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東大寺学園中学校の入試問題を解いてみた(2024年度・算数)
東大寺学園中学校の入試問題(2024年度・算数)を解いて感じたことを記録しておきます。
東大寺学園の算数は60分で100点満点。ここ数年は大問4問だったのですが、今年は5問になっていました。また、大問2以降の解答欄は途中式も書く、従来の形式です(用紙の向きが昔のような縦向きに戻っていました)。
1枚目の大問1,2,3と2枚目の大問4,5の難易度の差がかなりあるように感じました。合格者平均が6割ちょっとだったので、1枚目で点数を稼いで2枚目の取れるところを取る、で届く点数だったかと思います。ただ、1枚目に時間をかけすぎると2枚目に取り組む時間が無くなってしまう、というところでバランスが取れているのかなと。
個人的には大問4が面白かったです。ほかの問題は、東大寺を志望する子どもであればどこかで見たことがある問題だったと思うのですが、この問題だけは「似た問題が…」というきっかけがなく、どういう方針を立てていいのか迷ったのではないでしょうか。そういう時にどうやって考えを進めていくのかを問われているのだなと感じました。
こういう問題に対応するにはどういう練習をするのか、ということになるのですが、問題に対する第一印象を大事にしてほしいと思います。初めに問題を読んで、何か感じることがあるか。そして、どのような考え方で解き進めていったか。上手くいったこと、思うようにいかなかったこと。それらを経験として蓄えていくことが、合格への歩を進めることになるのでしょう。
お読みいただき、ありがとうございました。