野球中継見ててモヤモヤすること
今朝新聞の片隅にポツンと小さく出ていました。
これは正ヤンの歌の歌い出しだった。そうではなくて今朝、録画しておいたスポーツニュースで見た特集が気になった。簡単に言うと、「今では信じられない昭和・平成のプロ野球こんなシーン、あんなシーン」的な企画。たとえば今はコリジョンルールがあるのでありえないけど昔はよくあった本塁上の突進シーン。巨漢の外国人選手にふっとばされた日本人捕手を当時は何人も見たものだが、この企画でそういう古い映像を見た若者は一様に驚いてた。そうだろうな。今見るとあれはラグビーのタックルと同じ理由でその衝撃でボールを落とせばノックオンになるのと同様、捕手が落としたらセーフになるわけだからもうどんなにタイミングが微妙だろうがデカい選手は飛び込んできたものだ。スライディングではなく最初からぶつかりにきてた。
他にもタッチプレーの誤審とか、リプレイ検証のあるいまでは考えにくいほど明確なミスの映像も流してた。でもそのあたりで僕は少し違和感を感じていた。
チャレンジ制度(リクエスト制度)が始まって確かに誰が見ても誤審だろうというものは減ったと思うが、微妙なものはやはり微妙なままで、明解にアウトとかセーフとか言いにくいものの場合は最初にくだした審判がそのまま採用されるため、結局ストレスがのこることは現在でも皆無ではないからだ。これ、まだ改良の余地があるのではないか。リクエストで釈然としない結果になった時はいつもそう思う。
現在ハーフスイングはリクエスト対象ではなく、主審または塁審が判断することになっている。球辞苑でハーフスイングの回のとき、ベテランの塁審の方がどういう基準で判断するか語っておられたけれど、これ、シンプルに真横から撮っている映像があれば素人でもほぼ判断できるはず。グリップの位置とかヘッドの位置とかなんでもいいけどNPBで基準を決めてそれを映像で判断すればいいのになぜ入れないのかな。ハーフスイングするたびに検証してたら時間がかかるからというなら、リクエストと同じで確認するのは回数決めてもいいと思うんだよね。
そして次がフェア・ファールの判断。これ昔から揉めるのに、いまは審判も線審を置いていないで4人制とかでやってるからより判断難しくなってる感じですが、これに関してはビデオ検証ではなくテニスで導入されているホークアイを使えばいいと思う。またはドーム球場の場合に限るが高精度の俯瞰カメラを一塁線上と三塁線上に配置し、シビアに判断するか。三苫の1ミリみたいなことも起こりえるのだからコンピュータの力を借りるのもいいと思うが。昨日(2023年6月4日)の交流戦、日本ハム対巨人で、上川畑選手の放った強烈なライナーがリクエストの結果、ファールとされた。VTRで見てたテレビの前の野球ファンの多くが「あれがフェアでしょ」と思ったらしく、ネット上で論争になった。「明らかにフェアなのにそれを検証してもわからないのであればなんのためのリクエスト制度なのか」と。
しょうがない。それがAIではなく人間に判断を委ねているが故の結果なのだから。
ストライク、ボールの判定とかも本当はAI化できるだろうし、いま盛んにどこの捕手もやっているフレーミングという名のミットずらしがまったく意味がなくなるのでむしろぜひ導入してもらいたいぐらいだが、世の中には「スポーツは人間が裁くからおもしろい」とか言う人もかなりいるので置き換えは難しいかも。
あと、リクエスト制度なんだけどNPBと各球団でお金を出して、MLBとかプロサッカーみたいに別のところにいる専門のチームが判断して結果を主審に伝えるのが一番揉めなくていいと思うけど。誤審したかもしれない審判への仲間意識みたいなものが審判同士に委ねるとおこりそうでもっとシビアに判断した方がいいと思うんだよね。なるべく感情を抜くのがいいと思いますが。
さて皆さんどう思いますか?