【デュエプレ】ドロン・ゴーを通じてワクワクを思い出そう【4Cアウトレイジ】
こんドゴ~!(気さくな挨拶)
21弾環境はデッキタイプ間のパワーバランスも程よく拮抗し、かつどのデッキもプレイングの精度をそれなりに求められることから、中々に遊び甲斐のあるシーズンであると感じる。バトルアリーナも楽しみでヤンスな。
そんな中私はというと、折角だからエピソード3の目玉ギミックの1つであるドロン・ゴーを擦り切れるまで使い倒したいという欲求があり、21弾実装後まもなくTwitter(世界が君を見放したとしても僕だけはそう呼び続けるよ)でくりりん氏が公開していた【4Cアウトレイジ】を拝借し、ひたすらドロン・ゴー漬けの日々を送っていた。
前期ランクマッチでは練度の浅さもありぐちゃぐちゃに負けすぎて”ぐっちゃりばんばん"(きゃりーぱみゅぱみゅ)を歌ってニコニコ動画に投稿しそうになっていたものの堪え、今期も懲りずに前線に挑み続けていた。
然る後、先日の宇都宮Magica杯(211人)で準優勝できた。
これまでの公認大会最高成績がベスト4止まりだったため嬉しさが悔しさをギリ凌いでいる。
と、それなりの口実ができたため、1か月間このデッキを使い続けた中での各カード・ギミックへの評価を記事として残すことにする。
それでは……
Dron-Go Ahead!!!!!!!! (ドロン・ゴー界の掛け声)
君は何をしてるデッキなの?
ドロン・ゴーしまくって気持ちよくなるデッキ……という説明も一概に誤りではないが、本質的には【ガントラビート】(わからない子はおうちの人に聞いてみよう!)等と同じ【トリガービート】である。
そして【トリガービート】とドロン・ゴーを組み合わせると、相手目線では「下級エグザイルを殴り返して破壊するのは危険」「盾を割るとトリガーからのカウンターを受ける確率が高く危険」と不利な択を押し付けられる。
こういった性質から、【墓地ソース】を始め序中盤から素直にシールドブレイクしてくるデッキに対しては概ね強く出れる。一方で終盤に一気に勝負を決めにくる【刃鬼】等のデッキには不利がつく。
【トリガービート】と《ジャッキー》の相性
Q.【トリガービート】と《ジャッキー》の間にシナジーはあるか?
ともすればむしろ【トリガービート】は自分も序盤から積極的に相手の盾を割る関係上、除去トリガーを踏んで盤面が空くことも多いため《ジャッキー》の持つシンパシー能力とはアンチシナジーに思える。
しかし本デッキにおいては下級エグザイルが疑似的な除去耐性を持っていることでこの噛み合いの悪さはある程度緩和されている。
さらになにより、このデッキの《ジャッキー》の出力はエグい。
SA2点をブチこみつつ(《ミケランジェロ》が捲れた場合)、横にWブレイカーが並びトリガー仕込み+手札を2枚補充のムーヴを決めれば、カードアドバンテージは十分に獲得できる。さらに返しのターンでどれだけ大量打点で乗り込まれても、《スパーク》or《クロック》で生存が約束されているためテンポアドバンテージの面でも大きく相手を突き放すことができる。
また《ジャッキー》の持つ呪文メタ効果は【祝門】【天門】【ビッグマナ】等に効力が強く、クリーチャー主体のビートダウン系列には刺さりが悪いという指向を持っているが、これは【トリガービート】というデッキが持つ固有の性質(ビートに強く、受けorロングレンジに弱い)と真逆であるため、補完が取れていると見ることもできる。
総じて《ジャッキー》はデッキとしてのパワーを背面から底上げしているカードである。
ただしプレイングの面で気をつけないといけないのは、エグザイルの皆さんがなまじ場持ちが良いせいで、何も考えずに《ジャッキー》効果でずらずら横並べさせていくと盤面がすぐにパンクすること。cipを使い終わった《プリン》や《クロック》等は終盤では仕事がないことが多いため、暇なときには自爆で盤面を開けるようにすべし(ケア不足でトリガー《カツドン破》が撃てずに負けた試合は数知れず)。
《キンジ》はやれるのか?
