俳句連作 雪 (斉藤志歩)
スコップに凭れて雪の多きを言ふ
水洟の引つこんでまた出てきたる
行列に襟巻の房もてあそぶ
冬の日や吹き寄せらるる鉋屑
寒鴉こころもとなく歩みゆく
桂馬失せ炬燵の下に見つからず
セーターにあやしき柄のありにけり
斉藤志歩
寒さに強い。
この連作は2017年1月に公開されたネットプリントQuaijiu Vol.1の再録です。
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