連鎖反応
ほら言ったじゃないか(誰にだよ?)
斎藤京子に続いて今度はおたけが卒業を発表した。2年前から考えていたとのことなので東京ドーム公演とかの目標を達成した喪失感などはあるだろうけど、やはり今回のシングルでメンバーからはずれたタイミングと卒業のタイミングが符合するのと「妄想する日向坂の未来に自分はいなかった」というコメントに対してなにか思う古参のおひさまは少なくないのではないだろうか。
前回、選抜制が始まったことで日向坂の牧歌的時代は終焉を迎えたと書いた。そして今後、乃木坂や櫻坂のように一期や二期の離脱ラッシュが始まるのではと危惧した。おたけは僕にとって歌やダンスでセンターを張ったり、バラエティでも人を差し置いて前に出たり、影山や松田のようにクイズ番組などで頭角を現すとかいうこともなく、とにかくニコニコして「ひなあい」に参加して若林氏のツッコミに異次元の返しをしてくれて、ロケや体力系でもいつも明るく皆を元気づける存在でいてくれればそれでいい太陽のような存在だった。それはめいめいもみーぱんもそう。いてくれるだけでいい。そう思えるメンバーが多いのが僕にとって日向坂46なので、いつも書くことだけどメンバーの離脱は本当に寂しい。
ネットやSNSを見ていると今回の選抜制導入や、正源司や藤嶌果歩のカップリング動画などでの可愛さや天性のアイドル性について「日向坂の新しい時代が来た!」という前向きな評価が多い。僕ももちろん4期のポテンシャルには期待している。前回も書いたけど特に彼女たち二人は「誰跳べ」の時のねるや柿崎の最強ダブルセンターのような存在になれるのではないかとさえ思う。まだ17歳。あと10年は黄金時代が続くのではとも思ったりする。
そのことと、ひらがなけやきから見てきた初期メンがいなくなっていいのかというとまたそれは別問題なわけで、まあ思い出にすがるのが年寄りの習性なのでどうかご容赦ください。
先日、乃木坂工事中を見ていたら6期生オーディションの話をしていた。気付いたらもう一期どころか二期もいない。誰もいない。三期から五期までで構成されているアイドル集団なのだ。それが「新陳代謝」「世代交代」「活性化」「マンネリ打破」に必要なプロセスなのかもしれないが、これからは日向坂もその方向になっていくのだけは間違いなさそうだ。一期もこれで5人になった。次はキャプテンはいつ卒業するのか、みたいなことになるのだけは避けたい。東京オリンピックでバレー女子代表を引っ張った荒木は当時すでに37歳のママで最年少メンバーからすればまさに親子ほどの差を感じたと思うがその存在感は圧倒的だった。くみてんにはそんな存在であってほしいと思うのは少数派だとは思うが偽りのない気持ちだ。
さあ日向坂よ。これからどこへ向かっていくのか。小坂の言う「獲りに行く」ものは何なのか。期待と不安の多い春を迎えた。