【サイバーパンク:エッジランナーズ】 エッジランナーズをより楽しむ為の前提知識的なもの

よぉ、チューマ!ナイトシティは初めてか?
ここはイカれたギャングやスカベンジャー、サイバーサイコシスのクソ野郎にコーポのクズ共がうじゃうじゃいやがる。こんなブッ飛んじまった街でズブの素人がどんな結末を迎えるか知っているか?お前が前の街でどんな伝説を残したか知らんが、大抵のヤツは次の日の朝に路地裏でネズミとおねんねってのがオチだ。
だからまず俺が、この街での「作法」ってヤツを教えてやるよ。
いいかルーキー?
「どう生きるかじゃない、どう死ぬかだ。」

https://www.netflix.com/title/81054853

エッジランナーズ面白いですよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(豹変)
「(これアニメコケないか心配だなぁ…)」と放送前はビクビクしながら過ごしていましたが、結果はもう大好評。まごう事無き神アニメとしてアニメ界に爪痕を残しました。ワッ…!嬉しくて泣いちゃった…
ちょうどゲームも半額セールを実施、これも重なりナイトシティ人口が急増。すごい……


そんな「サイバーパンク:エッジランナーズ」、初見でも十分面白いように解説が充実しています。正直興味を持ったら即視聴しても全然無問題!

「でももっと世界観を楽しみたいぜ!!!」って貴方!!!!
あと
「見る前に一応の前提知識を入れておきたいぜ!!!」っていう貴方!!!
そんな方へ向けて、エッジランナーズをより面白く見る為の前提知識をお送りします。良かったら見ていってね。

ようこそ、ナイトシティへ。

そもそも「サイバーパンク」って何?

Q:てかまず「サイバーパンク」って何?
A:SFのいちジャンル。

「サイバーパンク」とは、SFのサブジャンルの一つです。
SFっていう、でっかい全体集合Uの中の部分集合Aです。

すっごい雑に言うなら、「世界観暗めのディストピアなSF」です。
正確に知りたい方は、様々な方が詳しく解説しているのでそちらを読みましょう。

いつもこの街に暮らす人々は凄惨な末路を迎えるし、依然として大企業は裏で全てを牛耳ってるし、街には暴力と薬物が蔓延するし、何をするにも金が全て、そしてどぎついネオンと怪しい日本要素がそこらへんにある。ここはそういう世界です。

サイバーパンク2077という作品

ゲーム本編についてです。
ポーランドのCD Project REDが開発したゲームで、大都市ナイトシティを舞台に主人公である「V」を描くアクションRPGです。オープンワールド。

このゲームはTRPGタイトルである「Cyberpunk」を原作として作られています。そう、このゲームが原点じゃなくて、その前があるゲームなんですね。

あのウィッチャーシリーズの開発元の作る新たなゲームとして、話題をかっさらったこのゲームですが、開発は難航。発売時期は延期に次ぐ延期を繰り返し、そして迎えた発売当初は、あまりのバグとクラッシュの多さに不満殺到。返金対応にPSstoreからの削除と、悪い意味で話題になりました。

現在では、重大なものから軽度なものまでバグはほとんど解消済み、動作も安定し、かつ軽くなり、プレイを阻害する要素は限りなくゼロになっています。

そんな紆余曲折あったゲームがサイバーパンク2077なのです。

作品全体の背景設定

Q:どんな世界?
A:企業が凄い権力を持っていて、人体改造の機械パーツ(サイバーウェア)とそれに伴う人体改造が一般化した世界。あと過去に何度か戦争起きて国とか金融市場とか壊滅&核の影響がそこかしこに残ってる

アニメ本編の時間軸に至るまでに、アメリカが一度崩壊しています。その後各州を統一させる戦争である「統一戦争」が勃発。
結果、一部が統一しNUSA(新合衆国)になりました。
その前にも中米で二度の戦争、三度の企業戦争、そして未曽有の自然災害に中東の核戦争と、とりあえずヤバいシナリオ全部突っ込んだ後の世界です。

※企業戦争…文字通り企業同士の戦争。
この世界の大企業は成長しすぎて国と同等クラスの財力と軍事力を持っているので、企業同士の抗争がガチの戦争になっている。

科学技術の発達に伴って、サイバーウェアと言われる人体改造の機械パーツが広く流布しました。単純な各種能力の向上から異能レベルの力まで、人間の能力を大きく拡張させるパーツです。
これにより、社会は一層良くなる…と思いきやこれに伴う問題が多発。治安の悪化や格差の増大、そして人体の拒絶反応に伴う精神汚染などなど…

