続・ロートルでも適応したい!

 まさか続くとは思ってなかったろ?私もだ。

 前回の記事(↑)の後日談的なアレである。例によって山なし意味なしオチなしの三拍子で行かせていただく。

 前回記事投稿後のある日、相も変わらず「バイクしか使えるデッキがないがバイクに未来を全く感じていない」という自分の現状にオワオワリを感じながらチームDiscordの画面共有に立ち寄ったところ、チームメイトが見慣れないデッキを回していた。

 そのデッキとは、みんな大好き【ヘルボロージア】である。

【ヘルボロージア】とは?
《ヘルボロフ》、《ヘブンズロージア》、そして大量の耐久カード・Sトリガーから構成されるガン受けデッキ。
《エンドレスヘブン》と《ウェルカム・ヘル》が並ぶと、《ウェルカム・ヘル》の龍解時の4体スーサイドに《エンヘブ》が反応してシールドが爆盛りされるというコンボが基本の軸。

 私は生来の攻めっ気からビートダウンデッキを好んで使用してきた歴史があるため、受けデッキを握ろうと思い立つのは極めて稀である。
 しかしこれまで再三述べてきた通り、この時は日本の未来は暗黒時空☆(ダークディメンション)だという思いにばかり囚われていたので打開したかった。
 あとラプ様スキンのために剥いたコラボパックから出た《ヘルボロフ》《ヘブンズロージア》がこのままだとストレージの肥やしまっしぐらな予感がしており危機感を持ったため握ることにした。

 が、言うまでもなく、勝てはしなかった。

 不思議なことに、自分がビートダウンを握っている時は対面の受けデッキはトリガーから250%の確率で有効トリガーを引く完全無欠デッキに見えるのだが、自分が受けデッキを使う側になるとビートにバカスカノートリ貫通されるのである(そうだね、メンタリズムだね)。

 30分以上かけて必死の思いで1勝をもぎ取った次戦、5分で轢き〇される…というような事案の発生は一度や二度のことではない。

 この賽の河原を耐え抜いて最終レジェンドを達成したじょんさん(上記のチームメイト)は本当にすごいね。

 そんな責め苦を数日間続けていくうち、不思議なことに私の中に「楽しい」という感情が芽生えてきた。主な理由は以下の2つである。

・1戦に集中できる

 →試合時間が常識外れに長いデッキのため、「暇だから1戦やるか~」的テンションになろうはずもなく、襟を正して背筋を伸ばして対戦開始ボタンを押下することに自然となる。
 そしてごく原始的に考えて、5分かけて獲得した1勝と40分かけて獲得した1勝ではレート上の数値としては一緒だが、気持ち的には後者の方が圧倒的に嬉しいのである。

・トリガーケアを考えなくていいのでラク

 →【ヘルボロージア】は極めて稀なケースを除き、詰め以外で相手のシールドをブレイクしないデッキである。
 ビートデッキを使っている時は思考リソースの大部分をトリガーケアに割かれていたのがほぼゼロになるということなので、凄まじい振り幅である。
 数ターン先の自分の動きをどう通すか・相手の動きをどう妨害するかというプラン立てに思考リソースをオールインする体験は私にとって新鮮なものだった。

 ところで後者について、ある仮説を思いついた。

 それは「ビートデッキを使っている時こそコントロール脳が必要なのでは?」という仮説だ。

 ビート使用時はどうしても「このターンにトリガーを踏む・踏まないのリスクリターンの天秤」に思考がフォーカスされがちであるが、もっと長いスパンで戦局を見極める目との両輪で走らせた結果の方が、より最適戦略に近いはずである。

 これを自分の身で如実に感じたのが、【赤青バイク】における《革命の鉄拳》である。

 ご存じのとおり【ヘルボロージア】は神の怒りに触れて粛清されたため私は泣く泣く【バイク】界隈に出戻りした。
 そこでビックリしたのが《革命の鉄拳》の体感強さが以前と全然違うことである。

名塚かおりボイス求

 このカードは効果の性質上、相手が取ってくるであろうリーサルパターンを予測してクリティカルに当てる腕が必要になってくる。
 そのため以前の私はすこぶる使いづらさを感じていたが、今では生まれた時からバディを組んでいたような錯覚を得るほどの頼もしさを感じている。

 …という私自身の心境の変化がダイレクトに結果に反映されているかどうかは証明が難しいが、ともかく先日【赤青バイク】を使用して数か月ぶりにレジェンドタッチを達成した。

 心情的体感としては、これをもって環境へ完全に適応したという自覚には程遠いのだが、一旦満足を得て次の目標へ向かいたい。

 ではっ

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