鹿児島でエンジニアコミュニティを立ち上げたらえらいことになった話
今回は今年の7月に立ち上げた、プログラミング学習のためのエンジニアコミュニティ「鹿児島.mk」の活動報告と今後について書いていこうと思います。
オリジナルの記事はこちら
元々は鹿児島.mkのLT大会で話す予定でしたが、諸々の事情でこちらのテキストに残します。
なお、ここに書いていることは個人の見解です。
きっかけ
GMOペパボ株式会社のはやぴとのこのツイートがきっかけです。
ちょうどペパボの鹿児島オフィスができたばかりで、ペパボのメンバーも鹿児島に知り合いがいなく、歳も同じということですぐに意気投合しました。
ですが、このときにはコミュニティと作る気はサラサラなく、同じ年代のエンジニアが集まって仲良くできればいいなぁと思っていただけでした。
ですが、企画を進めていく中で「せっかく来てくれた人たちをイベント1回きりの場で終わらせるのはもったいない」と思うようになり、参加者を囲い込むために簡単なSlackコミュニティを作ることにしました。
Slackコミュニティへはこちらから参加できます。
大成功を収めた第1回
そうして、もくもく会の開催が決まりました。当初は5~7人を目安に集める予定でしたが、思いのほか参加希望が多く、何度か増員を行いました!
詳細はこちらの記事にも書いていますが、結論として最初のもくもく会は大成功でした!
コミュニティとして安定し始めた第2回、3回
第2回、3回は一風変わったことをやろうということで、講習形式のイベントを行いました。「Webアプリの公開手法」「GitとPull Requestを使ったチーム開発の手法」という1人でプログラミングをしていると触れないテーマを扱って、面白いエンジニアを集めようという狙いでしたが、結果的には初学者の学生や社会人の方が多く集まりました。
いずれも定員超えとなって、急遽増員を行なった次第です。
イベント内容を決めるイベントの第4回
第2回、3回のイベントで講習形式だと運営側の負担が大きくとても続けられないため、次のイベントはもくもく会として箸休めしつつ、参加者からどんな勉強会を開催してほしいかのアイデアを募る企画会議も合わせて行いました。
こちらの狙いとしては、「自分の出したアイデアがコミュニティに反映されることで自分自身がコミュニティの一員であることを実感してもらう」「あわよくば、次回の勉強会に企画の提案者を巻き込む」といった狙いがありました。
結果、実現可能な企画だけでも来年のイベントが埋まってしまうくらいのアイデアが集まりました。これは、運営メンバーだけで考えていてはとうていできないことです。
過去最高の盛り上がりを見せた第5回
そして2019年最後のイベントは、LTのためのLT練習会というコンセプトで、LT大会を行いました。トークテーマにも制限を設けずに行ったことで、結果として参加者の7割が登壇者として登壇するという今までにないイベントになりました。
このような取り組みは、GMOペパボ株式会社のテックブログでも取り上げていただきました!
コミュニティを運営する中で気をつけたこと
コミュニティを運営するのは初めてだったので、以下のことに気をつけました。
自分たちのメリットをちゃんと考える
鹿児島.mkを運営することでお金をもらっているわけではなく、ボランティアでやっているわけでもないので、自分たちのメリットについてはきちんと考えました。
僕の場合は、同世代のエンジニアの仲間を増やすことに重きをおいていたので、これに反するような企画は行わないようにしてきました。
無理しない
運営する人が疲れちゃうと運用できなくなるので、「なるべく続けられる方法で無理をしない」をモットーに、Slackも基本的には告知がメインでたまにコンテンツを投稿するくらいの頻度にとどめています。
そのかいあってなのか、コミュニティのメンバーが勝手に鹿児島.mkのロゴを作っちゃったりしてます笑
コミュニティを運営して良かったこと
個人的に感じた良かったことです。
面白い話が転がってくるようになった
コミュニティを運営して、YouTubeでも顔出しをして話していると自然と面白い話が転がってくるようになりました。
他のコミュニティのイベントに参加するときにも鹿児島.mkの話をすると面白がってくれますし、コミュニティを運営していないと参加できないであろう場所にも参加できるようになりました。
そして、ヒラマサもこのコミュニティがきっかけで発足しました。
エンジニアの友だちが増えた
エンジニアの友だちが増えました。
これ以上の良かったことはないでしょう!!1
コミュニティを運営して改善したいこと
そうは言ってもいいことばかりでもありませんでした。個人的には以下の2点を改善したいと思っています。
居心地がよくリピーターが多い
一見すると良さそうにも思えますが、裏を返すと内輪感が強くなっているとも言えます。鹿児島.mkは「初見の人でも参加しやすいエンジニアコミュニティ」であるので、初見の人が入りにくくなってしまう要素は省きたいです。
初学者向けのコミュニティになりつつある
外部の方から見た鹿児島.mkが「初学者向けのエンジニアコミュニティ」という声が多かったです。本来であれば「初見の人でも参加しやすいエンジニアコミュニティ」が狙いだったのに徐々にズレてきてしまっているのは問題です。
来年の目標
こういったことを踏まえて来年は以下の2つを目標に据えたいと思います。
なるべく新しい人が参加しやすい企画を考える
今年は割と初学者向けの企画が多かったので、来年はもう少しマニアックな企画もやってみたいと思います(FlutterとかJSFWとか)。
鹿児島.mk自体がなにかに特化しているコミュニティではないので、勉強会のテーマに応じて参加するしないがはっきりするし、久々の参加でもすんなり馴染めるようなコミュニティにしていきたいです。
そして、もっと深く関わりたい場合は関連するコミュニティを紹介したり、コミュニティの立ち上げができるようなハブになるのが理想形だと考えています。
それでいうと、ヒラマサは鹿児島.mkがきっかけでできたコミュニティです。
運営メンバーの人以外を企画者に巻き込む
毎回の企画を運営メンバーだけでやってしまうと、どうしてもコミュニティとして内輪感というか同じメンツのコミュニティっぽくなってしまいます。なので、可能な範囲で運営メンバー以外を企画に巻き込むことでコミュニティ内部も適度に風通し良くしていきたいと思っています。
この2つを達成することで、鹿児島.mkを「初見の人でも入りやすく、他のコミュニティのハブとなり、深く関わることで参加感のあるエンジニアコミュニティ」にしていきたいです。
最後に
正直なところ、思いつきで行った勉強会が、わずか半年でここまでのものになるとは思いもしませんでした。
これからもゆるく鹿児島.mkを運営していきたいと思っているので、引き続きよろしくお願いします!!1