ついでにインターネットも一度崩壊しました。
時代は2020年代。
超つよつよネットランナーであるバートモス氏が、死亡時にネット全体へ幾千ものウイルスやらマルウェアを置き土産としてバラまきました。
それだけなら良いものの、国際的なサイバーセキュリティ会社がこれを抑え込む事に失敗。瞬く間に株式市場やら国際貿易やらが停止。インターネットは無法地帯と化したのでした。

※ネットランナー…俗に言うハッカー。
超複雑化したサイバーパンク世界のネットワークを攻略すべく、パソコンカタカタから、自分の人格ごとネットへダイブする方式を採用。文字通りネット世界を走り回って色んな事する人たちです。
ダイブ時には、接続を安定化させる為に専用の椅子とスーツを装着します。これが無い場合は氷風呂で代用できます。皆平然と入っていきますが、慣れてるだけで普通に超冷たいです。

でもこのままだと色々不便です。
という事でさっきの会社がヤベえ無法地帯と安全地帯を隔てるネット上の防壁(ブラックウォール)を構築。これにより囲われた「安全な」ネット空間が、新しいネット空間となりました。
これに伴い、それまでの知識や情報と隔絶されてしまいました。

背景設定としてはこんな感じです。
結構世界終わり気味ですが、人類はしぶとく生存中です。

アニメの舞台になる街、ナイトシティについて

欲望と陰謀が渦巻く大都市、それがナイトシティです。
立地としては、現実のアメリカ西海岸の位置しており、モロ・ベイが舞台とされています。

先程紹介した通り、アメリカは一度崩壊しています。
ナイトシティはというと、この統一戦争で統一反対側として抵抗。
大企業アラサカの助力の元、なんとか独立し、現在では自由都市として栄えています。

※アラサカ…世界を牛耳る大企業の一つで、日本の企業。同規模の企業であるミリテクとは犬猿の仲。統一戦争を終結させたキッカケは、彼らが持ち出した超巨大空母が原因である。ナイトシティに本部を置く。

街としては、世界的大企業アラサカを筆頭に多くの大企業が立地。これに伴って膨大な金が街中を回っており、経済活動は活発。
様々な人々が一攫千金を夢見てナイトシティに集い、今日も元気にお仕事中です。

都市ではありますが、ほぼほぼその実権は企業(基本アラサカ)が握っています。市議会で気に食わない事があればすぐ消しにかかりますし、自分にだけ有利な政策を押し通したりとやりたい放題しています。
そしてそれを良く思わない対抗企業がまた工作を仕掛けて…という事が毎日繰り広げられています。やばいですね。

続いて街の様子を見て見ましょう。
まず治安は最悪です。銃はスナック感覚で買えますし、危険なサイバーウェアもごろごろしてます。自販機でフルオートの拳銃が買えます。

殺人や強盗も多発。店に入れば強盗が、ドライブしてたら抗争が、街を歩けば流れ弾に当たって死にます。他にもサイバーウェア目当てに攫われ、体をバラされたりします。ゲーム本編で流れる冒頭のムービーでは「今日の死亡者数クイズ」なんてのもやってるぐらいです。

そんな、明日の命すら危ういナイトシティですが、富裕層だけは治安の良い土地に住めます。街には高級な店が立ち並び、その地域だけ警備が厳重。
この他、有料の医療部隊派遣サービスなんてのもあります。

貧富の格差がエグいのがナイトシティ・クオリティ。

ナイトシティと傭兵

ナイトシティと切っても離せない関係なのが傭兵たち。
今日も元気に銃をぶっ放します。

欲望と陰謀渦巻く街ですから、当然裏の仕事もたくさんあります。この裏の仕事を行う人々が傭兵たちです。
依頼主は様々で、企業の重役やギャングの構成員、時には子供を殺された親なんてのもあります。殺しアリのなんでも屋みたいなモンです。

サイバーパンク単語集


視聴前に説明があった方が良さそうと思ったものを抜粋。より詳しい説明が知りたいって?ならユーザーが作っている大辞典がオススメだぜ!

