMeituではコンテンツを販売することができないため、マネタイズはできません。
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HuangyouとPicsArtはマネタイズが可能ですが、運営元と契約の締結が必要になります。
SNS
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Weiboの一般アカウントは日本の携帯電話番号やメールアドレスで簡単に開設することができます。ただし、残念ながらWeiboにはまだ偽物アカウントも多く、ユーザーにとって偽物だと思われてしまう可能性もあるため、公式アカウントの開設がおすすめです。Weibo公式アカウントは代理店を通じて開設することができます。
Redはインスタグラムに近く、女性ユーザーが多いSNSです。女性向けのコンテンツであれば運用すべきサービスです。
キーボード
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キーボード市場は搜狗が独占しています。運営元と直接契約を締結しなければなりません。
ライブ配信
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中国には、ゲーム実況に特化したライブ配信プラットフォームが多くあります。
Douyinやビリビリにもライブ配信の機能がありますので、中国のエンタメ企業はライブ配信専用のプラットフォームを使うのではなく、Douyinやビリビリのライブ配信機能を使うことが多いです。
運用代行について
基本的にはこちらの記事に掲載している全てのサービスの運用代行が可能です。海外への渡航が難しくなっている今、先にオンラインを中心に中国でコンテンツを流行らせておくのも手かと思います。
お気軽にお問い合わせください!