《キンジ》の評価として結論から言うと、下級側は強いが上級側は弱い。
下級側
《菌次郎》
3ターン目にこのクリーチャーの召喚に成功するか否かで勝率が如実に変わるほど、間違いなくこのデッキの中核を担っている。《菌次郎》の毎ターンマナブーストによって手札をマナ置きすることが減る→手札が増え、ドロン・ゴー成功率も高まるという風にデッキの出力が格段に高まるからだ。
ちなみに、デッキリストをよく見ると《菌次郎》のドロン・ゴーに対応する『自然のエグザイル・クリーチャー』は《キンジ》自身と《カツキングMAX》しかいない。そのため実は《キンジロウ》が破壊されてもドロン・ゴーが発動しない状況は多い。いかに「手札に自然のエグザイル持ってる感」を出せるかが重要なポイントであるため、上を目指す人はしょうもない嘘を日常的につくなどして虚実の境界を曖昧にしよう。
《サンサン》
一般に、デッキトップからのシールド追加能力は小学生環境では最強であるがガチ環境では微妙なことが多い。ビート以外の対面で腐るデメリットがあるからだ(《ミルザム》とか《デストラーデ》とか数々の予備軍が脳裏を過ったが構わず進めます)。
《サンサン》はモード選択であることがこの点バチボコに偉く、基本は《菌次郎》の面で出し、ビート対面で必要になった時だけ《サンサン》の面を出すということが可能である(ちなみに《菌次郎》and《サンサン》は同名制限に引っ掛からないため1体ずつ並べることも可能)。
刺さる対面時の《サンサン》はとことん強く、ビート目線からすると相手の場に《サンサン》がいる時にパワー3500以下のクリーチャーをタップする=DEATHというほどのプレッシャーを与えられる。
《キンジ》
薄目でテキストを読むと《ミケランジェロ》と似たようなことが書いてある=ってことは強いっショ!という甘い先入観は、実戦で使用するごとに破壊されていく。
《キンジ》のアタックトリガーが発動するのはゲーム終盤であり、マナ加速はほとんど無意味であるため実質的に『デッキトップ2枚を見て1枚を盾に仕込む』能力と見なさねばならない。3枚捲れる《ミケランジェロ》のトリガーヒット率と比べると体感で明らかにヒット率が落ち、結局苦労してアタックトリガーを発動できてもリターンが限りなくゼロに近いことがザラである。
このような評価を念頭に置いた上で実戦において最善のプレイングを考えようとすると、
「可能な限り早めに《菌次郎》面を召喚し、以降に手札に引いた《キンジ》は(他にドロン・ゴーコストに充てられるエグザイルがいるなら)優先的にマナに置く」
となりがちである。
「ドロン・ゴー」というギミックが求める基本プレイング=エグザイルの手札キープに逆行する異端児、それが《キンジ》。
《カツドン破》+《UKパンク》=宇宙
みんな大好き【赤青UKパンク】の普及によってメジャーとなった必殺コンボ。このデッキでも頻度は少ないものの、決まれば宇宙である。
トリガー《カツドン破》発動、《ブリティッシュROCK》(7コスト)を召喚
→バトル後、《ブリティッシュROCK》が破壊されるので手札のエグザイルを捨ててドロン・ゴー
→《UKパンク》効果で今捨てたエグザイルを蘇生
《カツドン破》の効果バトルで相手クリーチャー1体を破壊しつつ、こちらの場には5打点以上が容易に並ぶためラクラクとカウンターを決められる。
こういった理由から、《UKパンク》を引けているときは盾に仕込むカードを《スパーク》《クロック》ではなく《カツドン破》にする選択肢がある。
このデッキの拡張性
メインギミックでデッキ枠ほぼすべてが埋まっているため拡張性は少ない。遊戯王でいうところのペンデュラムテーマみたいなもん。
思いついただけで実戦では試していないが、《フェアリー・ライフ》を数枚《母なる大地》に替える選択肢がある。《ドラゴ大王》詰み防止+《クロック》のさらなる嵩増しが可能。徐々に環境が後ろ寄りになってきているため一考の余地あり。
終わりに
本当は実戦の画像を出してリプレイ検討も載せるつもりであったが、マジで分岐が多すぎてすべての未来を網羅できる気がせんかったので断念した(俺は弱いポイント+20点)。
また、記事公開にあたりデッキ考案者のくりりん氏に許諾を頂いた。末筆ながら感謝申し上げます。
トリガー期待値の高さとドロン・ゴーのテクニカルな動きが合わさり、とにかく使って楽しいデッキなのでこれを読んだキミも軽率に手を出してみよう。
それでは…
おつドゴ~!
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