というのも企業wikiは基本息してないので…

サイバーサイコシス
サイバーウェアによって引き起こされる症状。発症原因は多岐に渡る。
これを発症した人間は「サイバーサイコ」と呼ばれ、精神汚染や攻撃性の増大、幻覚症状などなど色んな症状が発生する。
つまり頭がイカれて狂人になる。

NCPD(ナイトシティ警察)
俗に言う警察。市に属す警察で、事件が起きたらとりあえず呼ばれる。
武装としてはそこそこ程度であり、結構死ぬ。
企業との関係はズブズブで、企業にとってバツが悪い事件の場合は大抵もみ消しが入る。

マックスタック
黒い飛行ビークルに載って現れる、NCPDの特殊部隊。全身を完全武装しており戦闘力は相当なもの。
基本的な役目はサイバーサイコ鎮圧。彼らぐらいガチ装備の人間が来ないと対処が難しいのがサイバーサイコなのだ。

BD(ブレインダンス)
人間の視覚や聴覚から得た情報をデータ化、これを特殊な装置を用いて追体験する技術及び行為の事。要はめっちゃリアルなVR。

裏BD
BDの中でも一般に出回らないヤベーやつ。大抵グロ。
路地裏とかで取引されている。

ホロコール
電話のこと。恐らく脳内に埋め込まれている。

リパードク
略して「リパー」とも。サイバーウェアのインストールを専門とする職で、技術職と医療職を兼ねている。サイバーウェア需要の高いこの世界では必須の職。まともなヤツからイカれたやつまでたくさん。

コーポ
「企業」「企業勤め」のこと。ここで言われる企業とは、一定水準以上の大企業の事である。侮辱的な意味合いが強い。

フィクサー
裏社会の仕事仲介役。大物から小物まで。
その地域での影響力は当然大きい。

スカベンジャー
特徴的な電子バイザーが印象に残るアウトロー連中。
基本的に人を攫ってサイバーウェアを取り出したり、人体にイロイロやる様子をBD録画したりと、やる事のエグさではナイトシティでも随一。
ちなみに攫ってきた人はそのまま殺される。

ギャング
ストリートを支配するアウトロー集団。ナイトシティでも有名な(危険な)ギャングは計7つあり
肉弾戦大好きの筋骨隆々集団「アニマルズ」
好戦的なイカれ野郎集団「メイルストローム」
日本の暴走族とヤクザを融合「タイガークロウズ」
セックスワーカーから構成「モックス」
ネットランナー集団「ヴードゥー・ボーイズ」
古き良きアメリカを追い求める「シックスストリート」
強い道徳規範と100年の歴史を持つ「ヴァレンティーノズ」
が該当する。

トラウマ・チーム
医療用「部隊」派遣サービス。有料。
民間企業であり、ここと契約を交わした人物に負傷があった場合、空飛ぶ救急ビークルで救助しに来る。その時間たるやわずか5分。(個人差アリ)
救助担当職員はガチガチに武装しており、歴戦の猛者からしても「面倒な相手」らしい。
契約にはランクがあり、低いランクの契約者は救援が後回しにされる。そう、5分で来てくれるのは最上級の契約者ぐらいである。当然未契約者はその場に居合わせても放置される。ナイトシティ「らしい」サービス。

アラサカ
日本の巨大企業。日本国に国有化されている。ナイトシティに本部(アラサカタワー)があり、先の戦争での功労から市議会の議席を持っている。つまりズブズブ。

ミリテク
アメリカの巨大企業。NUSAに国有化されている…が実際のところはNUSAを裏で牛耳っている企業である。アラサカとは本当に仲が悪く、毎度毎度事件を起こしている。まぁそれはアラサカも同じなんだけど…

カン・タオ
中国の巨大企業。一応アラサカやミリテクと並ぶ巨大企業だが…影が薄い。

サイバーウェア/クローム/インプラント
人体に導入する拡張用の機械パーツ。
作品中の使われ方から察するに、拡張機械パーツの総称をサイバーウェアと呼び、その中でも体外に見えるものを「クローム」体内に導入するものを「インプラント」と呼んでいるっぽい。

アフターライフ
ナイトシティのバー。
腕利きの傭兵、フィクサーが集う場所である。ここに来れれば一流の証拠。

おわりに

たぶんこれだけ知ってれば大丈夫!ってのを纏めました。
これを読んだアナタはもう立派なエッジランナー。ついでに本編も宜しくね!


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