![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107741241/rectangle_large_type_2_25516e3b826aa03e8a8967d03f976978.png?width=1200)
【グローバル×IPビジネス最前線】香港国際ライセンシングショー2023&市場レポート
こんにちは、MintoでIPプロデュース事業の責任者を担当している瀧口です。
Mintoは日本国内だけでなく中国、タイ、インドネシア、米国などアジアを中心としたグローバルで、IP事業を展開しています。
今回は、4月に開催された香港国際ライセンシングショーのレポートをお届けします。また、グローバルでコンテンツを展開してみたいと思っている方々に向けて、香港がどんな土地なのか理解していただき、ぜひ興味を持っていだければ幸いです。
香港国際ライセンシングショーとは
世界各国・地域からライセンサーが出展するBtoB向け展示会です。米国に次いで大きな規模のライセンシングショーで、2023年はコロナ後初のオフライン開催ということもあり、規模感が注目されていました。結果的には320 以上の出展者、500 以上のブランドの展示があったと発表され、例年程度の盛り上がりを見せました。
【開催概要】
香港国際ライセンシングショー2023(Hong Kong International Licensing Show)
日程:2023年4月19日(水)~21日(金)
会場:香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター
主催:香港貿易発展局 スポンサー:Licensing International
【 同時開催展 】
香港ギフト&プレミアムフェア2023、香港国際印刷包装展2023、香港国際ホームテキスタイルファーニシングフェア2023、ホームインスタイル2023、ファッションインスタイル2023
【2021年実績(オンライン)】
出展者数 250社 来場者数 6,200名 出展プロパティ数 500
香港ライセンシングショーの主役は日本アニメ!
週刊東洋経済(5/27号)では「アニメ熱狂のカラクリ」という特集が大々的に組まれました。全世界における日本アニメ産業市場は直近10年で2倍超に拡大しており6兆円以上の規模がある試算だそうですが、香港でも日本のアニメ版権を取り扱う「MediaLink社」と「MUSE社」がショーの先頭で、大規模なブースを展開していました。2社のブースは常に満席で、多くの商談が行われていました。
各社については、弊社代表水野が連載している日経COMEMO「日本からアジアへIP展開しよう【東アジア編】」で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
会場には日本、中国本土、韓国、タイ、マレーシアなど計9つの大型パビリオンが設置されていました。ライセンシーの獲得だけではなく、同時開催しているギフト&プレミアムフェア2023に足を伸ばし、グッズ製造のパートナーを探すことも可能です。大規模開催ならではの魅力と言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1686129929698-ADuhP9Bgfi.jpg)
香港市場とは?
香港/中国のライセンス市場は2021年度で$11,945 で世界第5位の規模を誇ります(※ライセンシングインターナショナル調査)特に香港はアジアのライセンスエージェントの中心地であり、英語が通じ、東アジア・東南アジアを一手にカバーできる地理的な利点があるため、香港のエージェントに一括してアジア地域の権利を預ける版元様も多いと思います。
2023年はmofusandが存在感増
期間中、香港の街ではセブンイレブン、吉野家、ゲームセンターなど多くの場所でmofusandの商品とプロモーションコラボが見られました。また、ディズニー、PEANUTS、ムーミン、すみっこぐらしなどが人気が高いようでした。日本の流行がほぼ数ヶ月遅れで入ってきており、IPも日本市場と大きな違いがないことがわかります。
コンビニ×IPの注目度の高い取り組み
![](https://assets.st-note.com/img/1686129985124-NVO3Cw01f1.jpg)
香港のコンビニ市場で圧倒的なシェアを誇るコンビニは「セブンイレブン」です。セブンイレブン約950店舗、サークルK約390店舗、ローカルのブランドであるVangoが約85店舗。並べてみると圧倒的なシェア率がわかると思います。街中を歩いていると5分に1度はセブンイレブンを見かけます。日本で流行しているアイテムはほぼ時差がなく販売されており、日本語のパッケージのまま販売されている商品も少なくありません。
このセブンイレブンが、IPにとっては認知拡大にとって重要な役割を果たします。香港では日本と異なり、キャラクター雑貨も販売されています。弊社オリジナルキャラクター「うさぎゅーん」も期間中はぬいぐるみ、水筒等の雑貨を販売を行いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1686130023329-Eq8nC6VPmb.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686130051407-SAbCupfmRT.jpg)
旺角(Mongkok)での認知獲得
Mongkokは香港の「原宿・渋谷」的な街で、有名なショッピング街です。デパートや飲食店が多く、とても賑わっていました。
特にIP展開で重要なのは「LANGHAM PLACE」という旺角(Mongkok)最大の商業ビルで、アパレル、コスメ、映画館など200以上の店舗がある巨大デパートです。
カードキャプターさくら等の大手IPからSNS発のmofumsandなど多くのIPがPOPUPを実施しているデパートです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686130075920-R0ae90Gsai.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686130095595-IZWFs866TF.jpg)
視察期間中はアジア発の「コンビニバニー」というキャラクターがPOPUPの準備を終えており、翌日からPOPUPを開催する予定でした。POPUPの開催場所は各店舗にいくために多くの人々が行き交う場所で、両サイドにはカフェもあるため、アテンションを集めるのに格好の場所でした。
世界有数の人口密集地として知られる香港ですが、だからこそIPの効率的な認知獲得や販売方法があると感じました。
![](https://assets.st-note.com/img/1686130118698-Nh3nC6NhEA.jpg)
日本のIPの海外展開は可能性大!
香港国際ライセンシングショーを通じ、日本のIPの海外展開は、今後さらに可能性があると感じました。
一方で日本のIPは世界で需要が高いものの、独自での現地展開力は欠けており、様々な機会を失っているとも映りました。商品製造やPOPUP展開など、現地を知りつくしているパートナーに任せた方が効率的な部分があります。しかし、ライセンスパートナーが広げてくれた認知をそのままにしておくのはとてももったいないことです。受け皿としてSNSやファンコミュニティを構築し、ファン層のデータ収集や、ファンコミュニティという強力な武器を持つことで更に事業を拡大できる可能性が広がります。
![](https://assets.st-note.com/img/1686130147417-sjKxHv85im.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686130161699-Zm6uyoYg0t.jpg)
Mintoのグローバルプロデュース事業
デジタル発のIP・コンテンツをプロデュースする事業です。自社スタジオによるIP開発及び、クリエイターや企業のIPのライセンスを行っています。スタンプの累計ダウンロード数は55億件超で世界1位。現在は支社(中国・タイ・ベトナム)を通じ海外ライセンス展開にも注力中です。
2023年にはアメリカデスクを設置し、アミューズメント施設を中心としたプライズ商品展開やリテール向けのラインセンス商品が急拡大しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1686130245264-An624r3Tad.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686130267561-Ogj66NEfoP.jpg)
Mintoでは、ライセンシングに加えて、地域に合わせたSNS運用やデジタルプロモーションも手がけております。海外でのIP展開やマーケティングにご興味ある方、Mintoと何かコラボレーションしたいという方、ぜひお気軽にご相談ください!
Mintoでは、様々なポジションで採用活動を絶賛実施中です。
ご興味ある方はぜひご一読、ご応募ください!
Mintoの会社紹介はこちらです。