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どうする日向坂

次のカードが岸くんだとは思ってなかった。なぜなら失礼ながら浮ついたスキャンダルにはほど遠そうだし、そもそも4期生はまだそこまで個人仕事や外仕事がないだろうから心身ともに体調を崩したりするのはあってもまだ先だろうから、さすがにないだろうと高をくくっていたのだ。甘かった。

今までも何回かとりあげてきたテーマではあるし、なぜこうもバタバタとたおれたり辞めたりするのか、どうすればこうした事態を防げるのか、あるいはそもそも防げないものだと思ってどこかの不人気3K企業の新卒採用のように内定辞退者を見越して多めに採るのがいいのか。まったくもって困ったものなのである。

兼任解除されて欅坂の方で辞めたねるを除くと、まず学業に専念するということで影山が休養したのがいちばん早かったっけか、その後も日向坂に改名してこれからというときに体調不良で柿崎芽実が休養、そのまま引退したし、ひよたんも体調を崩し、長く休んだ。井口はスキャンダルなのか体調面なのかなんだか本当の理由がわからないうちにいなくなった。もう短期・長期を問わず言えばみーぱんも松田も冨田も愛萌も小坂もいまの丹生ちゃんも片っ端から休んでいった。そして渡邉美穂や宮田愛萌や潮紗理菜が卒業していった。

「あちこちオードリー」に卒業を決めたAKB48の柏木由紀が出演して「世代交代の歌とか私が歌ってるのも変だったし」「下とはもう10歳くらい違う」とか鉄板の年齢ネタで笑わせてたが、17年超の在籍はすごいがいやもう日向坂の現メンバーも皆あのくらいまでいてほしいし、キャプテンは20代で辞めるなんてことしないで堂々と居続けてほしいと心から思う。

ヤクルトに来年も石川と青木がいることにホッとしてるような「チームには若手とベテランの両方が必要」と考える俺にとっては、日向坂のキャプテンとしてクミテンが居続けることは必要なこと。秋元真夏はあのキャラでまだあと3年くらいいるかと思ったけど想像以上にあっさり辞めちゃったが、キャプテンはなんとか30代もこのグループで越えてほしいなとは思う。大きなお世話だとは思うけどさ。

そういう意味ではキャプテンに限らず1期生は皆誰が欠けても困る存在だ。まさか潮が辞めるとは思わなかったけど、聖母は絶対にグループに必要な存在だったし小坂やその他メンバーにとって癒やしであったことは間違いない。バイスキャプテンとも言える加藤史帆はバラエティでも歌でもモデルでも役者でもなんでもできるとは思うけどだからこそグループの代表として居続けてほしい。キャプテン、かとし、みーぱんのトロイカがやはりこのグループの顔だし、そこにめいめいやおたけやまなふぃが寄り添う姿こそ日向坂の象徴だと個人的には思う。これは2期生や3期生や4期生が束になってかかってもその存在感は揺らぐことはない。「ひらがなけやき」はやはり彼女たちの絆だ。

とはいえ、一度動き出した時計の針が逆に回ることはなく、永遠のピークというものもなく一度ピークを迎えたら後は緩やかにクロージングに向かっていくのも宿命。グループも早々に目標だった東京ドーム公演を実現し、また新たな目標に向かってグループの再生をしないといけないフェーズに入っている。そのためには新陳代謝も必要なのだろうし、4期生の中ではバラ売りがやや目立つ正源司以外もそろそろ露出が増えていくだろうし、さらに一期や二期から新たな卒業生も出るだろう。そのたびにおひさまは涙したり、そして新たなエース候補の誕生に胸を躍らせていくわけだ。

それにしても。

ひなあいを通してようやく4期の各々の個性や面白みがわかってきた頃に、この岸くんの活動辞退ははなはだ残念だ。身勝手な言い方だけどまだ何も感情移入できてなかった加入初期ならまだしも、岸くんの独特の個性を知ってしまった今はただただ残念。まだ19歳、いつかまた芸能界のどこかで会えるのかもしれないし、今後柿崎のようにそのまま完全に芸能界からフェードアウトするのかもしれないが、今はとにかく彼女の健康と幸せを祈りたいと思う。

それにしても。

もう4年も前に辞めたスノプリが今月でまだ22歳になったばかりであることに驚く。たとえいまグループにいたとしても一期最年少で、二期の多くと同世代という若さなのだから。まさに正統派アイドルだった彼女のあの時期での卒業が与えた衝撃は今でも忘れられないが、岸くんの活動辞退も「4期生からの初めての離脱」という意味で同じくらい衝撃だった。2024年の日向坂46はいったいどういう方向性を示していくのか。注目したい。

それにしてもおひさまにはなかなかしんどい師走だったね。


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