流産後、言われて/されて嬉しかったこと

妊娠17週まで来ると殆どの人たちは「もう無事に産まれるだろう」と思うので、そこに残念な結果を伝えるのは億劫で勇気のいることだった。

あくまでも私の経験と感想で、誰かにピッタリ当てはまることはないかもしれないけど、それでも困っている人の何かの参考になれば嬉しいです。

家族

何事もなかったかの様に、でも色んな形で支えてくれた。

入院中は両親(主にママ)とLINEのやり取りをずっとしていたものの、殆どが事務的な事だった。私自身も事実のみを淡々と伝えていたので、両親も敢えてそうしていたのかも。
両親は入院中の私と面会できなかったのに入院関係の手続きをしてくれたり、私が入院中に夫を家に泊めてくれたり。

夫のママパパは、たくさんのスイーツを贈ってくれた。夫の地元の美味しいスイーツが次々と贈られてきて、嬉しかった。美味しかった。
叔母(ママの姉、隣に住んでる)は期間限定のハーゲンダッツを沢山くれた。しばらく甘いものパラダイスを過ごせた。
甘いものは、人を幸せにする力がある🍦🍫🍰🍩🍨🍪

その時期は同情的な言葉をかけられると泣いてしないそうだったから、家族からのこの対応は私にとって凄く良かった。

友達

いずみが無事で良かった、たくさん休んで、今すぐハグしに行きたい！と言ってくれた。普通に遊んでくれた。

私の仲のいい友人では既婚者が超少数派で、妊娠経験がある友達はいない。
友人達に赤ちゃんが死んでしまった事をいつ伝えるか、深夜に緊急入院をして眠れず、一晩中考えた。

考えた結果、いずれ言わなきゃいけないんだから早く言おうと思った。
次の日のお昼くらいに高校のいつメングループLINE、大学のいつメングループLINE、グループ関係なく仲の良い友達には個人的にLINEした。

このnoteにも書いた通り、昼休みにわざわざ電話をくれた友達が2人もいて、私はかなり救われた。不思議と、友達と話す時は一切泣かなかった。
会社の人事に連絡した時は号泣しながら伝えたのに。その一瞬はやっぱり、友達が私の事を気にかけて電話してくれる事の嬉しさが勝ったのかもしれない。
友達の近況報告もいつも通り聞いたりした。「いつも通り」が嬉しかった。

高校の友達ズは会った時に流産のことを一切触れず、聞かれなかったので私も話さなかった。遊ぶ目的もボードゲームだったし、全然良かった。

大学時代の親友は敢えて話を聞いてくれて、凄く凄く、嬉しかった！吐き出させてくれた。
その子のお母さんの高齢妊娠→流産→親友誕生のエピソードも聞かせてくれて。どうやら、私にどう接したら良いかわざわざお母さんに確認してくれていたらしい。
愛だと思った。
あんな愛のあるカウンセリングを、無料で受けて良かったのか。

オンライン英会話の先生

会社の福利厚生の一環で、オンライン英会話を受けている。先生は1人のみで、私と歳が近いフィリピン在住の女性。テキストは使用せず、フリートークがメインだ。
私と先生はオンライン英会話の中で超プライベートな話を週一くらいでしていた。結婚式が終わって、夫と子作りフェーズに入る事も伝えていた。(子作りフェーズってなんだ。他にいい言葉が出てこない)

急にレッスンを受けなくなっちゃったし、休業することを伝えないのもなーと思って。妊娠17週で流産したこと、暫く仕事を休むことをDMで伝えた。
その時に返ってきたメッセージがこれ。

I hope I am there to hug you tight and comfort you. (略) Just please take time to rest and heal your heart.

ハグして慰めてあげたいって、あんまり日本では聞かない言い回しだけど、悲しい報告を受けた際に使うの良いな〜！って思った。
高校の友達にも言われたけど、その子達は帰国子女だから言葉選びがあんまり日本人ぽくない。
日本以外の国では悲しい報告をした人に「ハグしてあげたい！」と言うのがメジャーな言い回しなのかも？

このメッセージを読んで(わぁ、そんな風に思ってくれてありがとう！)って気持ちになった。
実際はもっと長文で、私が正しいニュアンスで受け取れてない部分もあるかもしれないけど、英語ではこうやって表現するんだ〜ってシンプルに勉強にもなった。産休中、何度か先生からのメッセージを読み返したりした。

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悲しいことがあったけど、そのぶん周りの人の温かさに触れられた。
どうしたら良いかわからない、なんて声をかけようかわからない、でも何かしてあげたい！と困ってる方は、その人の好きな食べ物を差し入れしてあげると良いかも。

私は親戚と友達から「退院祝い」という名目で甘いものをたくさん貰った。「退院祝い」という言葉は「お見舞い」よりポジティブな言葉なのが良かった。