「1期生」という存在の重さ
乃木坂46にいま1期生が何人残ってるのか気になって調べてみたら
なんと今年の秋元真夏の卒業でついに一人も残ってなかったのね。
欅坂46はデビュー時には20人くらいいたと思うけど1期生も今は
4人しか残ってないし、しかも小池は休養中、小林は来年2月には
卒業という状況で寂しい限りである。
そう考えると(歴史の長さが違うとはいえ)今年いっぱいで卒業する潮を入れるとまだ1期生が8人もいる日向坂46はいいほうだと言えるのかもしれない。
しかし。ここ数年の坂道グループの新陳代謝のスピードの速さは尋常ではないので来年あたりバタバタ卒業ラッシュになってもおかしくはない。すでに入ったばかりの4期の岸くんの活動辞退(実際どういう意味なんだろこれ)という緊急事態を迎えていて、決して安泰とは言えないのが正直なところだ。
乃木坂は絶対的存在だと思ってた一期の人気メンバーである白石麻衣や生田絵梨花や西野七瀬や齋藤飛鳥などゾクゾク卒業してもその人気に陰りが出たという話は聞かない。もはや今の中心メンバーは3期や4期に移っている。山下美月や与田祐希や賀喜遥香や遠藤さくらなどどんどんスターを輩出している。これはある意味坂道グループの目指すべき理想なのかもしれない。しかしですね。
こと日向坂に関しては、そういう「急速な世代交代」をじゃんじゃんしてほしいと思っていないおひさまもいるのではないだろうか。かくいう僕もそうだ。4期生の個性がどんどん見えてきて「ひなあい」での積極的な大喜利やモノボケを見ててもその怖いもの知らず感満載な感じに大物振りを感じるし、将来の日向坂をグイグイ引っ張っていくであろうポテンシャルは全員から感じ取れる。年齢的にも最年少が14歳で、あとも10代が多いということで伸びしろしか感じないところもいい。
それでも。じゃあもう一期さんはいつ卒業してくれてもOKだとは思えない。昨日のひなあいは東村チームの宮崎ロケ。ロケ先でのみーぱんの自由さや、それをたしなめるキャプテンや、まったく周囲に目配りしない東村。この3人のパワーを改めて思い知らされる。なんだろう、このいつまでもベテラン感とかお局感のない人たちは。その姿を見て後輩の金村たちが「ああここまでやっていいんだな」と自分たちのスタンスを詰めていくところも日向坂っぽくていい。この各々が自分の役割やポジションを理解してふるまい、しかし決してそこに安住することなく常にほんの少しの冒険を試みる姿が見てて清々しい。間違いなくその組織風土は一期が創り出したものだしこれは今後も偉大なるレガシーとして継承してもらいたい。
背中を見て育つ。それはなにも職人の世界だけの話ではない。一期生はまだまだその背中を見せ、方向性を示してあげる責任があると思うのは僕だけだろうか。いみじくもキャプテンは次の目標として4期も含めた新しい日向坂でもう一度東京ドームを目指すと宣言した。その目標が妥当かどうかなんて僕には判断できないが、少なくとも彼女たちがそれでモチベーションがあがるのであればそれでいい。まだまだ燃え尽き症候群になるには早すぎる。2024年にさらに大きくなった日向坂46を見るのがいまから楽しみでしかたない。